2016年9月14日 投稿者:一人のSGI 投稿日:2016年 9月14日(水)19時12分47秒 通報 しかし、あまりの悪環境や迷いの生命に覆われて今を苦しんでいる人達はそんなに長い時間待てませんよね。 大聖人は当時の人々の悲惨な状況、民衆の苦悩を「立正安国論 p17」において旅人の言葉を借りてこう 描写しています。 旅客来りて嘆いて曰く 近年より近日に至るまで天変地夭(てんぺんちよう)・飢饉疫癘(ききんえきれい)・ 遍(あまね)く天下に満ち広く地上に迸(はびこ)る牛馬巷(ちまた)に斃(たお)れ 骸骨(がいこつ) 路(みち)に充(み)てり死を招くの輩(ともがら)既(すで)に大半に超え 悲まざるの族(やから) 敢(あえ)て一人も無し どうにかその苦しみから一刻も早く民衆を救い出すことはできないのか、、大聖人の心は民衆と同苦しています。 そして、そのもう一つの方法こそが大聖人の仏法の特徴であり、その力は、普通の宿業転換の方法をはるかに 凌駕するものです。 「因果具時の不思議の一法」に根ざした「大いなる因果」にもとずく転換法です。 大聖人は、その解決法を、釈迦の法華経を借りて、それを更に具体的な修行法に昇華し、現実に、地獄の様な 苦しみにあえいでいる人たちに、幸せへの活路を開かせる道を切り開きました。 その早道が、先の「清浄の考察」のところで書きましたが「九識心王真如の都」の心の王を中心にして自身の心を それに合わせることです。 その心の王の黄金の染料に自らを浸して自らの心も黄金になる様な早道とでも言いましょうか。 そしてその心の王こそが「九識心王真如の都」南無妙法蓮華経という智慧です。 大聖人は御本尊という形で私達がいつでも縁できるように私達の環境の中に顕してくれました。 その染料に染まることを良しとする決意が「信」でありその「信の心」に「以信代慧」の功徳で「仏界の智慧」が 湧くという事です。 ですから、私達が心を拓いて、御本尊に顕された大聖人の仏界を、又、自分の心に染めようと 境地冥合(きょうちみょうごう)つまり、心が一つになる時、生命の深い部分で「因果具時の不思議の一法」の 蓮華の華が咲いているのです。 この事が、先に書いた、私達の生命の三つの側面の内の「空」、「如是性」つまり「意業」の昇華による、 宿業転換、境涯革命、仏界の心を拓く(またまた、単語の羅列ですが(笑))という、人間としての成長 (人間革命)につながります。 そしてそれが周りに影響を及ぼし、家族や地域の宿業転換に広がっていきます。 Tweet