投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 5月18日(水)09時13分55秒   通報 編集済
池田先生は
「この弥勒の《大いなる問い》が、釈尊が寿量品という真髄の教えを説くきっかけになっている。

質問が大事です。だから釈尊は『素晴らしい、素晴らしい。
弥勒よ、あなたは仏にそのような大事なことを質問した』と称えた」(法華経の智慧二一五頁)と述べています。

弥勒菩薩の問いとは

「この無量の菩薩(地涌の菩薩)たちは、昔から今まで見たことがありません。世尊よ、どうかお話ください。
彼らはどこから来たのでしょうか。何の因縁によって集まったのでしょうか」

という質問です。

この弥勒の質問に対して、池田先生は

「釈尊に縁の深い菩薩や声聞たちのなかでも、弥勒が質問したことに深い意味がある」(同頁)と述べています。

弥勒菩薩というのは釈尊滅後五十六億七千万年の時、この世に生まれて弥勒仏となり、
釈尊の地位を継承する「一生補処(いっしょうふしょ)の菩薩」として釈尊の次に仏になるとされた菩薩であり、

釈尊の高弟の中の高弟で広く民衆の間で信仰されてきました。

つまり、弥勒菩薩は文殊菩薩と並んで仏を除いては最高の尊敬を受ける存在でもあったのです。

法華経の作成者がこのなかで、弥勒菩薩に地涌の菩薩の因縁を質問させているのは、
従来の弥勒信仰を打ち破る狙いがあったと思われます。

ではなぜ、法華経の作成者は弥勒信仰を打ち破る必要があったのでしようか。