2016年9月2日 投稿者:無冠 投稿日:2016年 9月 2日(金)02時51分35秒 通報 全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。 2008-2-27 【婦人部最高協議会 ②】 ● 恩知らずにはなるな! 一、ところが、これまでにも、社会的に偉くなり、権力に毒されて、同志を裏切り、師匠を裏切り、尊き和合僧を破壊する者が出た。 最もお世話になった人に嫉妬し、裏切る。 こうした恩知らずの者が、学会を利用したり、学会員を苦しめたりするのを断じて許してはならない。 御書には、「仏弟子は必ず四恩をしって知恩報恩をいたすべし」(192ページ)と仰せである。 自分が受けた恩を、どのように返していくか。これを考えるのが人間である。 いわんや、仏法の世界は、知恩・報恩の世界である。 恩を知り、恩に報いるのが仏法者の魂である。 恩知らずになってはいけない。動物でも恩を知るという。恩知らずは、動物以下である。 一、いざという時に、恩を忘れる。 それどころか、増上慢になり、偉人に嫉妬して追い落とす。 この狂った愚行が、歴史上、どれだけの善の人を苦しめ、正義を破壊してきたか。 ともかく、心ある皆さん方が強くなって、がっちりと題目をあげ、戦う姿勢で団結し、緊張していれば、魔は退散していくのだ。 油断すれば、魔になめられ、魔が入ってくる。 信心が厳然としていれば、立ち向かう気迫があれば、悪い人間は、皆、退散するのである。 ● 戦う強さを持て 一、仏法は、仏と魔との大闘争である。ゆえに、広宣流布のリーダーには、敵と戦う強さがなければならない。 信心が強いことが幸福と勝利の根本である。 婦人部は、いかなる時代になろうとも、永遠に師弟の正義を叫び、この尊き創価の勝利と幸福の城を、断じて護り抜いていただきたい。 ■ 一、皆さんも、ご家族が末入会の場合でも、少しも心配することはない。焦ることもない。 一人の母、一人の娘が立ち上がる。それは、一本の希望の灯台が、光を放ち始めたということだ。 暗夜の海をゆく無数の船を導いていくように、一家眷属を、必ず永遠の勝利と幸福の航路へ導いていけるのである。 御義口伝には、「依正福智(えしょうふくち)共に無量なり所謂南無妙法蓮華経福智の二法なり」(御書792ページ)と仰せである。 自分の周囲の環境も、縁する人々も、皆、無量無辺の福徳と智慧で包むことができる。これが妙法である。 創価学会には、やりがいがある。そして全部、結果として自分のため、一家のためになっていく。 学会を去ったならば、生命の“ともしび”が消えてしまう。 妙法を教え、伝えていくことに勝る大善はないのだ。かりに全世界の財宝を贈ったとしても、その人を永遠の幸福の軌道へ導くことはできない。幸福を得るには、妙法を受持する以外にないのである。 「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(同552ページ) 「とてもかくても法華経を強いて説き聞かすべし、信ぜん人は仏になるベし謗ぜん者は毒鼓の縁となって仏になるべきなり、何にとしても仏の種は法華経より外になきなり」(同ページ) この御聖訓を心肝に込め、広宣流布の精神、折伏の精神を燃え上がらせて、自信満々と、仏縁を結び、広げてまいりたい(大拍手)。 ● 毅然たる創価の女性の怒り 一、いついつも、創価の母たちは、紛然たる「三障四魔」の来襲も、陰険な「三類の強敵」の迫害も、皆「風の前の塵」と振り払って、正しき師弟の大道を、真っ直ぐに歩み抜いてこられた。 昭和三十二年の七月。「大阪事件」のあの時、獄中の私の無事を祈り続けてくれた“常勝関西の母”は誓った。 「戦いは、絶対に勝たな、あきまへん。断じて負けたらあかん!」と。 昭和四十五年。会長就任十周年のあの時、四面楚歌(しめんそか)のごとき非難中傷の烈風のなかで、ある母は毅然として言った。 「御書の仰せの通りに生きるならば、難があるのは当然です」と。 さらに嵐の昭和五十四年。第3代会長を辞任したあの時、老いたる四国の母、「悔しい。悔しい」と訴えながら、遺言のごとく家族に語った。 「正義は、必ずはっきりしますよ。大聖人の時代でも、反逆の五老僧が出たじゃないか。それに踊らされるのは、信心がないんだよ」 臆病な幹部たちが、反逆者の謀略に惑わされ、学会精神を失っていったあの時──。 私の姿を見つけ、だれ憚ることなく「先生!先生!」と声を上げて、涙を流して駆け寄ってこられたのは、幼子を連れた、いじらしい大東京の母たちであった。 こうした正義の女性たちの、怒りの叫びは、校挙に暇がない。 創価の師弟の勝利は、婦人部の勝利なのだ。 だらしない幹部たちは、戦う師匠を護らなかった。ヤキモチ焼きの男性幹部たちの、あまりにも情けない姿を、婦人部、女子部の方々は、今でも笑っている。 私たちは、広宣流布をしているのだ。師弟が一体になって進まなければ、日蓮大聖人に申しわけない。学会は師弟が大事である。どんなことがあっても師匠を守る──牧口先生、戸田先生、そして私は、そうやって広布に生きてきた。 この広布の大道を教える人がいなくなれば、次の世代の学会はめちゃくちゃになる。私はそれが心配である。 戸田先生、牧口先生の遺志の実現のため、私と妻は命をかけて、真っ直ぐに進んできた。一番、正しい道であったと確信する。それゆえに一番、大変な迫害にも遭った。 私は、「師匠が迫害されて何もできない弟子など、いないほうがいい」と思って闘ってきた。 戸田先生は私と妻に、お前たち二人がいるから、私はどれだけ非難されても安心だよ、と言ってくださった。 師のおかげで偉くなりながら、師を護らない。かえって、師を左右し、陥れようとする。そうした所業は、三代の師弟が積み重ねてきた行動の正反対である。皆さんは、絶対にそうなってはならない。 ● 私と妻の祈り 一、竜樹の『大智度論(だいちどろん)』には、次のような説話が記されている。 ──悪逆の提婆達多(だいばだった)が山上から大石を落とし、大恩ある師匠の釈尊を亡き者にしようとした大事件の後のことである。 一人の仏弟子が、提婆達多の悪行を大きな声で叱り責めていった。 この正義の弟子は、いったいだれであったか。 それは「華色比丘尼(けしきびくに)」という女性の弟子だった。師敵対の悪行に怒りの声を上げたのである。 創価の婦人部、女子部の皆さんもまた、悪に対し、勇気の声を響かせてこられた。 一、偉大な仏への嫉妬に狂った提婆は、女性にまで拳(こぶし)をあげた。 提婆が犯した「三逆罪」の一つで、「阿羅漢(あらかん)を殺す」とは、この正義の女性に暴力を振るい、死に至らしめた極悪非道の大罪なのである。 提婆達多が正義の女性に向けた報復は、問答無用の暴力であった。まことに重大な教訓である。 絶対に、婦人部、女子部の皆さんを、いかなる暴力からも断固として護り抜かねばならない。 ここに、青年部時代からの私の決心もあった。 御聖訓に説かれる「三類の強敵」は、すべて一身に受け切って、同志、なかんずく婦人部、女子部の方々が傷つくようなことがあってはならない。 これが私と妻の祈りであり、厳とした誓願であり、戦いであった。 ■ 一、大聖人は、妙の功徳について言及され、「たとえば、秋冬に枯れてしまった草木が、春夏の太陽にあって、枝や葉を茂らせ、花や実をつけるようなものである」(御書944ページ、通解)と教えられている。 妙法という春夏の太陽にめぐりあって、無上道を求める心の花が咲く。そして一生成仏という生命の最高の結実がもたらされていく。これほど偉大な妙法を、我々は持っているのである。 この妙法を唱えに唱え、青年の心に励ましの光を注ぎゆかれる婦人部の皆様方の戦いほど、気高いものはない。皆様ありて、蘇生のドラマは爛漫と咲き薫っている。 一、「摩阿波闍波提比丘尼(まかはじゃはだいびくに)」は、仏教最初の女性修行者である。釈尊の義母でもあった。 この母に、釈尊は法華経で「一切衆生喜見如来(いっさいしゅじょうきけんにょらい)」(一切衆生喜見仏)として、未来の成仏の記別を与えられた。 「一切衆生が喜んで見る仏」との名前を授けられたのである。 日蓮大聖人は、この「一切衆生が喜んで見る仏」という名前に値するのは貴女ですよ──と、けなげな無名の母に述べられた。〈御書1420ページ〉 彼女は、夫に先立たれて、頼れる後ろ盾もなかった。皆から悪口罵詈もされた。そのなかを、名聞名利など眼中になく、師の仰せを違えず、命をかけて妙法に生き抜いた女性であった。 この母を見れば、あらゆる人が歓喜する。 この母に会えば、あらゆる人が元気になる。 この母と語れば、いつでもどこでも、平和と希望と勇気の笑顔がはじける──。 まさしく最も地道で、最も苦労しながら、広宣流布の最前線で戦う創価の母たちこそ、「すべての人が喜んで仰ぎ見る仏」の名にふさわしい。 この尊き婦人たちに対して、自分の下に見たり、傲慢な態度をとったり、生意気な姿で接しゆく幹部は、学会の幹部ではない。「魔」の存在である。断じて仏罰を受ける。 賢明な婦人部の方々から見れば、そのような威張り腐った幹部は、哀れな畜生に映っても仕方がない。 だれ人たりといえども、婦人部から信頼される一人一人にならなければ、尊き仏法を広めゆく幹部の資格は全くない。 ● 心一つに広布へ 一、創価の母たちの福徳は、三世永遠にして、無量無辺である。 厳寒の 彼方に春の 花咲かむ 三世の生命は 満開なるかな 賢明な「地涌の菩薩」である婦人部は、今や、全日本に、いな全世界に誇る、希望と幸福の大連帯となった。 日本の広宣流布も、世界の広宣流布も、盤石な土台ができあがった。 その地道にして、尊い礎になってくださっているのが、婦人部の皆様方であられる。 大切な婦人部の皆様方のご健康とご長寿、そして勝利と幸福を、日蓮大聖人は厳然と守護し、讃嘆してくださるであろう。 私たち男性も、婦人部、そして女子部を、さらに守り讃えて、ともどもに異体同心の前進を、朗らかな前進を、勝利のための前進を、幸福のための前進をしていくことを、晴れ晴れと誓い合って、きょうのスピーチを終わらせていただきたい。 長時間、ありがとう。 どうか、お元気で! 私と心一つに勝ち進もう!(大拍手) Tweet