2016年8月14日 投稿者:無冠 投稿日:2016年 8月14日(日)00時35分31秒 通報 全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。 2007-6-19 【新時代第8回本部幹部会 青年部・学生部幹部会】 ●戦う王者の集い 「我らは「王者の集い」である。 いつもお腹をすかしているような姿ではなく(笑い)、堂々たる王者の風格をもって進んでまいりたい。 わが青年部の幹部会、おめでとう!(大拍手) 戸田先生は言われた。 「青年部がしっかりしていれば、創価学会は永久に発展する」 事実、私も、戸田先生のもとで、一青年として戦った。 牧口先生のもとには、青年の戸田先生がおられた。 牧口先生の時代も、戸田先生の時代も、多くの幹部が退転した。ゆえに、お二人とも、「大事なのは青年部だ」と見つめておられた。 次代を担うのは、青年である。青年部で、すべては決まる。未来が決まる。これは絶対に間違いない。 戸田先生は、徹底して青年部を鍛えられた。その代表が私である。 私は、これほどの偉大な学会を築き上げた。邪悪な敵も、すべて打ち破った。 この「戦う心」が青年なのだ。 きょうは、青年部の集いである。これほど、うれしいことはない。 また、学生部は、ちょうど結成50周年。不思議なリズムだ。 今年は新しい出発の年なのである。 ■ ガイヤ博士(アメリカを代表する宗教学者)は、世界の宗教と紛争について、重要な研究を進めておられる。 博士は、SGIの価値を重視し、強調されている。 「仏教を基調とした人間主義の宗教として、SGIは、平和への最も理想的な道筋を示されています。 宗教が暴力の原因となるのは、その思想の排他性、独善性にあります。 しかし、SGIは、池田会長の思想性によって、それを乗り越え、平和の宗教へと成熟を遂げておられます。 SGI会長の、他の思想を受容する開放性、人間主義の思想こそ、最も重要なものであり、その見識に、心からの敬意を表します」と。 ともあれ、世界は、心からの信頼を込めて、創価の思想を、創価の行動を見つめている。時代は変わったといえよう。 ●異体同心で進め 一、ドイツの詩人ハイネは述べている。 「私の声をお前らに聞かせてやる、雷鳴の叫びを、天の轟きを」「権力者の殿堂なんか震えるだろう、坊主の伽藍なんか倒れるだろう」 声の力がどれほど大きいか。敵を震撼させるほどの強い声を発していくことだ。 日顕宗の坊主たちは、それはそれは悪辣だった。莫大な供養をさせて、最後は学会を切った。真心を裏切った。 御聖訓に照らし、永劫に仏罰を受けることば間違いない。 一、きょうは各地の代表が参加しておられる。本当によく来てくださった。ご苦労さま!(大拍手) アメリカの詩人ホイットマンは述べている。 「本領を発揮するのはこれからだ」「究極の勝利を勝ちとる戦士として立ち上がってみせる」 勝つために戦う。ともに立ち上がる。それが同志である。 そして、究極の勝利とは「自分に勝つこと」である。 ドイツの詩人シラーは述べている。 「力の闘争は偉大なるものを作り、力の結合はより偉大なるものを作り成す」(木村謹治訳「詩抄」、『シラー選集(一)』所収、冨山房) 闘争しなければ偉大なものはできない。人間も、一族も、永遠性においても──。 だからこそ、仏法は勝負である。戦いである。 そして、異体同心の団結が重要だ。 学会の中で、皆と力を合わせて広宣流布に進むならば、自分に永遠の福運がつく。 社会にあっても、どんどん力を発揮していける。偉くなっていける。 やろう!〈会場から「ハイ!」との元気な返事が〉 ●「根本の大事を知る人が師匠」 一、古代中国の文人。揚雄は記している。 「師とはいかにも大切なものだな」「自分一人で頑張るより、良師を求めることに精出したがよい。師とは人の模範である」(鈴木喜一著『法言』明徳出版社) 「真に尊敬すべき師は、根本の大事を知っている人である」(同) 仏法の根本は師弟だ。 御書に仰せの通りに、広宣流布のために命をかけて戦う。学会のため、師匠のために戦い抜き、勝利の結果を残す。 その人こそ、真実の弟子である。本当の広宣流布の指導者になることができる。私は戸田先生の後を継いで、一人、そうやって戦ってきた。 ゆえに、学会は、私以外に師匠はない。後世のために、あえて明確に申し上げておきたい(大拍手)。 戸田先生は、”皆が選挙をしても、私が選んでも同じ人になる。そうでなければ本物の指導者ではない”と語っておられた。重要な指針である。 また、戸田先生は述べておられた。 「学会は、人材を日に日に抜擢せよ!」 人材をどんどん作れ! 探せ!──先生はこう訴えておられた。このことを忘れてはならない。 あそこにいい人材がいる──そう気づいたら、すぐに手を打つことだ。励ましを送ることだ。 ただ会議ばかりやっている。自分は動かない。それでは本当の戦いはできない。人材は育たない。 先生は、こうも言われた。 「今は実力主義の時代である。ゆえに、人材がどんどん出てくるのだ」 人材を生かせない。伸ばせない。そういう硬直した組織であってはならない。 先生は指導された。 「傲り高ぶった人間は最低の人間である」 そういう人間は叩き出せ! そう厳しく言われていた。 また、こうも述べておられた。 「決して人を侮るな! 人を陥れるな! 増上慢になって人を蔑むな!」 「福運を消し、自分自身をも破壊する慢心の振る舞いだけは、絶対にあってはならない」 遺言ともいうべき、ご指導であった。 ●力ある存在に 一、創価学会の新しい第2幕が開けた。 これからの大いなる発展のために、大事な力は何か。 それは「青年の声」であり、「女性の声」である。この二つを今まで以上に、大切にしていくことだ。 私も、戸田先生の時代から「青年の声」を大事にしてきた。 また、「女性の声」を大切にし、女性が男性と同じように、もてる力を発揮できるよう、心を砕いてきた。 女子部・婦人部の活躍があったからこそ、今日の学会の発展があるのである。 戸田先生は指導しておられた。 「学会をよくするためには、どんなことでも、勇気をもって上に言い切っていきなさい。そして上の人間は、そうした正しい意見をよく聞いていけ!」 「自分の意見で、上の幹部を心から動かしていける人こそ、偉いのだ。力があるというものだ」 皆さんも、そうした力ある一人一人になっていただきたい。 ●「ビバ! マンデラ!」 ──大歓呼が響くなか、信濃町の聖教本社の前庭で、青年部の代表500人とともに、名誉会長が真心から出迎えた。 創価大学の学生たちが、南ア人民の愛唱歌「オリサッサ・マンデラ」の歌を披露。目を細めて感銘深く聴き入るマンデラ氏の姿が印象的であった。 氏の到着を待つ間、名誉会長は、青年たちに語った。「人間、だれが偉いのか。権力の悪と戦った人こそが偉大なのです。その代表がマンデラ氏です」と。 民衆のために、正義の勝利のために──会った瞬間から、心と心が通い合った。語らいは弾み、あっという間に予定の時間が過ぎていった〉 ? 一、初めての会見を終える際、マンデラ氏は、このようにおっしゃった。 「私たちがきょう、ここで得た最大の”収穫”は、名誉会長の英知の言葉です」 「名誉会長のお話をうかがい、私たちはこの場所を訪れた時よりも、より良き人間になって、ここを去っていくことができます。名誉会長のことを私は決して忘れません」 “人権闘争の巌窟王”の真実の言葉として、この証言もまた、学会のために、後世のために、明確に残させていただきたい(大拍手)。 また会見の日の夜、マンデラ氏は、駐日外交団主催の歓送会に出席された。 ここで、スピーチされ、概要、次のように言われた。 ──日本政府の対応には失望したが、きょうの午後、日本最大の仏教のリーダーを訪れた。アフリカの音楽で歓迎を受け、英知の言葉、激励のメッセージまでいただいた。それを、わが同胞に持ち帰り、伝えたい、と。 さらにマンデラ氏は、私との会見の後、当時のザンビアのズル駐日大使に、次のように感想を語られたとうかがった。 「池田SGI会長との会見は、日本のみならず、アジア各国の訪問のなかでも、最大の思い出になりました。 有意義な会見はもとより、学生たちによる真心からの歌の歓迎を受けた時、私は涙が止まらなくなるほど、心から感動しました。 あのような素晴らしい青年たちを育てられた池田会長の教育と、その理念に深く感銘したのです。池田会長は世界的な英知の人格者です」 すべて、ありのままをお伝えしておきたい。 ●師匠への恩返し 一、世界の知性の言葉を贈りたい。 まずは、16世紀フランスの思想家モンテーニュが書き留めた、古代ギリシャの賢人アポロニオスの言葉──。 「嘘をつくのは奴隷のすること、真実を言うのは自由人のすること」(原二郎訳『エセー』岩波文庫) その通りである。 アポロニオスが活躍したのは、西暦1世紀ごろ。 新ピタゴラス派の哲人であり、インドなどへ求道の旅を続けたことで知られる。皇帝ネロなどの迫害にも屈しなかった。 次に、「スイスの聖者」とも仰がれた、19世紀の思想家ヒルティ。 代表作には『幸福論』『眠られぬ夜のために』などがある。 法学者としても高名で、大学の総長、政治家としても活躍した。 その著作『眠られぬ夜のために』にこうある。 「人間のもっとも悪い性質は、ねたみと虚栄心である」(草間平作・大和邦太郎訳、岩波文庫) 歴史を振り返れば、本当に「正しい人物」が、醜いねたみによって、また、権力者の虚栄心のために、どれだけ迫害され、苦しめられ、貶(おとし)められてきたか。 また、それを傍観したり、あざ笑う人間が、どれほど多かったか。 そんな不正義の時代は、断固として終わらせなければならない。 「正義」が「正義」として認められ、尊敬される、新しい時代を、新しい世界をつくらねばならない。 私は、その先頭に立って戦いたい。 そのためにも、力ある指導者をつくりたい。もっと青年部も育てたい。青年部の諸君、よろしく頼むよ。〈「はい」と大きな返事が〉 たとえ私自身がどうなっても、創価学会だけは、盤石につくりあげて、後を継ぐ諸君に託したいのである。 それが牧口先生、戸田先生への私の恩返しであるからだ。 一、結びに「撰時抄」の一節を拝したい。 「教主釈尊が記して言うには、『末法の悪世に法華経を弘通する人を悪口罵詈(あっくめり)等する者は、仏を一劫という計り知れない長遠な期間、あだむ者の罪よりも、百干万億倍以上の罪を得る』と、説いておられるのである」(御書265ページ、通解) 尊き広宣流布に進みゆく人をいじめたりすれば、どれほど厳しい仏罰を受けるか。 その現証は、皆様がご存じの通りである。 一、きょうは「学生部結成50周年」の意義ある幹部会となった。信頼する学生部の諸君、未来をよろしく頼みます! 一、どうか、師弟の「原点の月」である7月に向かって、頑張っていきましょう! 自分のために! わが家のために! わが友人のために! そして、仏意仏勅の学会の勝利のために! 「創価学会、万歳!」と皆で叫びたい。 長時間ありがとう! サンキュー! 本当にご苦労さまでした!(大拍手) Tweet