投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 7月27日(水)01時16分22秒
うえのどのごへんじ
あなりつ、かほうゆらい
しっぴつ、 けんじ、がんねん、さつきみっか。54さい。
たいごう 、なんじょう、ときみつ、p1511。
さつきのふつかに、いものかしら、いしのやうにほされてそうらうを、いちだ、ふじのうへのより、みのぶのやまへ、をくりたまいて、そうらう。
ほとけの、みでしにあなりちと、もうせし、ひとは、てんげんだいいちの、あなりちとて、じゅうにんのみでしのそのひとり、かしょう、しゃりほつ、もくれん、あなんにかたを、ならべしひとなり。
このひとの、ゆらひを、たづねみれば、ししきょうおうと、もうせし、こくおうの、だいにのおうじに、こくぼんおうともうせし、ひとのみこ、しゃかにょらいのいとこにて、おはしましき、このひとの、みな、みっつそうらう、ひとつには、むひん、ふたつには、にょい、みっつには、むれうともうす、いちいちに、ふしぎの、こと、そうらう、むかしうえたるよに、りだそんじゃともうせし、たうときひゃくしぶつありき、うえたるよに、なのかときも、ならざりけるが、やまざとに、れうしのごきにいれてそうらいける、ひえのはんをこひて、ならせたまう、このゆへに、このれうし、げんざいには、ちょうじゃとなり、のち、きゅうじゅういちこうが、あいだ、にんちゅう、てんじょうに、たのしみをうけて、いま、さいごに、こくぼんおうの、たいしとむまれさせたまう、こがねのごきに、はん、とこしなへに、たえせず、あらかんとならせたまう。
おんまなこに、さんぜんだいせんせかいを、いちどきにごらんありて、いみじく、をはせしが、ほけきょう、だいよんのまきにして、ふみょうにょらいとなるべきよし、ほとけにおおせを、かほらせたまいき。
みょうらくだいし、このことをしゃくして、いわく「ひはんかるしと、いえども、しょうを、つくし、および、た、すぐるをもってのゆえに、ことさらしょうほうを、うる」とうんぬん、しゃくのこころ、かろき、ひえのはんなれども、これよりほかには、もたざりしを、たうときひとの、うえて、おはせしに、まいらせてありし、ゆへに、かかるめでたき、ひととなれりとうんぬん。
この、みのぶのさわは、いしなんどは、おほくそうらう、されども、かかるものなし、そのうえ、なつのころなれば、たみのいとまもそうらはじ、また、ごぞうえいともうし、さこそそうやらんに、やまざとのことを、をもひやらせたまいて、をくりたびてそうらう、 p1512
しょせんは、わがをやのわかれ、をしさに、ちちのおんために、しゃかぶつ、ほけきょうへ、まいらせたまうにや、こうようのみこころか、さることなくば、ぼんのう、たいしゃく、にちがつ、してん、そのひとのいえを、すみかとせんと、ちかはせ、たまいて、そうらうは、いふに、かひなきものなれども、やくそくともうすことは、たがへぬことにて、そうらうに、さりとも、このひとびとは、いかでか、ぶつぜんの、おやくそくをば、たがへさせ、たまいそうらうべき、もし、このこと、まことになり、そうらはば、わが、だいじと、おもはんひとびとの、せいしそうろう、また、おほきなる、なんきたるべし。
そのとき、すでに、このことかなうべきにやと、おぼしめして、いよいよ、ごうじょうなるべし、さるほどならば、しょうりょう、ほとけになりたまうべし、なりたまう、ならば、きたりてまほりたまうべし、そのとき、いっさいは、。こころにまかせんずるなり、かへすがへす、ひとのせいし、あらば、こころにうれしく、おぼすべし、きょうきょうきんげん。
さつきみっか、にちれん かおう、うえのどのごへんじ――。