投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 7月26日(火)02時42分21秒
うえのどの、ごへんじ
まっぽう、ようほうごしょ
しっぴつ 、こうあん、がんねん、うつき、ついたち。57さい、p1545。

はくまい、いっと、いもいちだ、こんにゃく、ごまい、わざとおくりたび、そうらいおわんぬ、なによりも、いしかわの、ひょうえ、にゅうどうどのの、ひめごぜんの、たびたび、おんふみを、つかはしたりしが、やよいの、じゅうし、ごや、げにて、そうらいしやらむ、おんふみありき。
このよのなかを、みそうらうに、やまいなきひとも、こねんなんどを、すぐべしと、みへそうらはぬうえ、もとより、やまいものにて、そうらうが、すでにきうになりて、そうらう、さいごの、おんふみなりと、かかれてそうらいしが、されば、ついに、はかなく、ならせたまいぬるか。
りんじゅうに、なむあみだぶつと、もうしあはせて、そうらう、ひとは、ほとけの、きんげんなれば、いちじょうの、おうじょうとこそ、ひとも、われも、ぞんじそうらへ、しかれども、いかなることにてや、そうらいけん、ほとけの、くひかへさせ、たまいて、みけんしんじつ、しょうじきしゃほうべんと、とかせたまいて、そうらうが、あさましくそうらうぞ。
これを、にちれんがもうしそうらえば、そらこと、うわのそらなりと、にほんこくには、いかられそうらう。
これのみならず、ほとけのしょうじょうきょうには、じゅっぽうにほとけなし、いっさいしゅじょうに、ぶっしょうなしと、とかれてそうらへども、だいじょうきょうには、じゅっぽうにほとけまします、いっさいしゅじょうに、ぶっしょうありと、とかれてそうらへば、たれか、しょうじょうきょうを、もちいそうらうべき、みな、だいじょうきょうをこそ、しんじそうらへ。
これのみならず、ふしぎの、ちがひめども、そうらうぞかし。
ほけきょうは、しゃかぶつ、い、こん、とうの、きょうきょうを、みな、くひかへし、うちやぶりて、この、きょうのみ、しんじつなりと、とかせたまいて、そうらいしかば、みでしら、もちゆることなし。そのとき、たほうぶつ、しょうみょうをくわへ、じゅっぽうのしょぶつ、したを、ぼんでんにつけ、たまいき。
さて、たほうぶつは、とびらをたて、じゅっぽうのしょぶつは、ほんどに、かへらせたまいて、のちは、いかなる、きょう、きょうありて、ほけきょうを、しゃかぶつ、やぶらせたもうとも、たにん、わえになりて、やぶりがたし。
しかれば、ほけきょういご、きょうきょうの、ふげんきょう、ねはんきょうなどには、ほけきょうをば、ほむることは、あれども、そしることなし。
しかるを、しんごんしゅうの、ぜんむいら、ぜんしゅうのそしら、これをやぶり、にほんこく、みな、このことを、しんじぬ、p1546。
れいせば、まさかど、さだとうなんどに、かたらはれし、ひとびとのごとし。
にほんこく、すでに、しゃか、たほう、じゅっぽうのほとけの、だいおんてきとなりて、すねんになりそうらへば、やうやく、やぶれゆくほどに、また、かうもうすものを、おんあだみあり。わざはひに、わざはひの、ならべるゆへに、このこくど、すでに、てんのせめを、かほり、そうらはんずるぞ。
このひとは、せんぜのしゅくごうか、いかなることぞ、りんじゅうに、なむみょうほうれんげきょうと、となえさせたまいけることは、いちげんのかめの、うきぎのあなにはいり、てんより、くだすいとの、だいちのはりのあなに、いるがごとし、あらふしぎふしぎ。
また、ねんぶつは、むげんじごくに、おつると、もうすことをば、きょうもんに、ふんみょうなるをば、しらずして、みな、ひと、にちれんが、くちよりいでたりと、おもへり、てんは、まつげのごとしと、もうすは、これなり。
こくうの、とおきと、まつげのちかきと、ひとみなみることなきなり、この、あまごぜんは、にちれんが、ほうもんだに、ひがことに、そうらはば、よも、りんじゅうには、しょうねんには、じゅうし、そうらはじ。
また、にちれんが、でしなどのなかに、なかなか、ほうもん、しりたりげに、そうらうひとびとは、あしくそうらうげにそうらう、なむみょうほうれんげきょうと、もうすは、ほけきょうのなかの、かんじん、ひとのなかの、たましいのごとし、これにものを、ならぶれば、きさきのならべて、に、おうを、おとことし、ないし、きさきの、だいじん、いかに、なひなひ、とつぐがごとし、わざはひの、みなもとなり。
しょうほう、ぞうほうには、このほうもんを、ひろめず、よきょうを、うしなわじがためなり、いままっぽうに、はいりぬれば、よきょうも、ほけきょうも、せんなし、ただ、なむみょうほうれんげきょうなるべし。
かう、もうし、いだしてそうらうも、わたくしの、はからいには、あらず、しゃか、たほう、じゅっぽうしょぶつ、ぢゆせんがいの、おはからいなり、この、なむみょうほうれんげきょうに、よじをまじへば、ゆゆしき、ひがごとなり。
ひ、いでぬれば、とほしび、せんなし、あめの、ふるにつゆ、なにのせんかあるべき、みどりごに、ちちよりほかの、ものをやしなうべきか、りょうやくに、またくすりを、くわえぬることなし。
このにょにんは、なにとなけれども、じねんに、このぎにあたりて、し、ををせるなり、たうとし、たうとし、きょうきょうきんげん。
うつき、ついたち、     にちれん、 かおう、
うえのどの、ごへんじ。  たいごう なんじょうときみつ――。