2016年7月24日 投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 7月24日(日)01時55分17秒 しゅじょうしんしんごしょ、 ずいじいごしょ。 しつぴつ、 けんじさんねん、56さい、みのぶ、 p1590。 たいごう、 なんじょうときみつ。 しゅじょうのしんしんをとかせたまう、そのしゅじょうのこころに、このむ、とて、とかせたまへば、ひとのせつなれども、しゅじょうのこころを、いでず。かるがゆへに、ずいたいのきょうとなづけたり、たとへば、さけもこのまぬ、をやのきわめて、さけをこのむ、いとをしきこあり、かつは、いとをしみ、かつは、こころをとらんがために、かれに、さけをすすめんがために、ふぼもさけを、このむょしをするなり、しかるをはかなきこは、ふぼもさけを、このみたまうとをもへり。 だいいきょうと、もうすきょうは、にんでんのことをとけり、あごんきょうと、もうすきょうは、にじょうのことを、とかせたまう、けごんきょうと、もうすきょうは、ぼさつのことなり、ほうどう、はんにやきょうとうは、あるいはあごんきょう、だいいきょうににたり、あるいは、けごんきょうにもにたり。これらのきょうきょうは、まつだいのぼんぷ、これをよみそうらへば、ほとけのみこころに、かなうらんとは、ぎょうじゃは、をもへども、くはしく、これを、ろむずれば、おのれがこころをよむなり、おのれがこころは、もとより、つたなきこころなれば、はかばかしきことなし。 ほけきょうと、もうすは、ずいじいともうして、ほとけのみこころを、とかせたまう。ほとけのみこころは、よきこころなるゆへに、たとい、しらざるひとも、このきょうをよみたてまつれば、りやくはかりなし、あさのなかのよもぎ、つつのなかの、くちなは、よきひとに、むつぶもの、なにとなけれども、こころも、ふるまひも、ことばもなをしくなるなり、ほけきょうもかくのごとし。 p1591 なにとなけれども、このきょうをしんじぬるひとをば、ほとけのよきものと、をぼすなり。 この、ほけきょうにをひて、また、きにより、じにより、こくにより、ひろむるひとにより、やうやうに、かわりて、そうろうをば、どうかくのぼさつまでも、このあわひをば、しらせ、たまわずと、みへてそうろう、まして、まつだいのぼんぷは、いかでか、はからひ、ををせそうろうべき。 しかれども、ひとのつかひに、さんにんあり、ひとりはきわめて、こざかしき、ひとりは、はかなくもなし、また、こざかしからず、ひとりは、きわめて、はかなく、たしかなる、この、さんにんに、だいいちは、あやまちなし、だいには、だいいちほどこそなけれども、すこし、こざかしきゆへに、あるじのおことばに、わたしのことばをそうるゆへに、だいいちのわるき、つかいとなる、だいさんは、きわめて、はかなく、あるゆへに、わたしのことばをまじへず、きわめて、しょうじきなるゆへに、あるじのことばを、たがへず、だいによりも、よきことにてそうろう、あやまって、だいいちにも、すぐれてそうろうなり、だいいちをば、がっしのしえにたとう、だいにをば、かんどのにんしにたとう、だいさんをば、まつだいのぼんぷのなか、ぐちにして、しょうじきなるものにたとう。 ほとけ、ざいせは、しばらく、これををく、ほとけの、ごにゅうめつの、つぎのひより、1000ねんをば、しょうほうともうす、このしょうほう、1000ねんを、ふたつにわかつ、さきの500ねんが、あいだは、しょうじょうきょうひろまらせたまう、ひろめしひとびとは、かしょう、あなんなどなり。 のちの、500ねんは、めみょう、りゅうじゅ、むじゃく、てんじんとう、ごんだいじょうきょうを、ぐつうせさせたまう、ほけきょうをば、かたはし、ばかりかける、ろんしもあり、また、つやつやもうし、いださぬひともあり、しょうほう、1000ねんよりのちの、ろんしのなかには、しょうぶんはぶつせつに、にたれども、たぶんを、あやまりあり、あやまりなくして、しかもたらざるは、かしょう、あなん、めみょう、りゅうじゅ、むじゃく、てんじんらなり。 ぞうぼうにはいり、1000ねん、かんどに、ぶっぽうわたりしかば、はじめは、じゅけとそうろんせしゆへに、いとまなきかのゆへに、ぶっきょうのうちの、だいしょう、ごんじつのさたなし、ようやく、ぶっぽうるふせしうえ、がっしより、かさねがさね、ぶっぽうわたりきたるほどに、さきの、ひとびとは、かしこきやうなれども、のちに、わたる、きょうろんをもって、みれば、はかなきことも、しゅつたいす、また、はかなく、をもひしひとびとも、かしこくみゆることもありき、けっくは、じゅうりゅうになりて、せんまんのぎありしかば、ぐしゃは、いづれに、つくべしともみへず、ちしゃと、をぼしきひとは、へんしゅうかぎりなし。 p1592 しかれども、さいごくは、いちどうのぎあり、いわゆる、いちだい、だいいちは、けごんきょう、だいには、ねはんきょう、だいさんはほけきょう、このぎは、かみいちにんより、しもばんみんにいたるまで、いぎなし、たいせいとあうぎし、ほううんほっし、ちぞうほっしとうの、じゅつしのぎ、いちどうなりしゆへなり。 しかるを、ぞうぼうのなかの、ちん、ずいのだいに、ちぎともうす、こぞうあり、のちには、ちしゃだいしとがうす、ほうもんおおしといへども、せんずるところ、ほっけ、ねはん、けごんきょうの、しょうれつのひとつばかりなり、ちぎほっし、いわく「ぶっぽうさかさまなり」うんぬん。 ちんしゅ、このことを、たださんがために、なんぼくのじゅつしの、さいちょうたる、えこうそうじょう、えこうそうず、ええい、ほうぞうほっしとうの、ひゃくゆうよにんを、めしあわせられしとき、ほけきょうのなかには「しょきょうのなかに、おいて、もっとも、そのうえにあり」とううんぬん、また、いわく。「い、こん、とうせつ、さいい、なんしんなんげ」とううんぬん、いとは、むりょうぎきょうにいわく「まかはんにゃ、けごんかいくう」とううんぬん、とうとは、ねはんきょうにいわく「はんにゃはらみつより、だいねはんをいだす」とううんぬん、この、きょうもんは、けごんきょう、ねはんきょうには、ほけきょうまさるとみゆること、かっかくたり、みょうみょうたり、ごえつうあるべしと、せめしかば、あるいは、くちをとぢ、あるいは、わるくちをはき、あるいはいろをへんじなんど、せしかども、ちんしゅたって、さんぱいしひゃつかん、たなごころをあわせしかば、ちからおよばず、まけにき。 いちだいのなかには、だいいちほけきょうにて、ありしほどに、ぞうぼうの、のちの、500に、しんやくのきょうろん、かさねてわたる、たいそうこうていの、じょうがんさんねんに、げんじょうともうすひとあり、がつしにはいりて、17ねん、ごてんのぶっぽうを、ならいきわめて、じょうがん19ねんに、かんどへわたりしが、じんみつきょう、ゆがろん、ゆいしきろん、ほっそうしゅうをわたす。げんじょういわく「がっしに、しゅうしゅうおおしといへども、このしゅう、だいいちなり」。 たいそうこうていは、また、かんどだいいちのけんおうなり、げんじょうを、しとす、このしゅうの、しょせんにいわく、あるいは「さんじょうほうべん、いちじょうしんじつ」あるいは「いちじょうほうべん、さんじょうしんじつ」、また、いわく「ごしょうは、かくべつなり、けつじょうしょうと、むしょうの、うじょうは、ながくほとけにならず」とうとうんぬん、このぎは、てんだいしゅうとすいかなり、しかも、てんだいだいしと、しょうあんだいしは、ごにゅうめつなりぬ、そのいかのひとびとは、にんぴにんなり、すでに、てんだいしゅう、やぶれてみへしなり。 そのご、そくてんこうごうの、みよに、けごんしゅうたつ、さきに、てんだいだいしにせめられし、60かんの、けごんきょうをば、さしをきて、のちに、にっしょうさんぞうのわたせる、しんやくのけごんきょう、80かんをもって、たてたり、このしゅうの、せんにいわく「けごんきょうは、こんぽんほうりん、ほけきょうは、しまつほうりん」とううんぬん、そくてんこうごうは、あまにて、をはせしが、ないげてんに、こざかしきひとなり、まんしんたかくして、てんだいしゅうをさげ、をぼして、ありしなり、ほっそうといゐ、けごんしゅうといゐ、にじゅうに、ほけきょうかくれさせたまう。 p1593 そののち、げんそう、こうていのぎょうに、がっしより、ぜんむいさんぞう、こんごうちさんぞう、ふくうさんぞう、だいにちきょう、こんごうちょうきょう、そしっちきょうともうす、さんきょうをわたす、このさんにんは、ひとがらといゐ、ほうもんといゐ、まえまえの、かんどのにんしには、たいすべくもなき、ひとびとなり、しかも、さきになかりし、いんと、しんごんとを、わたすゆへに、ぶっぽうは、いぜんには、このくにに、なかりけりと、をぼせしなり。 このひとびとのいわく「てんだいしゅうは、けごん、ほっそう、さんろんには、すぐれたり、しかれども、このしんごんきょうには、およばず」とうんぬん、そののち、みょうらくだいしは、てんだいだいしのせめたまはざる、ほっそうしゅう、けごんしゅう、しんごんしゅうをせめ、たまひてそうらへども、てんだいだいしの、ごとく、こうじょうにて、せめたまはざれば、ただ、やみよのにしきのごとし、ほけきょうに、なき、いんと、しんごんと、げんぜんなるゆへに、みなひと、いちどうに、しんごんまさりにて、ありしなり。 ぞうぼうのなかに、にほんこくに、ぶっぽうわたり、いわゆる、きんめいてんのうの、ろくねんなり、きんめいより、かんむにいたるまで、にひゃくよねんがあいだは、さんろん、じょうじつ、ほっそう、くしゃ、けごん、りつの、ろくしゅうぐつうせり、しんごんしゅうは、にんのう、44だい、げんしょうてんのうの、ぎょうにわたる。 てんだいしゅうは、にんのう、だい45だい、しょうむてんのうの、ぎょうにわたる、しかれども、ひろまることなし、かんむのみよに、さいちょうほっし、のちにはでんぎょうだいしとがうす、にっとういぜんに、ろくしゅうを、ならひきわむるうえ、15ねんがあいだ、てんだい、しんごんのにしゅうを、やまにこもりたまいて、ごらんありき、にっとういぜんに、てんだいしゅうをもって、ろくしゅうをせめしかば、しちだいじ、みな、せめられて、さいちょうの、でしとなりぬ、ろくしゅうのぎ、やぶれぬ、のち、えんりゃく23ねんに、ごにっとう、おなじき、24ねん、ごきちょう、てんだい、しんごんのしゅうを、にほんこくにひろめたり、ただし、しょうれつのことは、ないしんに、これをぞんじて、ひとにむかってとかざるか。 どうだいに、くうかいというひとあり、のちには、こうぼうだいしとがうす、えんりゃく、23ねんに、ごにっとう、おなじき、だいどうさんねんごきちょう、ただし、しんごんのいちしゅうを、ならいわたす、このひとの、ぎにいわく「ほけきょうは、なお、けごんきょうにおよばず、いかにいわんや、しんごんに、をひてをや」。 でんぎょうだいしの、みでしに、えんにんというひとあり、のちに、じかくだいしとがうす、いぬる、しょうわごねんの、ごにっとう、おなじき、14ねんにごきちょう。10ねんがあいだ、しんごん、てんだいの、にしゅうをがくす。 p1594 にほんこくにて、でんぎょうだいし、ぎしん、えんちょうに、てんだい、しんごんのにしゅうを、ならいきわめたるうえ、かんどにわたりて、10ねんがあいだ、はちかの、だいとくにあひて、しんごんをならい、そうえい、しおんとうに、あいたまいて、てんだいしゅうをならう、にほんに、きちょうしていわく 「てんだいしゅうと、しんごんしゅうとは、おなじく、だいごなり、ともに、じんぴなり」とううんぬん、せんじをもうして、これにそう。 そののち、えんちんともうすひとあり、のちには、ちしょうだいしとがうす、にっとう、いぜんには、ぎしんわじょうの、みでしなり、にほんこくにして、ぎしん、えんちょう、えんにんとうのひとびとに、てんだい、しんごんの、にしゅう、ならいきわめたり、そのうえ、いぬる、にんかさんねんに、ごにっとう、じょうがんがんねんに、ごきちょう、ななねんがあいだ、てんだい、しんごんの、にしゅうを、ほっせん、りょうしょとうの、ひとびとにならいきわむ。 てんだい、しんごんのにしゅうの、しょうれつ、かがみをかけたり、こうだいに、いちじょう、あらそひ、ありなん、さだむべしといって、てんだい、しんごんのにしゅうは、たとへば、ひとのりょうのめ、とりの、ふたつのつばさのごとし、このほか、いぎを、ぞんぜんひとびとをば、そし、でんぎょうだいしに、そむく、ひとなり、やまに、すむべからずと、せんじをもうしそへて、ぐつう、せさせたまいき、されば、かんど、にほんに、ちしゃおおしといへども、このぎを、やぶるひとは、あるべからず、このぎ、まことならば、ならうひとびとは、かならず、ほとけにならせたまいぬらん、あがめさせたまう、こくおうとうは、かならず、よ、あんのんに、ありぬらんと、をぼゆ。 ただし、よがぐあんは、ひとにもうせども、おんもちゐ、あるべからざるうえ、みの、あだとなるべし、また、きかせたまう、でしだんなも、あんのんなるべからずと、をもひしうえ、そのぎまた、たがわず、ただ、このことは、いちじょうぶついには、かなわでもや、あるらんと、をぼへそうろう。 ほけきょういちぶ、はちかん、28ほんには、このきょうに、すぐれたるきょう、をはせば、この、ほけきょうはじっぽうのほとけあつまりて、だいもうごを、あつめさせたまへるなるべし、したがって、けごん、ねはん、はんにや、だいにちきょう、じんみつとうの、きょうきょうをみるに 「しょきょうのなかにおいて、もっともそのうえにあり」の、みょうもんを、やぶりたるもんなし、したがって、ぜんむいとう、げんじょうとう、こうぼう、じかく、ちしょうとう、しゅじゅのたくみあれども、ほけきょうを、だいにちきょうにたいして、やぶりたる、きょうもんは、いだしたまわず。 ただ、いん、しんごんばかりの、うむをゆへと、せるなるべし、すうひゃくかんの、ふみをつくり、かんど、にほんにおうふくして、むじんのたばかりをなし、せんじを、もうしそへて、ひとを、をどされんよりは、きょうもん、ふんみょうならば、たれか、うたがいをなすべき、つゆつもりて、かわとなる、かわつもりて、たいかいとなる、ちりつもりて、やまとなる、やまかさなりて、しゅみせんとなれり、しょうじ、つもりて、だいじとなる、いかにいわんや、このことは、もっともだいじなり、じょを、つくられけるにも、りょうほうの、どうり、もんしょうを、つくさるべかりけるか、また、せんじも、りょうほうを、たずねきわめて、ふんみょうの、しょうもんをかきのせて、いましめあるべかりけるか―。p1595 いこんとうの、きょうもんは、ほとけすらやぶりがたし、いかにいわんや、ろんし、にんし、こくおうの、いとくをもつて、やぶるべしや、いこんとうの、きょうもんをば、ぼんのう、たいしゃく、にちがつ、してんとう、ちょうもんして、おのおのの、きゅうでんにかきとどめて、をはするなり、まことに、いこんとうのきょうもんを、しらぬひとのあるときは、さきのひとびとの、じゃぎは、ひろまりて、とがなきやうにては、ありとも、このきょうもんを、つよくたて、たいてんせざる、こわもの、しゅったいしなば、だいじ、しゅったいすべし。 いやしみて、あるいはのり、あるいはうち、あるいはながし、あるいは、いのちをたたんほどに、ぼんのう、たいしゃく、にちがつ、してん、をこりあひて、この、ぎょうじゃのかたうどを、せんほどに、ぞんがいに、てんのせめ、きたりて、たみもほろび、くにも、やぶれんか、ほけきょうのぎょうじゃは、いやしけれども、しゅごするてんこわし、れいせば、しゅらが、にちがつをのめば、こうべ、しちぶにわる、いぬは、ししをほゆれば、はらわたくさる、いま、よ、みるに、にほんこくかくのごとし。 また、これを、くようせんひとびとは、ほけきょう、くようの、くどくあるべし、でんぎょうだいし、しゃくしていわく「ほめんものは、ふくをあんみょうにつみ、ぼうぜんものは、つみをむげんにひらかん」とううんぬん、ひへのはんを、ひゃくしぶつに、くようせしひとは、ほうみょうにょらいとなり、つちのもちゐを、ほとけに、くようせしかば、えんぶだいの、おうとなれり。 たとい、こうをいたせども、まことならぬことを、くようすれば、だいあくとは、なれども、ぜんとならず、たとい、こころ、をろかに、すこしきの、ものなれども、まことのひとに、くようすればこうだいなり、いかにいわんや、こころざしありて、まことの、ほうを、くようせんひとびとをや。そのうえ、とうせいは、よみだれて、たみのちからよわし、いとまなき、ときなれども、こころざしの、ゆくところ、さんちゅうの、ほけきょうへ、まうそうか、たかんなを、をくらせたまう、ふくでんに、よきたねを、くださせたまうか、なみだも、とどまらず。 こうけつ かんぽん p1590 へん1468 こうぎ38。 Tweet