投稿者:無冠 投稿日:2016年 7月29日(金)20時03分26秒   通報
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2007-2-21 【全国代表協議会】

●女性の意見を大切にせよ!
一、日蓮大聖人は仰せである。
「たとえ、太陽と月が地に落ち、須弥山(しゅみせん)が崩れたとしても、(妙法に尽くす)あの女性が仏になられることは疑いない。なんと頼もしいことであろうか。なんと頼もしいことであろうか」(御書1390ページ、通解)
どんな困難があろうとも、まっすぐに広布の道を進んでいく。その女性が幸福にならないわけはないのである。
学会活動に徹し抜いていけば、必ずや、だれからも好かれ、あらゆる面で守られて、所願満足の人生を朗らかに総仕上げしていくことができる。
そういう模範の先輩方が、学会には数多くいらっしゃる。
ともあれ、学会の男性幹部は、幅広く女性から意見を求め、それを大事にして、女性が最もやりやすいように配慮していくことだ。
女性が輝いているところが、一番伸びていくのである。

●友の心を知る人間指導者たれ
一、インドのネルー首相は訴えた。
「われわれは経費を必要とするだけではなく、はるかにもっと重要な、錬磨された人材を必要とするのである」(宮西豊逸訳『アジアの復活』文芸出版社)
大切なのは人材だ。学会は人材をもって城となす ── これが戸田先生の叫びであった。
もっとも、学会精神を伝え、人材を育てるといっても、何か特別な方法があるわけではない。難しく考えることはない。
日ごろの触れ合いのなかで、一歩一歩、信心を教えていけばいい。先輩として、親しい友人として、ふつうに、ありのままに接していけばいいのである。
ある青年部のリーダーから「どうやって新入会の友に、師弟の精神を教えていったらいいか」と質問があった。
しかし、教えるといっても、相手が聞きたくない時に、無理に話しても心に入らない。
相手の求道に応え、いい機会をとらえて、伝えていけばいい。
ただ、表面的なことを知ったからといって、それで師弟がわかったことにはならない。
相手も、いろいろだ。
純真な人もいれば、生意気な人もいる。強気の人、弱気な人、さまざまな人がいる。
すべての人に同じように接すればいいということはありえない。
相手のことをよく知ったうえで、「相手のために、今、あえて話しておかねばならない」という場合もあるだろう。
大切なのは、友の心を知り、時と場合に応じて語っていく、人間哲学者の直観の智慧である。仏法を弘めていくための智慧である。
友の幸福を真剣に祈るなかで、偉大なる智慧がわく。一人一人を最高に輝かせる、励ましの手を打っていけるのである。

■ 学会の会長、理事長をはじめ、今、新時代のリーダーが陸続と躍り出ている。
私は、本当にうれしい。
牧口先生の後を継いだのは、弟子の戸田先生であった。
戸田先生の後を継いだのは、弟子の私である。 そして、私の後を、若き池田門下の皆さんに厳然と継いでいただきたい。
私が全魂を傾けて育ててきた、本当の弟子の時代が、いよいよ始まったのである。
ともあれ、学会のリーダーの根本は「会員への奉仕」である。
特に最高幹部は、深い慈愛をもって、会員の皆様に尽くしていくことだ。
この根本を決して忘れてはならない。

●「誠実」第一で!
一、広宣流布は、希望の拡大である。幸福と友情の拡大である。
戸田先生は、「内部の味方よりも、外にいる人の方が頼りになる場合がある。外に味方をつくれ!」と言われた。
本物の味方をつくる。そのためには、「誠実」が第一である。
ツンと、すました顔をしていてはいけない。何かあれば、だれよりも早く駆けつける。さわやかに、自分から、あいさつを交わす。その姿に、人は信頼を寄せる。
何も、声を張り上げる必要はない。自然体で、心を通わせていけばいいのである。
しかし、悪い人間に利用されるような、愚かな誠実であってはならない。善悪を見抜く、光る智慧がなければならない。

●指導者革命を
一、「指導者革命」をできるか、いなか。
「リーダーは民衆に尽くすためにいる」という伝統を確立できるか、いなか。
これで、学会の将来は決まる。
学会員の皆様は、あまりにも人がいい。皆、リーダーを包容し、もり立ててくださるが、それに甘えて、いい気になってはいけない。
信心をしていない人からも、「立派だな」「さすがだ」と言われてこそ、本物の指導者である。
なかんずく、焦点は青年部である。
戸田先生は、いつも言われていた。「青年のために、学会はあるのだ」「次の学会を頼む!」
私も今、全く同じ気持ちである。
では、「指導者革命」の要諦とは何か。
さまざまな角度から論じることができるが、その根本は「人間を人間として見る」ことだ。
組織の運営とか、役職にとらわれるあまり、人間の顔が見えなくなってはいけない。
人は皆、平等である。人間の心を大事にすることだ。ここに根幹がある。魂が魂を揺り動かしていくのだ。
一人一人が、仏法の道、広宣流布の道を正しく歩んでいくために、組織はある。
しかし、組織のために、一人一人がいるのではない。
心をつかみ、心を大切にし、心を合わせて(広宣流布の和合僧の組織を築いていく──そういう指導者になっていただきたい。