2016年7月26日 投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 7月26日(火)15時02分33秒 通報 ■六、業の起こるゆえに病む これは前世の悪業が原因となって起こる難病のことです。 〝業〟とは身・口・意にわたる行為のことであり、 過去世の業を宿業といい、現世の業を現業といいます。 業には善悪の両面があって、善の業因は楽の果報をもたらす因となりますが、 悪の業因は苦の果報をもたらす因となります。 止観には「業病とは前世の業である。あるいは今世に戒を破れば、 前世の業が発動して業病が出ることがある。 そのことによって所犯があることがわかる。もし 殺害の業ならば肝眼(かんげん)の病である。 飲食の罪の業は心口(しんく)の病である。 婬欲の罪の業は腎耳(じんに)の病である。 妄語の罪の業は脾舌(ひぜつ、脾は循環器系)の病である。 盗(ぬすむ)の罪の業は肺鼻(はいび)の病である。 五戒をそしる業は五蔵五根(ごぞうごこん)の病が起こることもある(趣意)」とあります。 これを整理すると、 ①殺害の業――臓器は肝臓、六根は目。 ②飲食の業――臓器は心臓、六根は口。 ③婬欲(みだらな男女関係)の業――臓器は腎臓、六根は耳。 ④妄語(ウソをつく)の業――循環器系(血液やリンパ液など)、六根は舌。 ⑤盗む業――臓器は肺、六根は鼻。 ⑥五戒をそしる業――五臓(肝・心・脾・肺・腎)、六根は五根(眼・耳・鼻・舌・身) となります。以上が病の起こる六種類の因縁です。 ・・・・つづく Tweet