投稿者:無冠 投稿日:2016年 7月24日(日)17時39分20秒   通報
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2006-9-3 【山梨最高協議会 (山梨教学研修センター)】

■ 広宣流布のために働ける、皆の幸福と勝利への指揮をとれるなんて、大変なことだ。すごいことである。
その功徳が、どれほど素晴らしいか。
たとえば、自分が目指した分野で「一番」になる。「日本一」「世界一」になっていく。誉れの名が永遠に輝く。それが妙法の大功徳なのである。
だれが見ていなくても、御本尊がすべてお見通しである。どうか「冥の照覧」を深く確信していただきたい。
たとえ取るに足らないように見える行動であっても、妙法のための行動は、将来必ず、現実の上で、勝利の花を咲かせ、福徳の実を結ぶ。
大事なのは行動だ。いくら幹部でも、でんと座ったままで、功徳が出るはずがない。
仏法の因果は厳しい。まして、広布に尽くす同志を苦しめる人間が、大罰を免れないことは、御聖訓に照らして当然である。

●広宜流布の鉄則
一、憲政の父・尾崎咢堂(おざきがくどう)といえば、牧口先生も注目された人物である。
山梨市の「万力(まんりき)公園」に、彼がしたためた碑がある。そこには「善悪の標準」として、こう刻まれている。
「自他の幸福をます事は善事(ぜんじ)それをへらす事は悪事」(一部、現代表記に改めた)
全人類の平和と幸福の道を開きゆく広宣流布こそ、まさに「善事の中の善事」である。
広宣流布は、どうやって進むのか。戸田先生は指導された。
「一対一の折伏が、広宣流布達成の鉄則となる。これがまた、立派な民主主義のルールにかなった方程式ともいえるのだ。
地道にみえる進み方だが、最も堅実である。
この一波が二波になり、やがては千波、万波になっていって、初めて、広宣流布が達成されるのだ」
一軒また一軒、誠実に足を運ぶ。一人また一人、真剣に、粘り強く対話を重ねる。
婦人部をはじめとする、この最も地道にして崇高な仏道修行の繰り返しによって、今日の世界的な広宣流布は築かれた。
このことを、絶対に忘れてはならない。
御聖訓には「一切の仏法もまた、人によって広まる」(御書465ページ通解)と仰せである。
また、戸田先生は言われた。
「大聖人の説得力は、単なる説得力ではない。根本が慈悲から発している説得力である。だから偉大なのである。
我々には到底、そんなまねはできないが、辛抱強く戦って、理を尽くすことだ」
「勇気」が「慈悲」に通ずる。これも、先生の至言であった。
真実を語り、正義を叫び抜く。折伏の功徳は、限りなく大きい。
損得で言えば、自分が得をする。相手も得をする。
そして一家一族へ、社会へと、福運は幾重にも広がっていく。
きょうも、広宣流布のために動こう ── その心が、功徳を生む。
妙法のために行動しよう。広布の布石を打とう ── その一念が、わが生命を荘厳する。
対話の秋である。
にこやかな笑顔で、陽気に歌を口ずさむように、快活に進もう!
自他ともの幸福を広げる対話の波を、千波、万波と、広げていきたい(大拍手)。

■ ここで、牧口先生が座右の御書に傍線を引かれた御聖訓を拝したい。
「仏法を学ぶ人は、父母の恩、師匠の恩、国土・社会の恩を忘れてはならない」(同293ページ、通解)
「特別のことがなくても、人は一度は死ぬことが定まっている。したがって、卑怯な態度をとって、人に笑われてはなりません」(同1084ページ、通解)
「大果報の人を、他の敵は破ることができない。親しい者が破るのである」(同957ページ、通解)
「法華経を信じる人は、用心に用心を重ねて、法華経の敵に対して心を引き締めていきなさい」
「なにが仏道修行の敵であるかを知らなければ、敵にだまされてしまう」(同931ページ、通解)
さらに牧口先生は、「大慢心の者は(いざという時に)敵に従う」(同287ページ、通解)との御文にしるしを付けておられる。御文の上の余白には「大慢 敵ニ したがふ」と書き込まれ、この教えを重視されている。
まさしく、近年、学会の大恩を踏みにじった大慢心の悪党は、邪宗門などに追従し、魂を売り渡した。その卑劣な姿は、皆さんがご存じの通りである。

■平然と、民衆を犠牲にして、保身と栄華に走る指導者のいかに多いことか。
わが身をなげうって、民衆のために!
ここに指導者の重大な責務がある。真実の魂が光る。
創価の三代の会長を貫く誓願も同じだ。
尊く健気(けなげ)な仏子を護り抜くために、一切の法難を一身に受け切る。一人たりとも、犠牲にはしない。断じて幸福にするのだ。
この決心で、私は祈りに祈り、人知れず、あらゆる手を打ってきた。
リーダーは、自身に厳しく間うべきである。
謙虚に、皆に奉仕しているか。
礼儀正しいか。
威張ったり、傲慢になっていないか ── 。
自分では気づかない場合もある。皆、遠慮なく注意すべきである。
牧口先生は「いばって、信用をなくすのも、法を下げることになる」と叱咤された。
人間として立派であってこそ、皆が安心し、信頼を寄せてくれる。
とくに、戸田先生は、報恩の大切さを教えてくださった。
「恩に報いる心がけは、人間として、当然、持つべきである」「不知恩の人間だけには、断じてなってはならない」
「うぬぼれと非常識は皆から嫌われ、暗い人生の方向に追いやられてしまう」
厳しくも温かき先生の声が、今も耳朶(じだ)から離れない。

●なぜ悪と戦うか
一、大聖人は、ここ甲斐(かい)の国(山梨)の人々に思いを馳せながら、お隣の駿河(するが)の国(静岡の中央部)で勇敢に戦う門下に、最後まで信心を貫き通せと教えておられる。その際、こう仰せである。
「大魔がとりついた者たちは、一人を教訓して退転させたときは、それをきっかけにして、多くの人を攻め落とすのである」
「いいかげんな人が、信ずるような格好をしながら、おかしなことを言い出すと、そのほかの人の信心をも破ってしまうのである」(御書1539ページ、通解)
広宣流布の清浄無比なる和合僧を撹乱(かくらん)し、破壊せんとする輩は、絶対に許してはならない。これが、大聖人の厳命であられた。
中国の大文豪・魯迅(ろじん)は述べている。
「人間は、まちがった風説でも、聞きなれると、たわいもなく迷わされてしまう」(松枝茂夫訳「寡婦主義」、『魯迅選集』第5巻所収、岩波書店)
だからこそ、真実は繰り返し、また繰り返し、語り続けなければならない。
牧口先生は、「仲間の大多数に平和な生活を得しめんが為にはあくまで悪人を排除しなければならぬ」と訴えられた。
邪悪と戦い抜くのは、正義を打ち立て、多くの人を守るためである。

■ 一、戸田先生は常々、語っておられた。
「折伏をしている人、学会活動、組織活動をしている人。
この最も尊き同志を、最も尊敬し、最も感謝し、最も大切にしていきなさい」
広宣流布に戦う学会員を大切にすることは、妙法そのものを大切にすることと同じである。
そして、広布の宝城を守る人は、生々世々、大宮殿で暮らすような、自由自在の大境涯を開いていける。
それが妙法の力である。
「現当二世(げんとうにせ)」の信心である。今世に積んだ功徳は、必ず来世にも流れ通っていく。
目に見えないがゆえに、信じることは難しい。しかし、これが、厳然たる妙法の法則なのである。
陰で戦ってくれた人のことを、私は永遠に忘れない。心から感謝しています。
いつも本当にありがとうございます!(大拍手)

●「何のため」の原点を忘るな
一、「破邪顕正(はじゃけんせい)」こそ、日蓮大聖人の仏法の魂である。学会精神の柱である。
邪悪に染まっていった人間の本質とは何か。
大聖人は、明確に分析し、後世の戒(いまし)めとされている。
「臆病で教えを心に刻まず、欲が深くて、疑い多い者どもは、漆(うるし)の塗り物に水をかけて、空中に振って水が落ちるようなもの(教えたことが何にも残っていない)なのである」(御書1191ページ、通解)
また、御聖訓には、こうも記されている。
「貪欲(どんよく)・瞋恚(しんに=怒り)・愚癡(ぐち=愚か)という酒に酔っているから、臣下が主君に敵対し、子が親を軽んじ、弟子が師を侮(あなど)ることが、めずらしくないのである」(同1090ページ、通解)
現代の世相を見ても、まさに、この通りだ。
なかんずく、心して注意すべきは、“権力の毒酒”である。“権力の魔性”である。
名聞名利に目が眩(くら)み、「何のため」という原点を忘れた権力者は、必ず自滅し転落していく。
大聖人は、厳愛をこめて仰せである。
「わが一門の中でも、信心を貫き通せない人々は、(初めから信じないよりも)かえって罪があるのです。(地獄に堕ちて、その時)日蓮をうらんではなりませんよ。
少輔房(しょうぼう)、能登房(のとぼう)ら(退転した門下の末路)を、よくごらんなさい」(同1168ページ、通解)
広宣流布を破壊することは、全人類の幸福の道を閉ざすことである。これほどの罪はない。
反逆の徒への仏罰は、すべて仏法正義の明確なる実証である。後世への厳正なる教訓である。
「法華経の敵となった人を、今、生きている間に罰して、皆、人の見せしめにするようにと、梵天・帝釈、日月、四天に申しつけてある。日蓮が法華経の行者であるか否かは、これをもってご覧なさい」(同1138ページ、通解)
こうした御聖訓を胸に、徹底して悪と戦い、善を広げゆく戦いを貫いているのが、わが学会なのである。
だからこそ、学会には功徳の花が爛漫(らんまん)と咲き薫っているのだ。

■ 大事な大事な皆さまに、記念の歌を贈りたい。

富士見ゆる  広宣城の  山梨は 不滅の歴史と  三世の功徳を

山梨の新出発、本当におめでとう! どうか、お会いできなかった皆さんにも、くれぐれもよろしくお伝えください。
お元気で! ありがとう!(大拍手)