異体同心と破和合僧について 3/5 投稿者:陽光 投稿日:2016年 6月 3日(金)21時39分14秒

破和合僧とは五逆罪の一つでかなり重いものです。五逆罪とは、①殺母、 ②殺父、③殺阿羅漢、④出仏身血、⑤破和合僧のことです。和合の教団を破る行為を破和合僧と言います。和合の教団とは、大聖人の教えを守り、人間革命と世界広布の目的のために嬉々と勇み進んでいる教団の事です。創価三代の会長が直接指揮を取られていた時期は確かに和合の教団であったのです。伝教大師が法華経を基にして像法の戒壇を建てられたが、第三代の慈覚大師が法華経に真言の邪義を取り入れ、邪教となってしまった。それを日蓮大聖人は強烈に破折されています。

仏法では、破和合僧よりも謗法のほうが遥かに罪が重いと説かれています。破和合僧は謗人の領域であるが、謗法は真理・宇宙の法則に背くことです。御書に「懺悔せる謗法の罪すら五逆罪に千倍せり況や懺悔せざらん謗法にをいては阿鼻地獄を出ずる期かたかるべし」(顕謗法抄)とあり、「天台智者大師の梵網経の疏に云く謗とは背なり等と云云、法に背くが謗法にてはあるか天親の仏性論に云く若し憎は背くなり等と云云、この文の心は正法を人に捨てさせるが謗法にてあるなり」(同書)ともあります。

涅槃経に「若し善比丘あつて法を壊る者を見て置いて呵責し駈遣し挙処せずんば当に知るべし是の人は仏法の中の怨なり、若し能く駈遣し呵責し挙処せんは是れ我が弟子真の声聞なり云云、此の文の中に見壊法者の見と置不呵責の置とを能く能く心腑に染む可きなり、法華経の敵を見ながら置いてせめずんば師檀ともに無間地獄は疑いなかるべし、南岳大師の云く『諸の悪人と倶に地獄に堕ちん』云云、謗法を責めずして成仏を願はば火の中に水を求め水の中に火を尋ぬるが如くなるべしはかなし・はかなし、何に法華経を信じ給うとも謗法あらば必ず地獄にをつべし、うるし千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し、毒気深入・失本心故は是なり」(曾谷殿御返事)とあります。この御書の意味は、人が法を壊る者を見て置いて、無関心・傍観者でいてはならない、というご指導です。見壊法者の「見」と置不呵責の「置」とをよくよく生命に刻みなさい、ということなのです。