投稿者:ジョーカー 投稿日:2016年 3月 3日(木)00時14分24秒

多様性万歳様

創価学会が崩壊するとしたら、それはたった一つの理由だけです。それは、会の中に、「悪と戦う精神が消滅した時」です。まずそもそも、創価学会という組織は、世間一般の組織とは根本的に異なり、逆ピラミッド型です。即ち、役職が上がればあがるほど、会員に「奉仕」する立場であり、微塵も偉いわけではありません。組織論で言うならば、執行部は心臓部であり、そこが信頼を失ったら組織は崩壊していきますが、学会は違います。あくまでも信心の団体ですから、崩壊するのは信心=悪と戦う精神がなくなった時なのです。

創価学会においては、全員がリーダーであり、会長です。役職は便宜上のものであり、組織運営において必要だから設けられている。そして現実に広宣流布を推進しているのは現場のメンバーであり、幹部ではありません。だからこそ会員第一(現場のメンバー)なのです。幹部は会員のために存在し、逆に会員の足を引っ張るようなら、いないほうがいいのです。創価学会を崩壊させるのは、その会員から悪と戦う気力を奪い、骨抜きにする人間です。それこそが最大に恐るべき相手であり、警戒しなければならないのです。

もちろん創価学会も組織ですので、一般の組織論がまったく当てはまらないわけではありません。しかし、それは本質ではないのです。悪と戦う精神を失うことに比べたら、中枢が信頼を失うことなど風の前の塵に等しいことです。だからといって、それを軽くみるのは違うと思いますので、多様性万歳様の危惧や指摘もよくわかります。私自身、無血革命の方途を探し、日々模索をしています。

学会を崩壊させないためには、会員一人ひとりが悪と戦う意識を持つことが大事になります。いまの問題は、悪と戦うということは一体どういうことかが曖昧でよくわからなくなっていることだと思うのです。悪を責めることと、同志を批判することの違いや、寛容と慈悲魔の境界線、団結を乱すことや諫言の在り方等、そういった言わば、「悪と戦う技術」の欠如にあるのではないか。そうであるならば、いかに一人ひとりが悪と戦う技術を身に付けていくことが、結果的に悪を抑止し、学会が崩壊することを防ぐことになる。そして、宿坊の掲示板とは、全国・全世界の会員の智慧を結集し、悪と戦う技術を学び、身に付けていく場ではないでしょうか。

悪と戦う心を挫き、なきものにしようとしているものを「魔」といいます。それは時に、無自覚に遂行される。魔は親の思いをなして、あたかも味方のフリをして近づいてきます。悪と戦う精神なき人間は、結果的に魔の存在となる。無自覚ほど恐ろしいものはなく、本人はそれが正義だと思い込んでいる分、性質が悪い。これぞまさに「中途半端な正義が一番の悪」状態なのです。それに対抗するには、悪と戦う技術を学び、身に付けること。それがこれからの創価学会のスタンダードであり、そして、現場の会員こそが「心臓部」なのである。