投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2016年 2月13日(土)15時31分27秒

【悪人は結託する 善人も連帯せよ】

―― よく「今の中高生はこわい」とか、「よくわからない」と言われますが、今の日本社会を見ていると、大人のほうが、よっぽど悪いのではないでしょうか。悪人がはばをきかせて、まじめに生きる善人がバカを見るような世の中です。

池田 それを変えるために、諸君がいる。
七百年前、「熱原の三烈士」は、反対する坊主と、時の権力者が結託して、陥れられた。

権力は善人を妬むものです。自分だけを守ろうとする野性的な行動です。そして、悪人は、なりふりかまわず、結託しやすい。善人は、なかなか連帯できない。善人が、ともに手をつないでいける世界をつくっていくことが理想です。

「自分さえよければ、人はどうなってもかまわない」――そういうのは、原爆と同じ思想です。悪魔の思想です。国においてもそうだし、人においても、そうです。だから、大事なことは、自分が悪魔のほうにつくか、正義のほうにつくか。自分は、どっちの生き方を進むべきか――。

本来、教育は善人の生き方を学び教えるものでなくてはならない。政治も宗教も、そうでなくてはならない。そこが混乱しているから、世の中も乱れてしまうのです。
ある哲学者は言っている。

「正義によって立て。汝の力、二倍せん」(ブラウニング)
いくら迫害を受けても、我が弟子たちよ、正義のために立て! そうすれば二倍の力が出るのだと、私は教えたい。

~「青春対話」正義はなぜ迫害されるのか~