投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2016年 2月 2日(火)15時46分13秒

■尊き広布の友を最大に大切に

正法を持ち、行ずる人が真の大聖人の信徒であり、かつまた、真の学会員である。ゆえに、学会員は、すべて仏子である。その妙法の同志の尊さを深く理解し、最大に大切にしていくことが、学会リーダーの、もっとも正しい行き方であると私は思っている。(拍手)

もとより、学会の組織は、広宣流布のためにある。とともに、それは「会員」のためにある。幹部も「会員の幸福」のために存在する。一切が「一人」の幸福のための手段であるといってよい。また、そこに真実の「民主」の規範がある。

われわれの組織も日々の行動も、この一点を基準として回転していくとき、大聖人の仏法は生き生きと脈動していく。

一閻浮提総与の大御本尊を根本としていくことを当然のこととし、歴代会長の″魂″である「会員中心」の指導をば失わない限り、創価学会は永遠に発展できると強く主張しておきたい。(拍手)

反対に、この一点を失った場合には、組織は衰退し、滅んでいくにちがいない。これは永遠の鉄則であり、私は正法外護の責任者として、後世のために言い残しておきたい。

会員同志を大切にする組織はあたたかい。現在、そうした″ぬくもり″がもっとも生きている地域の一つは関西である。この点、それぞれの方面も関西を手本としていただきたいと念願している。反対に、歴代会長の心を忘れ、形のみの存在となれば、組織は冷たくなってしまう。

そこには悪しき″権威″がまかり通るようになる。

広布の伸展にともない、組織が大きくなっていく。問題は、組織の発展・規模に、人間の成長が追いついていくかどうかである。もし、それができなければ、組織を″幸福のための手段″として使いこなすことができなくなる。

そして逆に、組織の歯車として人間が使われていくような、会員を手段化してよしとする″組織悪″におちいってしまうであろう。

要するに「人間」と、官僚的命令系統で組織を動かそうとする「組織力学」との競争であり、「心」と「形」との競争であるともいえよう。

池田大作全集74巻より
牙城会大学校五期生大会 (1990年8月2日)