投稿者:まなこ 投稿日:2015年11月 6日(金)10時13分37秒   通報
■ 二菩薩・二天・鬼女の誓い

斉藤: 陀羅尼品では、こういう誓いが五回、繰り返されます。
薬王菩薩の次は、勇施菩薩が言います。「仏さま! 私もまた、法華経を受持する人を護るために、陀羅尼を説きます。この陀羅尼によって、悪い夜叉や羅刹などが、受持者の弱点を探して攻撃しようとしても、できないようにいたします」。
次に、毘沙門天が、そして持国天が同じく陀羅尼を唱えて、行者の守護を誓いいます。
名誉会長: 二菩薩の後、四天王のうちの二人が誓ったわけだ。

須田: はい。続いて、十羅刹女(十人の鬼女)と鬼子母神はじめ、多くの鬼神が誓いを立てます。「仏さま!私たちもまた、法華経の行者を護って、その患いを取り除きたいのです。もしも、行者の弱点を探して攻撃しようとする奴らがいても、そうはさせません!」。

名誉会長: すごい気迫だね。女性は強い(笑い)。

遠藤: 彼女たちは「陀羅尼」を唱えたあと、堂々と宣告します。「悪党どもよ! お前たちが、私の頭に乗って、踏みにじろうとも、それはまだいい。しかし、行者を悩ませることは許さない。夢の中でさえ、行者を悩ませはしない!」と。
「もしも、妙法の説法者を悩ませ、乱すならば、その者の頭は阿梨樹の枝のごとく、七つに分かれるでしょう!父母を殺す罪のごとき大罪を得ることになるでしよう!」と。
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陀羅尼品から
即ち仏の前に於いて、偈を説いて言さく、
若し我が呪に順ぜずして 説法者を悩乱せば
頭破れて七分に作ること 阿梨樹の枝の如くならん
父母を殺しぬる罪の如く 亦油を圧す殃
斗秤をもって人を欺証し 調達が破僧罪の如く
此の法師を犯さん者は 当に是の如き殃を獲べし(法華経 p645)

そこで仏前において、(十羅刹女たちは)偈を説いてこう述べた。
「もし、我々の陀羅尼呪に順わないで、法華経を説き弘める人を苦しみ悩ませるならば、その者の頭は破(わ)れて七つにかかれ・阿梨樹の枝のようになるだろう。
父母を殺した罪のように、また胡麻油をしぼるとき異物を混ぜてしぽる罪科、秤をごまかして人を騙す罪科、提婆達多の破和合僧の罪のように、この法華経を説き弘める人を悩ませ者は、必す同様の悪しき罪科をうけるであろう」と。
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名誉会長: 有名な「説法者を悩乱せば 頭破れても七分に作る」(法華経 p645)の文だ。御本尊の向かって右の肩には、厳然と「若悩乱者頭破七分(若し悩乱する者は頭七分に破る)」と、おしたためです。

斉藤: 罰論ですね。

名誉会長: 罰論です。罰と言っても、だれかが当てるというのではなく、自分が「法にに逆らった」結果です。「法に則って」生きれば、功徳があるのと裏腹です。
御本尊の向かって左の肩には「有供養者福過十号(供養すること有らん者福十号に過ぐ)」と、おしたためです。<法華経を供養する功徳は、十号を具えた仏を供養する福に勝る>

斉藤: それにしても、十羅刹女たちの勢いは、すごい。

須田: じつは、まだ続きます(笑い)。
「私たちもまた、説法者を護って、安穏にし、もろもろの患いを打ち払い、もろもろの毒薬も消させてみせます!」
釈尊が喜んで、鬼女たちを称えます。「素晴らしい、素晴らしい。法華経の名前を受持する者を護っただけでも、その福は量りしれない。いわんや、それ以上の修行をし、供養している者を護る功徳となれば!まさに、あなたたちは、このような行者を護りなさい!」
こういうやりとりを聞いていた、その場の聴衆は、六万八千人が悟りを得たと説かれています。ここで陀羅尼品は終わります。

名誉会長: 「広布の実践者を、何が何でも護り抜くんだ」という情熱が、ほとばしっている。
ひとつの解釈として、薬王菩薩は「健康」の面から護るとも考えられる。行者を病気から守っていく。もちろん薬王は、迹化の菩薩の代表だから、あらゆる迹化の菩薩が、地涌の菩薩を護りに護るということも示しているでしよう。
また勇施菩薩は、「一切衆生に仏法という宝を勇んで布施する」菩薩です。これは「法の布施」だが、「財の布施」も含めて、行者を支えようという意義をくみ取れるかもしれない。
また「毘沙門天」と「持国天」は、仏法を守護する四天王の代表です。天界の王であるから、「力」がある。
今で言えば、ありとあらゆる分野の「指導者」とも考えられる。そういうリーダーが、こぞって広宣流布の実践者を守る。

遠藤: 今、海外の指導者は、次々に学会を賛嘆しています。