投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2015年 9月24日(木)11時51分28秒   通報

しかし、南条時光の場合、幕府の御家人である地頭の立場にいるだけに、
たとえそれが反法華によるものであっても「上に事よせて」(1565㌻)というように、

幕府の命令や指示にいちいち反抗して従わなかったならば「物をぼへぬ人」(同頁)、

つまり、道理をわきまえない人となり、社会的、政治的に信頼を失い、
地頭としての職務遂行に支障をきたすであろうと大聖人は心配されています。

現実に、時光は幕府から熱原の関係者をかくまっているのではないかと疑われ、
行政上、さまざまな圧迫を加えられていました。

過分な租税や人足の割り当てを課され、時光が乗る馬さえなく、家族は衣食に事欠く苦労を強いられていました。

大聖人は、このような南条家の立場を配慮され、状況が悪いと判断したならば、
神主やその家族は、しばらく当地を離れ、身延へ行くようにいいなさい、と指示しているのです。

しかもこのお手紙の追伸では、
事を運ぶにあたっては「人にしらせずして、ひそかにをほせ候べし」と述べられていることからも、
南条時光がいかに厳しい環境のもとにあったかを物語っています。