投稿者:臨時広報担当   投稿日:2015年 9月 3日(木)18時53分30秒     通報
明日から創価大学で宗教学会。高名なカサノヴァとベックフォードを迎えた公開シンポジウム。

公開シンポジウム開催趣旨


創価学会と公明党と安保法案の問題は、もちろんメインには出ていないけれど、話し合われてよいことです。
現会長が見えるとの話も(あくまで噂)。

なお、あすの公開シンポジウムは無料です。土日のパネル発表の聴講は、当日参加OKで4000円の会費が必要です。
土日の二日間、何講座聴いても4000円です。

パネル発表要旨集

パネル発表要旨集


(上記HPの画像がPDFへのリンク)

特に、注目は、9月 5日(土) 14:00-15:40 第 8部会 AE352
で開催されるパネル発表。「日蓮研究 の現状と課題」
・日蓮文書のデジタル化―日蓮諸教団共有の聖典づくりのために―
小林 正博(東洋哲学研究所)
・日蓮の「三大秘法」思想について
前川 健一(東洋哲学研究所)
・日蓮正宗教学の特質─正信会と創価学会の新教学創作の試み─
花野 充道(法華仏教研究会)
・学問的研究と教団の教義―創価学会の場合―
宮田 幸一(創価大)
司会:前川 健一(東洋哲学研究所)

【花野充道】日蓮正宗教学の特質─正信会と創価学会の新教学創作の試み
近年、日蓮正宗から信会と創価学が分裂するに至 った。正信会はさらに宗教法人派と任意団体派に分裂して教義論争が続いる。他の日蓮諸団に対する日蓮正宗教学(日寛)の特質は、本門戒壇の大御本尊(富士大石寺所蔵のいわゆる板曼荼羅)以外の日蓮自筆本尊の宗教的権威を認めない点にある。日蓮正宗と正信会の教義論争、正信会内部の教義論争を紹介し、それらをふまえて今後、創価学会がどのような新教義を創作していくか、その現状と問題点を論じてみたい。

【宮田幸一】学問的研究と教団の教義―創価学会の場合
昨年創価学会は、会則の教義条項を変更した。創価学会は長年日蓮正宗の信徒団体として日蓮正宗の教義を信奉してきたが、日蓮正宗から分離した後、どのように独自の教義を形成していくのか不明であった。今回の改正では、戒壇本尊論が日蓮遺文の中では正当化きないという論法で、その議論を否定した。この論法は日蓮思想研究における学問的成果を受け入れた上で、教義形成を進めるという創価学会の方向性を示したということができよう。この方向性にはさまざまな困難が伴うが、その困難のいくつかについて検討したい。