2014年12月26日 投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2014年12月26日(金)10時44分23秒 大聖人は、この見宝塔品・提婆達多品・勧持品を実践し 身読したことによって、法華経の行者であることを証明しました。 では、この三品(見宝塔品・提婆達多品・勧持品)の内容を見ていきたいと思います。 まず、見宝塔品の「三箇の勅宣」ですが、 これは釈尊滅後における法華弘通を、菩薩たちに三回、促したことです。 釈尊はこの品の中で、会座の大衆に向けて滅後の弘通を呼びかけます。 多宝如来もまた、大誓願をもって叫ばれ法華経の弘通を促しました。 これらの呼びかけに応じて、 末法広宣流布の誓願(三箇の勅宣に示された仏意)を、 大聖人は実践と身読によって成就していくのです。 次に提婆達多品の「二箇の諌暁」ですが、 提婆達多を代表とする「悪人成仏」と、 竜女を代表とする「女人成仏」の二つの法門のことを「二箇」といいます。 この二つの法門を説いたことによって、 万人を救う法華経を、末法の世に必ず広宣流布せよ、と 菩薩たちに諌(いさ)め、暁(さと)したので「諌暁」と言われているのです。 爾前経では明かされていなかった悪人成仏と女人成仏が、 明確に説き明かされたことは、法華経こそが、 悪世末法に生きる全民衆の成仏を実現する、 唯一の大法であることを宣言したことになります。 ここに「法華経の真価」があるのです。 今まで救いの対象とされなかった最も不幸な人たちを救わずして、 末法の民衆救済はあり得ません。 この釈尊の呼びかけに呼応して、仏意を実現する人こそ末法の法華経の行者の証なのです。 Tweet