投稿者:解説者  投稿日:2015年 2月 6日(金)15時17分6秒    通報 編集済
■2012/02/22(Wed)

●矢野絢也と学会関係者の裁判、双方取り下げで終了する

昨日付の聖教新聞が2面で、矢野絢也と創価学会ほか7人、谷川佳樹副会長と矢野絢也・新潮社との各裁判が裁判所の勧告により2月10日に終了した事実を報じた問題で、産経新聞は本日付の紙面で「創価学会への損賠訴訟 矢野氏側取り下げ」と題する記事を社会面に掲載した。

 

■2012/02/14(Tue)
堕ちた元委員長  142

●矢野絢也にトドメを刺す2通の証拠申出書

不明朗な金銭スキャンダルが原因で党委員長職を辞任した矢野絢也が、一族あげて教団を脱会し、教団および幹部7人を名誉棄損などで提訴する行動に出たのは2008年5月。翌6月には衆院議員会館で野党主催の「矢野絢也さんより話を聞く会」が開催されるなど、矢野側が公然と本格的な教団攻撃を開始した。

以来、この裁判は21回の口頭弁論を終え、審理の最終盤となる証人調べの段階を目前に控えている。20回目となった昨年11月の口頭弁論では、教団側は秋谷前会長を筆頭とする20人の名を連ねた証拠申出書(証人申請のための書類)を提出。過去に矢野の秘書をつとめていた人物数名に加え、原野商法の被害者やその関係者、元国会議員などが証人予定者に含まれていた。なかでも目を引いたのは、そこに「中瀬古功」という名前が記載されていたことである。

矢野が党委員長を辞任するきっかけとなった明電工疑惑において直接当事者となった人物であり、1988年に朝日新聞で報じられた「10億円株取引」が矢野自身の株取引だったこと、さらに同じく朝日で報じられた矢野宅における2億円授受も矢野自身の株取引であったことなどを証言する予定とされていた。

そうして21回目の口頭弁論が今年2月1日、東京地裁で行われた。裁判長は11月の口頭弁論で、「次回の2月1日に人証認否の判断を行いたい」と言明し、さらに「その次から人証調べとしたい」と法廷で述べていたので、2月1日にだれを調べるかが決定されるものと傍聴者は考えていた。

一方で教団側はこの日の口頭弁論にあわせて2通目の証拠申出書を提出。そこには新たに7人の名前が記されていた。一人目の矢野絢也の名は原告本人なので当然のこととして、注目されたのは2番目に記載されていた人物の名である。「N元秘書」。矢野は明電工疑惑を否定するために当時すべてをこの秘書のせいにしていたが、そのとき口裏を合わせたと見られたのがこのN元秘書だった。

その直接当事者が、事件から20数年をへて、法廷の場で「真相」をバクロするというのだから、矢野側は大いに慌てているはずである。しかも裁判所からの「呼出」でなく、教団側代理人と「同行」して出廷すると記載されているので、その衝撃は一層大きいはずである。

矢野本人は最近も著書のなかで、「天地神明に誓って、私は潔白である」(2009年)などと述べているが、その『大ウソぶり』が司法の場で明らかにされ、木っ端みじんに吹き飛ぶ事態が想定される。矢野側はここに来て、絶対絶命のピンチに陥っている。