投稿者:真実  投稿日:2014年12月26日(金)15時34分22秒    通報
平沢氏は、警視庁防犯部長、岡山県警本部長、警察庁官房審議官などをへて、九六年に衆院議員となった元警察幹部。

昨年三月に出版した著書『警察官僚が見た「日本の警察」』(講談社刊)のなかで、みずからの体験を踏まえて、警察と公明党・創価学会との関係の問題点にふれようとしました。

その内容のひとつが九一年に表面化した「ルノワール事件」。平沢氏が警視庁防犯部長として、捜査を指揮していました。

この事件では、三菱商事が一九八九年三月に創価学会幹部の依頼を受けて、フランス印象派の巨匠、ルノワールの絵画二点(「浴後の女」「読書をする女」)を都内の画商から買い、創価学会系の東京富士美術館に売りました。

三菱商事は創価学会の「代理役」。しかも、画商からの購入価格は三十六億円とされているのに、画商に渡されたのは約二十一億円でした。その差額、約十五億円のゆくえが大問題になり、「創価学会の裏金づくりか」とマスコミでも報道されました。

警視庁が脱税などの容疑で捜査に乗り出し、金の流れの解明につとめました。絵画代金の預金小切手を発行したのは創価学会と取引の深い三菱銀行で、同行の協力も必要でした。

関係者によると、平沢氏は、当初のゲラ刷りで、三菱銀行という名前はあげないものの、創価学会と深い取引関係にある「大手銀行」が捜査に協力しなかった、と指摘。こうしたことも、ひとつの障害となって捜査がゆきづまったのはまったく残念だった、と当時の心情をのべていました。

さらに著書とは別に、警察関係者が「ルノワール事件の捜査について公明党議員から働きかけがあった」と語っていたことも本紙の調べでわかりました。