投稿者:河内平野  投稿日:2014年10月14日(火)00時13分41秒
さらに同御書で大聖人は、良観たちの策謀の本質を、次のように喝破しておられる。
「但し良観上人等弘通する所の法・日蓮が難脱れ難きの間既に露顕せしむ可きか、
故に彼の邪義を隠さんが為に諸国の守護・地頭・雑人等を相語らいて言く日蓮並びに弟子等は阿弥陀仏を火に入れ水に流す汝等が大怨敵なりと云々、
頸を切れ所領を追い出せ等と勧進するが故に日蓮の身に疵を被り弟子等を殺害に及ぶこと数百人なり、
此れ偏に良観・念阿・道阿等の上人の大妄語より出たり心有らん人人は驚く可し怖る可し云々」(御書一八二頁)

――良観上人らが弘めている法は、日蓮からの論難を免れることができず、そのため、すでに悪法であることが明らかになってしまった。
そのため彼らは、自分たちの邪義を隠そうとして、諸国の守護や地頭、雑人(鎌倉に置かれ、諸国の治安監察と訴訟の裁きをした役人)らを扇動して、「日蓮ならびに弟子たちは、阿弥陀仏を火に入れ、水に流したりする。あなた方の大怨敵である」と言いたてたのである。

そして「頸を切れ、所領から追い出せ」などと勧めたため、日蓮の身には傷をこうむり、弟子等を殺され傷つけられたことは数百人に及ぶ。
これは、ひとえに良観、念阿弥陀仏、道阿弥陀仏などの《上人》の大妄語(大うそ)から出たことである。心ある人々は、(このことを知って)どれほど驚き、恐ろしく思うことであろう――と。

大聖人は、七百年前に、悪侶による謀略の構図を明快に示してくださっている。

みずからの悪が、だんだん明るみに出て、追いつめられた悪侶らは、そこから、なんとか目をそらそう、なんとか自分たちを守ろうと躍起になる。
その結果、うそにうそを重ねて、世間を扇動していく。
全部、みずからの「邪義を隠さんが為」なのである。

【大学会・渋谷区合同記念総会、県・区代表者会 平成三年十一月九日(全集七十九巻)】