投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2017年 6月25日(日)01時53分56秒   通報
*、民族や人種、文化といった差異が、「対立」や「分断」を招くのではない。

*、人々の間を引き裂く、負のエネルギーを生み出してしまうのは、人間の心である。

このように、池田先生は教えられています。

人間の心、境涯が、意見の違いを生み、差別意識を持ち「、対立」や「分断」という、
悲劇的な状況となります。

現執行部が、査問をするのは、会員の間を引き裂く、魔の所為としか思えません。
であるならば、気づいた我々が、題目を上げて発迹顕本するしか方法は有りません。
21世紀への選択 池田・テヘラニアン対談 はじめに 3/6

民族や人種、文化といった差異が、「対立」や「分断」を招くのではない。

人々の間を引き裂く、負のエネルギーを生み出してしまうのは、人間の心である。

その心を統御し、互いの差異をともに輝かせながら、「価値創造の源泉」に転じさせて

いくことが、宗教が担うべき役割にほかならない。

「永遠なるもの」「普遍なるもの」へのまなざしによって、人間性を蘇生させていく・・・

時代が要請する世界宗教の第一の要件は、この点にこそあると思う。

“多様性こそ生命の証”と捉える宗教には、「差異」を人間社会に豊かな実りをもたらす

ものとして称え、最も価値的な形で生かしていく「智慧」がある。

私たちは、この対話を通じて、釈尊とムハンマドという、仏教とイスラムの精神的源

流まで遡りながら、現代に還元すべき思想性を汲み出そうと試みた。

それも、共通点ばかりでなく、差異を認め合い、超えていくところに、これからの”人

類の英知”の基軸があると考えたからである。

二十一世紀の幕開けとなる明二〇〇一年を、国連は「文明問の対話年」と定めた。

人類の長い歴史を振り返れば、異なる文明と文明が出合い、交流を重ねるなかから、新

しい偉大な価値が創造された事例は数多い。

歴史家アーノルド・トインビー博士が大著『歴史の研究』を通して、鮮やかに浮かび上

がらせていたのも、この「文明の遭遇」のダイナミズムであった。

しかし今、経済面でのグローバリゼーション(地球一体化)が進む反面で、人々は依っ

て立つ基盤を失い、心は自らのアイデンティティーを求めて”内向き”となりつつある。

摩擦と紛争は激化し、「文明の衝突」の事態さえ懸念されている。

特定の価値観を押しつける「画一化」か、無軌道で際限のない「分裂化」か・・・。

ギリシャ神話の「ミノタウロスの迷宮」さながらの隘路から、一人一人の尊厳と生の

重みを取り戻す導きの糸となる「アリアドネの糸」とは、いったい何か。

私たちは、それを、人間と人間との一対一の「対話」だと考える。