投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 8月 7日(日)02時39分15秒
しじょうきんごどの にょうぼうごへんじ
ふうふどうしん ごしょ
しっぴつ ぶんえいじゅうにねん しょうがつ、にじゅうしちにち。
ごじゅうよんさい。 p1134
しょせん、にほんこくの、いっさいしゅじょうのめをぬき、たましいを、まどはかす、じゃほうしんごんしにはすぎず、これは、しばらく、これをおく、じゅうゆは、いっさいと、ほけきょうとの、しょうれつをとかせ、たもうとみえたれども、ほとけのみこころは、さにはそうらはず、いっさいきょうのぎょうじゃと、ほけきょうのぎょうじゃとを、ならべて、ほけきょうのぎょうじゃは、にちがつなどのごとし、しょきょうのぎょうじゃは、しゅうせい、とうこのごとしと、もうすことを、せんとおぼしめされそうらう。
なにを、もつて、これを、しるとならば、だいはちの、たとえのしたに、さいだいじの、もんあり、いわゆるこのきょうもんにいわく 「うのうじゅじ、ぜきょうてんしゃ、やくぶにょぜおいっさい、しゅじょうちゅう、やくいだいいち」とううんぬん、この、にじゅうにじは、いちきょうだいいちの、かんじんなり、いっさいしゅじょうの、げんもくなり、もんのこころは、ほけきょうのぎょうじゃは、にちがつ、だいぼんおう、ほとけの、ごとし、だいにちきょうのぎょうじゃは、しゅうせい、こうが、ぼんぷのごとしと、とかれてそうらう、きょうもんなり。
されば、このよのなかの、なんにょ、そうには、きらうべからず、ほけきょうをたもたせたもうひとは、いっさいしゅじょうの、しうと、こそ、ほとけは、ごらんそうやらめ、ぼんのう、たいしゃくは、あをがせたもうらめと、うれしさもうすばかりなし。
また、この、きょうもんを、ちゅうやに、あんじちょうせきによみそうらへば、つねの、ほけきょうのぎょうじゃにては、そうらはぬにはんべり、ぜきょうてんしゃとて、しゃのもんじは、ひとと、よみそうらへば、このよのなかのびくびくにうばそく、うばいの、なかに、ほけきょうを、しんじまいらせそうらう、ひとびとかと、みえまいらせそうらへば、さにてはそうらはず、つぎしもの、きょうもんに、このしゃのもんじを、ほとけかさねて、とかせたもうてそうらうには、にゃくうにょにんと、とかれてそうらう、にちれん、ほけきょうより、ほかのいっさいきょうを、みそうらうには、にょにんとはなりたくもそうらはず、あるきょうには、にょにんをばじごくのつかいとさだめられ、あるきょうには、だいじゃととかれ、あるきょうには、まがれきのごとし、あるきょうには、ぶっしゅをいれるものとこそ、とかれてそうらへ。
ぶっぽうならず、げてんにも、えいけいきと、もうせしものの、さんらくを、うたひしなかに、ぶじょらくともうして、てんちのなか、にょにんとうまれざることを、いちのたのしみとこそ、たてられてそうらへ、わざわひは、さんじょよりをこれりと、さだめられてそうらいに、この、ほけきょうばかりに、このきょうをたもつ、にょにんは、いっさいのにょにんにすぎたるのみならず、いっさいのなんしにこえたりと、みえてそうらう。
しょせん、いっさいのひとに、そしられてそうらうよりも、にょにんのおんためには、いとをしと、をもはしき、おとこにふびんと、をもはれたらんにはすぎじ、いっさいのひとは、にくまばにくめ、しゃかぶつ、たほうぶつじっぽうのしょぶつ、ないし、ぼんのうたいしゃく、にちがつとうにだにも、ふびんと、をもはれまいらせなば、なにか、くるしかるべき、ほけきょうにだにも、ほめられ、たてまつりなば、なにか、くるしかるべき。
いまさんじゅうさんの、おんやくとて、おふせおくりたびてそうらへば、しゃかぶつ、ほけきょう、にってんのおんまへに、もうしあげて、そうらう、またひとの、みにはさうのかたあり、このかたに、ふたつのかみをはします、ひとつをば、どうみょう、ふたつをば、どうしょうともうす、このふたつのかみは、ぼんてん、たいしゃく、にちがつのひとを、まほらせんがために、ははのはらのうちにいりしより、このかた、いっしょう、をわるまで、かげのごとく、まなこのごとく、つきしたがいてそうらうが、ひとの、あくをつくり、ぜんをなし、なむどしそうらうをば、つゆちりばかりものこさず、てんにうたへ、まいらせそうらうなるぞ。
けごんきょうの、もんにてそうらうを、しかんのだいはちに、てんだいだいし、よませたまへり、ただししんじんのよはきものをば、ほけきょうをたもつ、にょにんなれども、すつるとみえてそうらう、れいせば、たいしょうぐんよはければ、したがうものも、かひなし、ゆみよはければ、つるゆるし、かぜゆるければ、なみちゐさきは、じねんのどうりなり、しかるに、さえもんどのは、ぞくの、なか、にほんには、かたをならぶべきものもなき、ほけきょうのしんじゃなり、これにあひつれさせたまいぬるは、にほんだいいちのにょにんなり、ほけきょうのおんためには、りゅうにょとこそ、ほとけは、をぼしめされそうやらめ、おんなともうすもんじをば、かかるとよみそうらう、ふじのまつにかかり、おんなのおとこにかかるも、いまはさえもんどのを、しとせさせたまいて、ほけきょうへ、みちびかれさせたまいそうらへ。
また、さんじゅうさんの、やくはてんじて、さんじゅうさんのさいはひと、ならせたまうべし、しちなんそくめつ、しちふくそくしょうとは、これなり、としは、わかうなり、ふくはかさなりそうらうべし、あなかしこあなかしこ。         にちれんかおう