投稿者:ただのおじさん 投稿日:2017年 4月30日(日)17時35分2秒   通報
一つの詩を引用します。私の意見は述べません。

勇敢に開け!人間革命の世紀
山 本 伸 一

人間は
平和に暮らす
権利がある!

善良な平和の人々を
戦火に巻き込み
地獄の苦しみを与える
国々の指導者は
極悪である。
永遠に許せぬ犯罪者だ。

一人の人間が
強くなることだ!
断じて権力を抑え
勝ってゆくことだ!
それが
我々の権利である。

素晴らしき人生を
生き抜くために
私たちは
戦い そして叫べ!

強大の力が
国家の力と
錯覚してはならない。
人間の魂の力が
人間の精神の力が
何よりも偉大である。
最極に強い
平和の心を作るべきだ。
これが
人類の教義であり.
待望であり結論だ。

漫然と
支配者に左右されることは
物理的強制に
従順になっている証拠だ。

平和主義者は
常に精神的力を
常に精神的鼓舞を
互いに奮い起こしながら
過去に見た
人間の罪業の
戦火の悪夢を
最も重要な事件として
考えていかねばならない。

混沌として
右往左往することなく
未来に向かって
最極の力を発揮しながら
価値ある平和の統合の
足跡を残すべきだ。
正確に残すべきだ。
強き連帯の力をもって
作り上げるベきだ。

人類も時代も
耐え忍びながら
その平和の共存の
一点を見つめ抜き
耐え抜いてきたのだ。

決して
無関心であってはならない。
無関心は
曖昧なエゴイズムとなって
やがて
国家主義の
奴隷となるであろう。

「戦争の組織には
平和の組織を
対置しなければならない」とは
著名なオーストリアの作家
ツヴァイクの不朽の言葉だ。

我々は
この洞察の通り
平和の組織を
断固として
築き上げている。

先駆者には
様々な中傷非難もあるが
偉大なる哲学者
そして先覚者は
不滅の天才としての
言葉を残すものだ。

マハトマ・ガンジーいわく
「吾々の力戦は、
全世界との親交を
その目的としてゐる。
非暴力は、
人間の道として
生じたものであって
その必要や絶えぬ。
そは世界平和の先駆である」

人類には
完全無欠な理想の国は
あり得ない。

三世永遠に
超克を繰り返してゆく
平和へ運命づけられた
理想の現実の実現を
いつ達成できるのか。

世界中の為政者が
世界中の歴史家が
ありとあらゆる
狡猾な外交的戦術を
打ち破りながら
真剣に
すベての限界を乗り越えて
世界国家の統一の方向に
決定的な
最後の総仕上げへの
軌道修正をすべきだ。

誰人も
生きる権利があり
誰人も
人を殺す権利はない。

それぞれの人の
尊厳なる魂の奥底に
燃え上がる
幸福と平和の憧憬を
絶対に見逃してはならない。

人間は
どこまで無知なのか。
人間は
どこまで知的であり
精神的であるのか。

敵とは
いったい何なのか。
戦争とは
何のためにするのか。

営々として
永遠に求め抜いた
平和への世界市民の理念が
もはや
成熟しているではないか。
世界市民の
平和と安定のための
国連ではなかったのか。

あの力強く
明確に宣言した
国連憲章を
世界的な規模で
思想と理念の宝とも言うべき
平和への伝統とすべきだ。

そのための行政的組織に
華やかさと安心を
添えながら
平和の戦士の精神を
大地の根 深く
力ある使命として
実現してもらいたい。

政治家よ
何のための政治なのか。
為政者よ
何のための権力なのか。

愚昧な宣伝は
やめてもらいたい。
危険な宣伝もまた
やめてもらいたい。
外科的に装った
空しい試作も
やめてもらいたい。

そこには
平和への使命と
軌道を忘れた
個々の気まぐれと
それぞれの利益優先の
空虚な生涯が
待っているからだ。

オランダの人文主義者
エラスムスは訴えた。
「この世界は
すべての人間に共通の
祖国ではありませんか」

待ちに待った
新しき世紀は
世界の突端の
果ての果てまで
人間は
麗しい花と共に
平和を望んでいる。
意気揚々とした
衆生所遊楽の人生を
願っている。
権力を握ろうとする
有頂天な
卑劣な頭脳など
持たない。

高く聳えゆく
平和への理想をば
迅速な速度で求めながら
新しい
夢に見てきた
永遠の平和の天地を
待っている。

胸を裂く
あの砲弾の叫びなどは
真っ平だ。
毎日 襲い来たる
暗黒の嵐は
真っ平だ。

常に
悲痛な叫びを
持ちゆく生活には
絶対 反撃したい。

狂乱の
慈愛なき指導者たちの
稲妻のごとき嵐の中に
逆立つ髪の毛が恐ろしい
戦争も
紛争も
動乱も
真っ平だ。

為政者よ
聞いてくれ!
為政者よ
国民のためにあることを
誇りとしてくれ!

これまで
激しい苦しみの時代を
どれほど
喘ぎ苦しんできたかを
為政者よ
忘れないでくれ給え!

恐怖に青ざめた
あの戦慄のなか
逃げ惑った
子どもたちを
人間たちを
断じて忘れてはならない。

無数の人が
戦争の地獄の路上で倒れた。
血を吐きながら
血を流しながら
暗がりに降る雨のなかで
悶え喘ぎながら
この世を去った。
あの快活の人が!
あの希望に燃えていた
少年たちが!

月の光の彼方で
共に愛し合った
若き青春の友たちも
淋しく苦しく別れ
喪心の命に変わった。

落ちゆく春雨の調べが
楽しく
爽やかにあるべき二人の
その空虚な姿をば
切なく
あまりにも侘びしく
包んでいた。

彼方には
夕映えの
あの美しき雲もない。
沈みゆく
金色の太陽の光もない。

二人の屍は
いな精霊は
何処に
行ったのであろうか。
私たちに
教えてもらいたい。

為政者よ。
ありとあらゆる入々を
祝婚の歌で
飾ってもらいたい。
凱旋の曲で
励ましてもらいたい。

一人でも
貧しき不幸な人がいれば
その人を
どう幸福にするか
真剣に考え
奔走するのが
真の政治家だと
著名な文豪ユゴーは叫んだ。
まことに正しい。

議員とは
召し使いなりという
崇高な信念を持った
ユゴーの叫びに
涙が浮かぶ。

言葉のわからない人と人
語らいのできない人と人
しかし
その心の源に
生命を愛する
深さがあれば
不幸極まる紛争は
終局の方向に
進んでいくはずだ。

力尽き
命尽きても
戦争は断じて阻止する
訴えがなければ
正義とはいえない。
満たされた人間の
慈愛とはいえない。

そしてまた
我々も
いつの日か死んでゆく。
彼らもまた
いつの日か死んでゆく。
この死ぬという事実は
普遍である。

ゆえに
最も長遠な
慈愛の魂を持ち
幸福の氾濫する
平和な世界を築くべきだ。

自らを傷つけ
人々を殺害して
何の人生か!
それは
臆病そのものの
魂の証拠だ。

貧しくとも
平和の宮殿のような
団欒の家々で
一人も淋しさを知らぬ
芳しき香りの
人間と人間
親子 兄弟 姉妹。
平和な南風に吹かれ
朗らかな
そよ風に吹かれながら!

心の中には
曇りもなく
雨もなく
あまりにも
ありがたき
輝きわたる太陽が昇り
君たち
私たちを
守ってくれる。

君よ
愚かな夢をみながら
時代から遅延しゆく
人生を送るな。

君よ
多くの仮面の
一つに過ぎない
虚飾の夢に
憧れゆく愚者には
ならないでくれ給え。

さあ 友よ
人生勝利の演奏を
悠然と微笑みながら
バイオリンの弓をば
弾いていこうではないか!

気取りの人生の
英雄ではなく
素晴らしき
真実の人生の
英雄であってくれ給え。

時代がどうあれ
人々がどうあれ
友よ
君の信念の尊き行路は
いかなる風雨の間にも
パッと明るく
輝きながら
人生の目標を
追求し抜いて
いってくれ給え。

君よ
立ち上がれ!
最高の人生として
立ち上がれ!
悲しき
震えながらの人生と
さっぱり縁を切るのだ。

そして
あの暗闇の中に見える
這うように動いている
暗い顔の
人間だけにはなるな。

君よ
人生の己の目的のために
平和への戦闘のために
正確なる
唯一最高の道を歩め。
決して
心の黒い者に挟まれて
自身の後悔を作るな。
痛みを知らぬ
哀れな人影のような
甘い幻影の人生を生きるな。

今日も
そしてこの一年も
最適な自分自身の
春と飾りゆけ!

いかなる
ため息をつくとも
天の声を
朗らかに聞きながら
賢明に我を見つめて
厳しく戦え!
そして勝つのだ。

永遠の自身のために
最初から
最後まで
戦い勝つのだ。
人間革命の世紀を
断固と
勇敢に開きながら!
二〇〇一年十月二十四日
「国連デー」を記念して
世界桂冠詩人
二〇〇一・一〇・二七聖教新聞