投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2017年 3月12日(日)09時03分48秒   通報
さて、国土世間を説明する前に少し話題を変えます。

一般社会においても、何らかのものを体得しようと思えば、
それに伴う基礎体力や基本知識が必要です。

たとえば、スポーツならば、その競技に耐え得る最低限の
基礎体力と専門知識を持っていることが必要です。

また、職人の仕事なら職種の基本的知識と最低限の技術が必要不可欠です。
それらの基本ともいえる努力と勉強をせずして、何かを体得することは到底できません。

要するに、最低限度の〝努力と勉強〟が必要だということです。

それと同じように、世界最高峰の生命哲学を体得しようと思うならば、
ある程度の教学力(基礎教学)と、意味は分からなくても仏教用語を知らなければ、
何を言っているのか分からないと思う。

これを読んでいる人は多分、教学部員の方がほとんどだと思います。

しかし、もしまだ教学を習い始めたばかりの人がいるなら、
まずは基礎教学から勉強してください。

一念三千論を勉強するために最低限、必要な基礎教学は
「十界論、十界互具論、十如是論、色心不二論、依正不二論」の五つです。

これらを理解したうえで、三世間論を学べば、何を言っているのかも理解できると思います。

つまり、

三世間論を簡単にいえば「色心不二・依正不二」を、より精密に分析して解き明かしたものなのです。