投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2017年 3月 8日(水)03時37分17秒   通報 編集済
桜の城 P62 (昭和54年5月3日)
獅子となりて我は一人征く
一九九九年五月一日
しかし、嫉妬に狂った宗門をはじめ、邪悪な退転者らの闇の阿修羅が、この祝
賀の集いを奪い去っていったのである。

午後二時から始まる総会の開会前であった。
妬みと滅びゆく瞋恚の魂をもった坊主を乗せたバスが、大学に到着すると、私
は、ドアの前に立ち、礼儀を尽くして、彼らに挨拶した。

ところが、坊主たちは、挨拶一つ、会釈一つ返すわけでもなく、冷酷な無表情
で、傲然と通り過ぎていった。

学会伝統の総会は、いつもの学会らしい弾けるような喜びも、勢いもなく、宗
門の”衣の権威”の監視下、管理下に置かれたような、異様な雰囲気であった。
「冷たい墓石の上に座らされたような会合であった」と、ある幹部が後で言っ
ていた。激怒した声が多々あった。

会場からの私への拍手も、どこか遠慮がちであった。
また、登壇した最高幹部は、ほんの数日前の会合まで、私を普通に「池田先
生」と言っていたのが、宗門を恐れてか、ただの一言も口にできない。
私をどうこうではない。
それは、強き三世の絆で結ばれた、会員同志の心への裏切りであった。

婦人部の方が怒っていた。
「どうして、堂々と、『今日の広宣流布の大発展は、池田先生のおかげです』と
言えないのでしょうか!」と。

私が退場する時も、戸惑いがちの拍手。

「宗門がうるさいから、今日は、あまり拍手をするな。特に、先生の時は、拍
手は絶対にするな」と、ある青年部の最高幹部が言っていたと、私は耳にした。

恐ろしき宗門の魔性に毒されてしまったのである。言うなれば、修羅に怯えた
臆病者になってしまったのである。