投稿者:まなこ 投稿日:2016年12月18日(日)09時44分5秒   通報
【池田】 おっしゃる通り、宗教と科学は、とくに人類の歴史の現段階において、人間の生活に必要不可欠なものになっています。私は、科学も宗教も、決して互いに対立すべきものではないと考えています。科学の基盤に宗教がおかれ、宗教もまた科学性を内包する、そして科学と宗教がともに相まって高揚されていく、それが人類の眼を一段と開くことになる、と信じております。アインシュタイン博士の「宗教なき科学は不具であり、科学なき宗教は盲目である」という言葉は、いまやますますその重みを増していると思います。

【トインビー】 科学と宗教は、対立する必要はなく、また対立すべきでもありません。宇宙に対応するためには、人間は宇宙に精神的に接近しなければなりませんが、科学と宗教は、そのための相互補完的な方法です。
科学は、宗教の領域への侵入を禁じられています。これを侵害しようとするなら、科学は検証不可能なドグマチックな発言をしなければならず、そうなれば科学独自の検証という手順を放棄することになり、結局自らの存在意義を失ってしまうでしょう。
宗教のほうは、かつて時折り科学の分野を侵害しましたが、科学がその領有権を主張したとき、退却せざるをえませんでした。しかし、この退却によって宗教自体の領域が傷つくことはありませんでした。