投稿者:まなこ 投稿日:2016年12月 5日(月)09時43分56秒   通報
【池田】 近年、精神身体医学等によって、精神と肉体の相互関係は、学問的にも一般に認められるようになりました。また、メダルト・ボス等の医学者は、心的エネルギーと肉体的エネルギーが人間生命において相互に交流し合うという考え方を示しています。このような考え方は、生命を“色心不二”と把握した仏法の思考法に合致するように思われます。
しかし、仏法ではさらに思考を進めて、精神・肉体が渾然一体となって脈動し、能動的活動を続ける生命の本質を、宇宙生命との関連から考察していきます。私はこうした仏法の考察に立つとき、初めて精神と肉体の不二の関係をただ認識するだけでなく、生命を新たな創造の方向に能動的に生かし、有機的に発揮させることが可能であると考えます。

【トインビー】 私も“色心不二”は地球上ないし他の天体に棲息するあらゆる生物種の各成員の姿に認められるものであり、また宇宙生命の流れの一部をなしていると考えます。さきにも述べましたが、生物の各個体はいずれも宇宙と同一の広がりをもち、それゆえ全宇宙そのものと同じなのです。ヒンズー教の“タット・トヴァム・アシ”(汝はそれなり)という格言は、生物個体と“究極の実在”との関係についての真理を示すものであると私は信じています。