投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2016年11月17日(木)17時23分19秒   通報
池田大作全集83巻
第十七回SGI総会 (1993年10月22日)④

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さて、本日の第十七回SGI総会にあわせて、各地でも記念の集いが行われている。各地の皆さま、本当におめでとう! ご苦労さま!

なお、SGIメンバーのうち、二十カ国の代表の皆さまが参加して、あす(十月二十三日)から福井で「SGI親善交歓会」等が行われることも紹介しておきたい。どうか楽しく行ってらっしゃい。福井の皆さま、SGIの友をよろしくお願いします。
■平和の拠点、文化の行事が次々と

私たちSGIは、一年また一年、着実に進んでいる。

来月には、タイに立派な新会館がオープンする。アフリカのザンビアでも会館の建設が始まった。
ヨーロッパでは、来月、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクが合同で「ベネルクス文化祭」を開催する。心から祝福申し上げたい。

また、次の第十八回SGI総会は、明年、イギリスの「タプロー・コート」で開催される予定である。そして、世界青年平和文化祭(第十二回)をイタリアのミラノで開きたい。あわせて、イタリアの「美の都」フィレンツェでの「日本美術の名宝展」も計画されていることをお伝えしておく。

また、明年は、オーストラリアで広布三十周年記念の大音楽祭、ニュージーランドでも記念の文化祭。スペインでは日本とスペイン合同の大音楽祭、フランスでは芸術祭が予定されている。さらに、香港、シンガポールに続き、明年、マレーシアに創価幼稚園が誕生する。おめでとう。すでに香港創価幼稚園は、香港で最高峰の幼稚園として評価されている。

アメリカでは、ハワイに立派な新文化会館、またボストン二十一世紀センターがオープンする。そして日本からは、香港、ヨーロッパ、中国、ロシア等々、多くの国々への交流団の派遣が検討されている。私も全力で世界を巡る決心である。

明後一九九五年は、「世界広宣流布三十五周年」、そして「SGI発足二十周年」を迎える。

その祝賀のSGI総会、ならびに世界青年平和文化祭を、世界広布への″第一歩の地″であるハワイで行いたい。さらに、記念すべき第二十回のSGI総会は、この年、南米で開催できればと願っている。

南米といえば、私は、先日亡くなったブラジル文学アカデミーのアタイデ総裁と、対談集発刊の準備を進めていた。その刊行はアタイデ総裁の願いであり、ぜひ成し遂げたいと願っている。

アタイデ総裁は語っておられた。

「今、世界で本当に平和のために尽くしている人が二人いる。一人はマンデラ氏(アフリカ民族会議議長、本年度のノーベル平和賞に決定)。もう一人は池田会長である」と。私のことで恐縮であるが、ありのままに残しておきたい。

また、この九五年には、オーストラリア文化会館が整備されるほか、フィリピンの青年文化センター、シカゴの文化会館、香港の青年文化センターなど各国の新センターが、また九六年にはアメリカ・フロリダの世界自然文化センターなど、各国の新センターが相次ぎオープンする予定である。本当におめでとう!

さらに、インドの創価菩提樹園も、この年を目標に第一期の整備が進められている。本年のオープンに際して、インドの皆さまには本当にお世話になり、感謝申し上げたい。

なお、九五年は「人類の議会」国連が誕生して五十周年。国連発祥の地・サンフランシスコで記念の「大文化祭」、国連本部のあるニューヨークでは「国連ルネサンス会議」が構想されている。
フィラデルフィアでは、戸田先生の「地球民族主義」をふまえ、「世界民族文化展」が開催される。

また、日本で(ユダヤ人大量虐殺の悲惨さと世界平和を訴える)「ホロコースト展」が行われる計画があることも紹介しておきたい。
■「人道の時代」へ民衆が連帯

今月十二日、牧口先生の『人生地理学』が発刊されてから、ちょうど九十周年を迎えた(一九〇三年<明治三十六年>発刊、当時三十二歳)。

十月十二日──私たちにとって忘れられない日であり、不思議な日である。
(大御本尊の御建立、正本堂の完成奉告大法要の日)

一九〇三年といえば、今世紀の幕開けのころ。世界は混沌としていた。帝国主義・植民地主義の嵐が吹き荒れ、日本もまた、後の侵略戦争への道を歩み始めていた。

(『人生地理学』発刊から約四カ月後の一九〇四年二月十日、日露戦争が勃発。同月二十三日には「日韓議定書」が結ばれ、日本は、韓国支配への足場を固めた)

そのなかにあって、私たちの初代会長である牧口先生は、『人生地理学』を高く掲げ、小さな島国の日本など、はるかに見おろして、世界を、地球を、壮大なスケールでとらえておられた。そして、人間と自然、人間と人間、民族と民族の「共生」と「連帯」を高らかにうたわれたのである。

″一人一人の人類が、世界を我が家とし、世界を人生の舞台とする「世界市民」として、ともに生きる″
──いわばこれが『人生地理学』の主題(テーマ)である。

タイトルのごとく、「人間」(人生)と「世界」(地理)を結ぶ、偉大なる探究の書であった。

東京牧口記念会館には、この『人生地理学』を携えた、牧口先生の毅然たる像が置かれる予定であり、現在、制作が進められている。
また同会館の敷地には、「ナポレオン広場」も設けられ、もうすぐ勇壮なナポレオンの像も除幕される。どうか楽しみにしていただきたい。

(続く)
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