投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2016年11月16日(水)20時08分29秒   通報
池田大作全集83巻
第十七回SGI総会 (1993年10月22日)③

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■「悪侶を一掃し、世界に誇るべき宗教」を

釈尊が最後に説いたとされる涅槃経に、次の有名な一節がある。
「我(われ)涅槃の後(中略)
像法(ぞうぼう)の中に於(おい)て当(まさ)に比丘(びく)有るべし
持律(じりつ)に似像(じぞう)して少(わず)かに経を
読誦(どくじゅ)し飲食(おんじき)を貪嗜(とんし)し
其(そ)の身を長養(ちょうよう)す、袈裟(けさ)を服(き)ると雖(いえど)も猶(なお)猟師(りょうし)の細視徐行(さいしじょこう)するが如(ごと)く猫(ねこ)の
鼠(ねずみ)を伺(うかが)うが如し」(大正十二巻)

──私(釈尊)が入滅した後(中略)像法時代において(次のような)比丘(僧)があるであろう。戒律を持つように見せて、少ししか経典を読誦せず、飲みものや食べものを貪り好んで、その身を養う。(中略)袈裟を着ているとはいえ、(布施をねらう様子は)猟師が細目に見てゆっくりと(獲物に)近づくようであり、猫がねずみをねらうのに似ている──と。
大聖人の御書では、この経文が何度も引用されている。大聖人は、こうした貪欲な悪侶と徹底して戦われた。まさに「大宗教革命」の御生涯であられた。

戸田先生は、この経文を通し、こう語られている(開目抄講義)。

「当今の様をみるのに、この経文にぴたりと、あらゆる僧侶、あらゆる宗教家があてはまっているのではないか。経はわずかより読まず、読むといっても意味は少しも知らない。葬式と法事と墓守を業としている」と。

まさしく、今の日顕宗の姿そのものである。勤行も、ろくにやらない。御書も拝さない。広宣流布の大願などまったくそっちのけで、遊蕩(ゆうとう)また遊蕩の日々──堕落の極みである。そのうえ僧侶という立場を悪用して、尊い仏子をいじめ抜いてきた。貪欲なだけの僧よりも、もっと悪い。

戸田先生は、日本の仏教界の堕落した僧侶を、厳しく弾呵されている。今から何十年も前のお言葉である(昭和三十二年、種種御振舞御書講義)。

「実際にいまの日本の国でも僧侶くらい役に立たないものはありません。ほんとうに、彼らがいちばん日本の米をただで食っている」

「寺などいりません。いまの寺などというのは全部、宿舎か寮にしてしまえばいいのです」と。

戸田先生は当時から、「坊主には絶対にだまされるな。日蓮正宗も同じだぞ。御本尊と御書以外は信じてはいけない」と、見抜いておられた。本当に鋭い、天才の先生であられた。

それでも私は、正法興隆のため、宗門に誠心誠意、尽くしてきた。守り抜いてきた。私たちの赤誠を裏切った宗門の罪は、計り知れない。

さらに戸田先生は、こう獅子吼されている。
「速やかにかかる寺院、かかる僧侶が一掃せられて、真に世界に誇るべき宗教のあらわれんことを望むものである」(開目抄講義)と。

大聖人直結の我が創価学会こそ、世界に誇る偉大な宗教である、との大確信であられた。私たちSGIは今、その先生のお心どおりに進んでいる。
■恩師は叫んだ「世界の国を救おう、これが学会精神」

ここで「佐渡御書」の有名な一節を拝したい。

「悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し」

──悪い権力者が正法を破るのに、邪法の僧等が、それに味方して、智者を亡きものにしようとする時には、師子王のごとき心を持つ者が必ず仏になることができる。たとえば日蓮のようにである──と。

「師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし」──正法を守るために、師子王の心を出す。その「時」は今である。その「人」が仏になる。
15戸田先生は、この御文を拝し、指導された。(『戸田城聖全集』六巻)

「学会精神というものは、日本の国、世界の国を救わんがためにやっているのです」「全民族が幸せに暮らせるようにするための広宣流布です」

素晴らしい大理想である。私たちは着実に、この方向へ進んでいる。それを妬み、邪魔しているのが日顕である。

戸田先生は「われわれは、師子王のごとく誇りをもっていいのです。そうしたら仏になれるそうです。『例せば日蓮が如し』です」と。

私たちは「師子王の心」で生き抜く。猫やねずみではなく、堂々たる獅子として戦う。悪に対して黙っていてはいけない。沈黙は、悪に通じる。黙っていては、自分が弱くなる。それは即、敗北の姿である。

「全世界の平和のため」「全人類の幸福のため」、創価学会は絶対に壊されてはならない。そのためにも、悪とは敢然と戦う以外にない。勇んで戦い、すべてに打ち勝っていく。これが「学会精神」である。そこに徹した人が仏になる

──そのことを、御書を拝して、戸田先生は教えられたのである。

(続きは明朝の予定)
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