投稿者:無冠 投稿日:2016年10月 9日(日)23時43分50秒   通報
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2010-1-9 【新時代第36回本部幹部会・全国婦人部グループ長大会】

■ 一、新年、おめでとう!
戸田先生は、よく言われた。
「断じて、戦い勝つ自分たれ!
戦い勝つ創価学会たれ!
大勝利のために、前進、前進の創価学会たれ!」
人生は戦いである。
戦い勝つ人は幸福だ。晴れ晴れとして、朗らかだ。
ゆえに、この一年も、断じて戦い勝つ、一人一人であってください!〈会場から「ハイ!」と返事が〉
日蓮大聖人は「仏法と申すは勝負をさきとし」(御書1165㌻)と結論された。
立派な経典があっても、負けて不幸であれば何にもならない。真実の仏法の実践者は、三世を貫く絶対の力を発揮していくのだ。
戦って勝つ人間。そこから仏法は始まる。最後も、そこに帰着する。
この創立八十周年。
君も幸福勝利を!
我も前進勝利を!
君も我も、ともどもに断固と勝ち続け、笑顔の毎日であれ!──と申し上げたい。
そして、広宣流布の達成のため、「一千万の鉄の団結の創価学会」でいこう!
頼むね、青年部!〈「ハイ!」と、元気みなぎる返事が〉
いいね。青年部がいるから、安心だ。
今、広布の戦いを、若い皆さんが担い、頑張ってくれている。皆さんの奮闘は全部、知っています。
いかなる団体も、リーダーが気取りを捨てて、真剣に戦ってこそ、皆も奮い立つ。要領や口先だけで、厳しい現実を勝ち抜けるはずがない。
死にものぐるいで、皆のために働く。皆に喜んでもらう。そのための指導者だ。
私自身、そうやって戸田先生のもとで戦い、常勝の歴史を築いてきたのである。

●求道の友を心から讃えよ
一、偉大な海外の皆さん、寒い中、本当にようこそ!(大拍手)
仕事を持ちながら、はるばる海を越えて、会合に、広布のために来てくださる。偉いではないか。
求道の魂を燃やし。喜び勇んで、遠い道のりも駆けつける。
この心があるから、学会は強いのだ。断じて当たり前と思ってはいけない。温かくねぎらい、最大にほめ讃えていくのが、真の仏法である。
「ありがとう、ありがとう」と、真心こめて握手をする。「力の限り、何でも応援します」──そういう心で迎えていくのだ。
皆で海外の友に拍手を贈ろう!(大拍手)

●常に寄り合って励ましの対話を
一、きょうは、全国婦人部グループ長大会、本当にご苦労さま!(大拍手)
全国各地で、グループごとの婦人部大会が、明るく朗らかに行われている。
地域に根を張った、少人数での心通う語らい──これほど尊く、強い、平和の原点はない。
ドイツの文豪ヘッセは、何事も「その土地になくてはならず、根づいており、だからこそ美しい」ものと知れと述べている(高橋修訳「旅について」、『ヘルマン・ヘッセ エッセイ 全集第4巻』所収、臨川書店)。
地域に根づいた、なくてはならない人こそ神々しい。まさに婦人部の皆様である。
尊き女性の門下たちに対して、日蓮大聖人は、仏法の真髄を明快に示していかれた。
ある時は、千日尼と国府尼に対して、「同心」の二人であるから、一緒に──との言葉を添えて、大激励の手紙を贈られた(御書1324㌻)。
またある時は、同志と“常に寄り合って”この手紙をご覧なさい、と綴られている(同1114㌻)。
大聖人は、身近な友と仏法を語り合い、常に励まし合っていく大切さを教えられた。
この御心に完璧にかなっているのが、婦人部大会である。
ここに「歓喜」があり、「功徳」がある。
ここに「幸福」があり、「正義」がある。
ここに「友情」があり、「希望」がある。
皆で、婦人部大会の大成功を祈って、大拍手を贈りたい(大拍手)。

●「同志を護る!」その一念に栄光
一、声は力だ。
勇気の声、希望の声が勝ち戦を開く。
声も響かない。光る決意もない。それでは勝利の風を巻き起こすことなどできない。
若き指導者として戦うならば、本気になって題目をあげ、“一人立って学会を護る”という覚悟をもつのだ。
わが信念を叫んで叫んで叫び抜く。
皆が目を見張る、見事な実証を示す。
「さすが!」と言われる人間になるのだ。
題目をあげているのだから、堂々と!
題目をあげている人は、最高の力を持っているのだ。頑張れ!
大切なのは「心」だ。心がどうかは、行動に出る。あらゆる結果に峻厳に現れる。「一念三干」である。
広布のために、同志のために尽くし抜く。その一念で戦うのだ。
いよいよ、青年部が立ち上がってきた。本当にうれしい。
中国の文豪・巴金先生は言われていた。
「青年も、すでに力をつけ育ってきた。現在も未来も、すべて青年のものだ。活躍する
のは、青年でなければならない」
全員が「青年の心」で進もう! 新しき常勝の陣列を、今こそ築いてまいりたい。

●戸田大学の誉れ
一、わが恩師・戸田先生は、何であれ、負けるような人間に対しては厳しかった。
「折伏ができない幹部は、幹部をやめよ」とまで言われた。あの厳愛の指導ありて信心の土台が築かれ、いかなる難をも勝ち越えることができたのだ。
断じて勝ちゆけ!
そう若き皆さんに申し上げたい。
私は戸田先生を守りに護った。先生の理想を全世界に広げた。私ほど、師匠を大事にした弟子はいない。そう自負している。永遠に誇り高い。
それほど師匠を護り抜き、学会を築いていった。
夜学を断念して先生を支えた。その私に先生は、学問の真髄を打ち込んでくださった。
まさに「戸田大学」であった。
私は、先生を追い落とそうとした野心家を打ち破り、先生に会長になっていただいた。
広布の戦いが進まなければ、「私がやります!」と打って出た。
あの豪毅な戸田先生が「ありがとう、ありがとう」と言ってくださった。
先生は亡くなられる時も、「大作、よくやってくれたな。大作、大作……」と言われて霊山に旅立たれた。最後まで「ありがとう、ありがとう」と。
これが師弟である。これが創価の人生だ。
若き皆さんも、頑張れ!
かつて対談したイギリスの歴史家トインビー博士は、若い私の前途に期待し、「あなたの師匠は、あなたがいたから、幸せだったと思う」と深い理解を寄せてくださった。
わが青春は権力悪に踏みにじられた。戦争で兄を奪われ、苦しみ抜いた私が、創価学会の第3代会長として立ち上がって五十年。
我らの人間主義の連帯を、世界が支持している。絶讃している。
師弟に生き抜けば、どれほど偉大な栄光に包まれるか。若き皆さんは、心に深く刻みつけていただきたい。
妙法は、永遠の、ただ一つの、平和と幸福の法である。
それを広めている学会を護っていただきたい。そのために力をつけてもらいたいのだ。
頼むよ!〈会場から「ハイ!」と力強い返事が〉

●新成人の君よ親孝行を!
一、今年二十歳の新成人の皆さん、本当におめでとう!(大拍手)
皆、しっかり学び、努力して、立派になっていただきたい。
お父さんやお母さんに喜んでもらえる人生を歩んでほしい。
青年部の皆さんは、必ず親孝行をしてください!〈「ハイ!」と元気な返事が〉
ドイツの文豪ゲーテは小説に綴っている。
「運命は ぼくに きびしい試練を課したのだ。しかし勇気を出すことだ!」
「忍耐だ。忍耐だ! そうすればよくなっていくだろう」(手塚富雄訳「若いウェルテルの悩み」、『世界文学全集第3巻』所収、河出書房新社)
順風満帆に見える人よりも、厳しき試練に勇敢に挑み、粘り強く悪戦苦闘した青年のほうが、後になって光る。強くなる。はるかに偉大な歴史を残していけるのだ。
思えば、日蓮大聖人の時代、「熱原の法難」に敢然と立ち向かった若き弟子に、20歳の南条時光がいた。
大聖人は時光に有名な御聖訓を贈られた。
「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561㌻)
人間として、最も崇高な大願とは「広宣流布」である。絶対に悔いのない、最高に充実した、価値ある青春が、ここにある。
新成人、万歳!
青年部、勝ちまくれ!(大拍手)

●師子王の心で!
一、牧口先生は叫ばれた。
「悪口罵詈、猶多怨嫉の難は法華経の実践者の誉れなのである」
戸田先生は断言された。
「大難に立ち向われれる、大聖人の師子王の大精神ー
この志を継承する者こそ、われわれ創価学会である!」
これが、創価の師弟の誇りである。
有名な「諸法実相抄」には、こう明確に記されている。
「(三類の強敵による大難に)耐えて、妙法を弘める人を、釈迦仏は必ずや衣で覆い守ってくださるであろう。諸天は必ず、その人に供養するであろう。また肩にかけ、背中に負って守るであろう」(同1359ページ、通解)
今、世界各国から、我らの平和・文化・教育運動に最大級の賞賛が寄せられている。
これらの栄誉は、創価の師弟が御聖訓の通りの大難と戦い、すべてを勝ち越えた証しなのである(大拍手)。
〈池田名誉会長に贈られた、五大州からの4000を超える顕彰は、文字通り、「世界第一」である〉

一、ともあれ、御聖訓には「難来るを以て安楽」(同750ページ)
との大信念で生き抜けと教えられている。
戸田先生も、こう力強く叫ばれた。
「難が来たら喜べ!その時が信心のしどころであり、宿命転換のチャンスなのだ。
その嵐を乗り越えれば、永遠にわたる大福運をつかんでいけるのだ」
経済の不況も深刻である。しかし、今こそ人間革命できるのだと大確信し、すべを変毒為薬していっていた
だきたい。頑張ろう!(大拍手)

●絶対勝利の題目
一、大聖人は仰せである。
「日月天の四天下をめぐり給うは仏法の力なり」(同1146ページ)と。
地球が動いているのは、何の力によるのかーその力を、究極の次元から説き明かしたのが仏法である。
太陽や月が巡るのも、自然の力によるとか、いろいろな言い方があるだろうが、根本は、仏法の法則に則っている。大宇宙の天体が運行しゆく根源の力が、南無妙法蓮華経である。
どれほど、すごい力であるか。我らは、この偉命なる妙法を持っている。最も正しく、最も力強い妙法の音律を唱えている。
これほど強いものはないのだ。絶対勝利の唱題である。負けるわけがない。
大聖人の仰せの通りに実践すれば、わが生命に満々たるエネルギーが湧いてくる。勇気が湧き上がってくる。
我らは、一日また一日、一年また一年、妙法のリズムに則り、宇宙も全部、味方にしながら、一切を勝ち開いていこう!(大拍手)

●自分が先頭に!
一、戸田先生は遣言のように言われた。
「青年部は、へこたれるな! うんと戦って、歴史を残せ!戦う精神なくして信心はない」青年ならば、自分の歴史を残すのだ。
広宣流布のために、これほどまでに語ったことはないというくらい、人と会い、人と語り、心と心を通い合わせていくのだ。明るく伸び伸びと対話を重ねていくのだ。
私も青年時代から、語りに語った。
青年らしく、弟子らしく、広宣流布を語り、戸田先生を語り、多くの人に学会の理解を広げていった。
誰よりも、自分が先頭に立って、語って、語って、語り抜いていく。そうすれば、もっともっと輝いて、魅力あふれるリーダーになっていくものだ。
「率先の行動」なくして、勝利はない。
「戦う精神」なくして、信心はない。
何があっても、臆するな! 勇気をもつて、前へ進むのだ。叫ぶのだ。思い切り戦って、勝利、勝利の歴史を残すのだ。

■ 一、学会は、広宣流布の団体である。ゆえに、広布に戦う人が一番尊いのである。
組織であるから、役職とか立場の違いはあるけれども、大事なことは、どれだけ広布のために尽くしたがである。
祈った分だけ、動いた分だけ、語った分だけ、御本尊から功徳がいただける。
皆さんは、思う存分に広布に働いて、無量無辺の功徳を受け切っていってほしい。必ず受けられる。私が証人である。戦ってきたゆえに、私は、確信をもって言い切ることができる。
ともあれ、今こそ、本当の戦う弟子が踊り出てきてもらいたい。
それを青年部に期待したいのだ。

●一念で決まる
一、最後に、もう一度、勝利の要諦を確認しておきたい。
アメリカの公民権運動の指導者キング博士は語った。
「今まで以上に、立ち上がって、前進する気持ちになろうではないか。私たちの志を継続し、あらためてもっと大きな決意で立ち上がろうではないか」(クレイポーン・カーソン、クリス・シェパード編・梶原寿監訳『私には夢がある M・L・キング鋭教・講演集」新教出版社)
大事なのは「今から」の決意だ。「これから」の行動だ。その連続闘箏が、大きな歴史を築く原動力となる。
私たちの信心は本因妙である。「今から」「これから」が勝負である。
「何とかなるだろう」という油断や慢心は、結局、大きな敗北をもたらしてしまう。
中心者が本当の真剣さを失い、「うまくやっていこう」「楽をしよう」などという気持ちを持つようになったら大変だ。
五十年以上、広宣流布のために戦い抜いてきた私である。
戸田先生が、「先を見る目、行動力、鋭敏さは第一級だ」と讃えてくださった直弟子である。
現実は決して生やさしいものではない。人まかせで、漫然と進めば、どうなるか。手に取るようにわかる。
未来のため、若い人たちのため、多くの健気な同志のために、私は語っているのである。 広宣流布のために真剣に戦えば、すべてが自身の福運となる。子孫末代まで、偉大な福徳に包まれていく。
すべて自分の一念で決まる。

●永遠に成長し 発展する学会を
一、戸田先生は訴えられた。
「時の到来とともに、戦いの雄叫びを上げて進むのだ!
私とともに、あらゆる難に打ち勝って、一人ももれる事なく、出世の本懐を遂げていこうではないか!」
誰一人、犠牲にはしない。また、絶対に、させてはならない。皆が、わが人生の大目的に向かって、敢然と前進していきたい。
全リーダーが、心新たに出発することだ。
戦おう! 民衆のために! 邪悪や傲慢をはねのけて!
未来永遠にわたって、さらに成長し、さらに発展し、大勝利していける学会を、私は今、つくっている。どうか心を合わせて進んでもらいたい。
言葉ではなく、大事なのは行動だ。生まれ変わった決意で戦うことだ。
順調な時はいい。
吹雪の時、逆境の時こそ耐え抜いて、友に勇気と希望を贈っていくのだ。
そのための根本の力は信心しかない。
師匠のために、わが身をなげうって悔いない覚悟で、私は一切を勝ち開いた。
師弟不ニの信心でしか、三類の強敵を打ち破ることはできない。
この一点を忘れないでいただきたいのだ。

●健康で幸福で
一、遠くから来られた同志の皆さん、本当にありがとう!
お会いできてうれしいです。いつまでも、お元気で!(大拍手)
私も妻も、一生懸命、皆さんにお題目を送っています。
皆さんが健康で、幸福で、素晴らしい家庭を桑かれゆくことを、そして皆さんの国や地域が平和であることを祈っています。1年365日、50年間、祈り続けています。
海外の皆さんに、もう一度、拍手を送ろう!(大拍手)
きょうは、ありがとう! サンキュー!よい一年を!(大拍手)(2010.1.9)

※編集部として、名誉会長の了承のもと、省略された原稿を加えて掲載しました。