投稿者:無冠 投稿日:2016年10月 4日(火)22時16分4秒   通報 編集済
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2009.9.25 【全国代表幹部会】

一、全国代表幹部会の開催、ご苦労さま!(大拍手)
先日、学生部、女子学生部の新体制が発表された。おめでとう!(大拍手)
〈新任の男女学生部長、書記長などが紹介された〉
皆さんの舞台は、学会の中だけではない。社会である。全世界である。
皆さんは、どこに行っても、どんな人に会っても、あの人は立派だな、素晴らしいなと言われるような「知性」と「人格」のリーダーになっていただきたい。
それが英知の学生部の使命である。

● 体を大事に!
一、男女青年部も新出発、おめでとう!(大拍手)
〈ここで男女青年部の新リーダーが紹介された〉
お父さん、お母さんによろしく!〈「ハイ!」と勢いよく返事が〉
元気だな。いい青年たちだ。皆が元気で、私はうれしい!
広い地域を担当する人もいる。大変だろうけど、体を大事に。
また寒くなるから、風邪などひかないように。苦労も多いと思うが、それぞれの「使命の場所」で、名指揮を頼むよ!
男性には、「師弟之魂」という言葉を、女性には、「幸福 宝冠」との言葉を贈りたい。

一、各部の友に和歌を詠ませていただいた(大拍手)。

〈壮年部へ〉
元初より
広宣流布に
走りゆく
尊き君をば
断固と護らむ

〈婦人部へ〉
わが同志
広宣流布の
仏勅に
進み舞いゆく
三世に幸あれ

〈男子部へ〉
恐れるな
妙法護持の
英雄を
三世にわたりて
諸天は護らむ

〈女子部・女子学生部へ〉
父母も
常楽我浄に
微笑みて
娘の活躍
いつも讃えむ

〈学生部へ〉
あな嬉し
青春はつらつ
仏天に
護られ走りし
君は仏か

一、戸田先生は語られた。
「青年部がしっかりしていれば、創価学会は永久に発展する。
新しき舞台で大いに活躍せよ!」
青年部を伸ばして、次の学会を頼む以外にない。勝利を開くのは青年だ。
もしも青年が育たなければ、学会の未来は敗北である。
学会には、いい青年が、たくさんいる。
青年部を大事にし、皆で励まし、育てながら、戦い進んでまいりたい。それを全リーダーが肝に銘じていただきたいのだ。

一、新たなる「青年部の時代」である。
今こそ青年が立ち上がるのだ。
この創価の庭で、世界の庭で、素晴らしい人生を勝ち飾っていくのである。
これほど誇りある、充実の大舞台はない。
頑張れ、頼むよ!

一、十九世紀イギリスの女性作家シャーロット・ブロンテの言葉を女子部の皆さんに贈りたい。
「試練はわたしのためになる」「もてるかぎりのエネルギーを奮い起こして嵐を乗り切ろ
う」(中岡洋・芦澤久江編訳『シャーロット・ブロンテ書簡全集/註解』彩流社)
この女性作家の結論の一つは、「人生は戦いである」であった。
女子部の「池田華陽会」の「勇気」にも通じる。女子部の皆さん、いつも本当にありが
とう!(大拍手)

● 「核なき世界」へ 民衆の大連帯を
一、今月8日、恩師・戸田先生の「原水爆禁止宣言」の日に寄せて、私は「核兵器廃絶へ 民衆の大連帯を」と題する提言を発表した(大拍手)。
ご存じの通り、昨日(24日)、国連安全保障理事会は、核不拡散・核軍縮に関する初の首脳会合を開き、「核兵器のない世界」を目指す決議を全会一致で採択した。
こうした核廃絶への動きを、さらに確かな潮流へと高めていくために、一段と世界の民衆の連帯を広げてまいりたい。これが恩師の第一の遺訓である(大拍手)。
〈池田名誉会長の“核兵器廃絶への提言”には、世界の識者から高い評価の声が寄せられている。
ペルーの外務大臣などを歴任した、米州機構メキシコ事務所のオスカル・マウルツァ・デ・ロマーニャ所長は次のように語っている。
「核兵器のない世界を目指すために重要なのは、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の思想と哲学です。また、その思想と哲学に基づく行動こそが、核兵器廃絶という困難な挑戦への道筋を開くことになるのです。池田会長こそ世界にとって大事な人なのです。私たちは池田会長に連なり、前進できることに、誇りと喜びを持とうではありませんか」〉

● 勇気で会いまくれ  心に橋を懸けよ
一、私は一民間人として、平和と共生の新時代を築くために、若き日から各国の指導者と語り合ってきた。
「いかなる団体も、責任者、中心者が、しっかり、結果を“稼ぐ”のだ。
自分の足で歩け!   自分が人と会って、人脈を広げよ!」
これが戸田先生の厳命であったからだ。
一つ一つの会見が、どれだけ大変であったか。同じ時代に身を置いて、体験しなければ、わからないかもしれない。
まず、中国では、周恩来総理、讃・浸瓩・蕁・什澆慮婉嘲更餡伴臉福・慌畔・輙・忙・る、全世代のリーダーと会談した。
ロシア(ソ連)では、コスイギン首相と2度、会見し、ロシアと日本、ロシアと中国を結んだ。チーホノフ首相には、米ソ首脳会談を提案した。ゴルバチョフ大統領とは対談集も発刊している。
アメリカのケネディ大統領からも会見の要請があった。残念ながら実現しなかったが、弟のエドワード・ケネディ上院議員が東京の聖教新聞社へ来てくださった。
キッシンジャー国務長官とも、幾度も意見交換を重ねた。ケネディ兄弟やキッシンジャー博士の母校・ハーバード大学で2度、招へいをいただいて講演したことも懐かしい。
中南米では、キューバのカストロ国家評議会議長と会見した。
この直前にはニューヨークで、キッシンジャー博士と再会した。当時、キューバは、アメリカと厳しく対立していた。私のキューバ訪問を知った博士が、両国の関係改善を願い、その真情を私に託された。
私は、博士の心を携えて、カストロ議長と語り合った。文化・教育交流による平和を展望した。
このように私は、民衆の一人として、世界市民として、あらゆる壁を超え、友情の「心の橋」を懸けてきた。
〈名誉会長は、このほか、チリのエイルウイン大統領と対談集を発刊。またノーベル平和賞を受賞したコスタリカのアリアス大統領など、中南米各国の指導者と会見している〉

一、欧州では、統一ドイツのヴァイツゼッカー初代大統領と、ライン川のほとりの大統領官邸で会談した。
イギリス王室のチャールズ皇太子からは私邸に招かれ、アン王女とはバッキンガム宮殿でお会いした。
アジアでは、タイのプーミポン国王を3度にわたり表敬訪問。
ラジブ・ガンジー首相など、インドの歴代の指導者との語らいも忘れ得ぬ思い出だ。
インドネシアの哲人指導者ワヒド元大統領とは、新たな対談を開始したところである。
〈月刊誌「潮」10月号「平和の哲学 寛容の智慧──イスラムと仏教の語らい」と題して連載対談がスタートしている〉

一、“アフリカの人権の父”マンデラ(南アフリカ)元大統領。27年半の投獄を勝ち越えられた、まさに「不屈」の人である。獄中で、私の文章を読み、SGIの存在を知ってくださった。来日された際の2度の出会いは忘れがたい。
〈マンデラ元大統領は1度目の会見の後、「(名誉会長との出会いは)日本のみならず、アジア各国の訪問のなかでも、最大の思い出になりました」と語っている〉
私は長年、「21世紀はアフリカの世紀」であると提唱してきた。
ナイジェリアのオバサンジョ大統領をはじめ、アフリカ大陸から、幾多の指導者が来訪された。
さらに中東やオセアニアなど、多くの方々と、文明と歴史を見つめて語り合った。
一方、「人類の議会」国連についても、デクエヤル事務総長、ガリ事務総長など歴代のリーダーとお会いし、民衆の声を届けてきた。
思えば、とくに冷戦の時代に、社会主義の指導者と会うことは、囂々たる非難を浴びた。
しかし私には確信があった。「対話こそが、平和への最善の道だ。絶対に正しい道なのだ」と。ゆえに微動だにしなかった。
また、一人の日本人として、日本のためを思い、真剣に行動してきたつもりである。
鋭い質問を投げかける指導者もいた。立派な見識をもつ人が多かった。年若い私に対して、「いい勉強になりました」と謙虚に語ってくださる人もいた。一回一回が劇のようであった。
これまでに会った世界の指導者、識者は、7000人を超える。一対一の対話を積み重ねて、新しき人間主義の潮流をつくり上げてきたのである。

● 断じて恐れるな
一、世界平和のための、わが人生である。戸田先生に捧げきった、この生命である。
二十代の時も、30代も、40代も、その後も、どんな機会も逃さず、私は人と会ってきた。
世界中、どの地でも、時間の許す限り、「会う」ことで学会の味方を増やした。「会う」ことで学会を強くしてきた。
「もう、会う人がいない」というくらい、会って会って会いまくる。ここに学会の強さがあるのだ。
御本尊を持ち、平和と幸福の大法を弘めゆく我らには、何も恐れるものはない。
「会う」ことが「世界を変える」ことにつながる。「民衆を守る」道を開く。
これからも、人間革命の希望の哲学を、正々堂々と語り抜いてまいりたい(大拍手)。

一、ともあれ、広布の未来を思う時“陽”の当たらない陰の場所で、学会を守り、支える人こそ、かけがえのない存在だ。これは、私自身の体験から断言できる。
学会の歴史は、何の地位も名誉もない、いわば“無名の一青年”が、大いなる「勇気」をもって築き上げてきた歴史なのである。
人生の根幹、信心の根幹は「勇気」だ。
勇気凛々と進もう!   胸を張って、どんどん人と会うのだ。
たくさん思い出をつくりながら、生き生きと、友情と信頼を広げてまいりたい(大拍手)。

● きょう一日の実践で決まる
一、中国・唐の大詩人である白楽天は綴った。
「そもそも大いなる道を行い、大いなる功績を建てたいのであれば、速やかにすることを大事にせねばならない。思うに来年より今年やるにこしたことはなく、明日より今日やるにこしたことはない」(岡村繁著『新釈漢文大系101 白氏文集5』明治書院)
「先んずれば人を制す」である。大事なのはスピードだ。先手必勝の行動だ。「きょう一日」の実践だ。
戸田先生は指導された。
「さあ、これからが大変な戦いになる。皆、しっかり覚悟して飛躍せよ! どこまで自分自身が伸びるか、人間革命できるか、精一杯戦うのだ」
青年部が、断じて立ち上がることだ。今、戦わなければ自分が損をする。
隆々たる発展を遂げている、偉大な学会の組織のリーダーとして指揮を執れるのだ。
思う存分、やり切ることだ。挑戦し抜くことだ。そして、すべてに勝つことだ。
一つ一つ、現実の目標を達成していく。自身の生活に勝ち、人生を開いていく。そのための信心である。

● 人間革命を! 世界広布を!
一、どこまでも「勇気」が大事だ。
勇気をもって、学会を守っていく。師匠を守り抜いていく。嵐の時にも、正義を叫びきっていく。
これが真実の広布のリーダーの姿だ。
戸田先生は語っておられた。
「仏法の真髄は、慈悲である。われわれにも慈悲は必要だけども、凡夫だから、なかなか慈悲はもてないものである。
この慈悲に代わるのが勇気だ。
『人を救おう』『自分を向上させよう』『人間革命しよう』『日本を、世界を広宣流布しよう』という勇気だ。
勇気をもって仏法を実践することが、慈悲に通じていくのである」
断じて意気地なしであってはならない。
私は、この師匠の言葉を生命に刻んで、学会のため、広布のために戦ってきた。先手を打ってきた。その行動に一点の悔いもない。

● 一、アメリカの仏教研究家であるクラーク・ストランド氏が、創価の師弟に着目し、次のように論じておられる。
「師弟不二がなければ、創価学会が今日の発展を遂げることはなかったであろう」
「学会における師弟の絆は、弟子に根底から自信を与え、成長させるものである」
「どんな悩みにも負けず、敗戦の混乱にあえぐ(日本の)家庭や地域社会を、幸福の軌道へと立て直すことができたのは、『師弟』があったからなのだ。
会員にとって師弟とは、文字通り、幸福と健康への“切符”なのである」
そして氏は、師弟不二がある限り、“学会の未来に限界はない”と結論している。
知性の眼は鋭い。
さらに、アメリカの宗教史学者リチャード・シーガー博士は、“宗教には、指導者と組織が大切である”と指摘し、こう語られた。
「優れた能力をもった指導者がいても、組織がなければ、その力は発揮されません。

一方、組織の硬直化は、さまざまな弊害をもたらします。
池田SGI会長は、その弊害と常に闘ってこられました。それを乗り越えるために、  『心が大事である』と指導され続けています」
私のことはともかく、まさに“心こそ大切”である。師弟不二の心で生き抜いてこそ、温かい血の通った、同志愛の組織が築かれるのである。

● 「絶対に勝つための御本尊だ」
一、最後に、戸田先生の指導を、ともどもに心に刻みたい。
「御本尊があるではないか。御本尊を忘れるな! 燃え上がる信心でなければ、祈りは叶わない。苦難に真っ正面からぶつかって祈り抜くのだ」
「御本尊の力は、ただただ“妙”(=不可思議)と申し上げる以外にない。
絶対の功徳のある御本尊だ。絶対に勝つための御本尊だ。祈りの叶わぬわけがない。
寸暇を惜しんで題目をあげるのだ!」

きょうは、ありがとう!
〈ここで名誉会長の導師で唱題を行った〉
皆さん、お元気で!
ご苦労さま!
また、お会いしよう!(大拍手)