投稿者:しなのそば 投稿日:2016年 9月15日(木)17時54分21秒   通報
 ご無沙汰しております、しなのそばです。宿板に立ち寄るのもままならぬほど
忙しくしておりました。

 さて、かなり前に、波田地氏が「不起訴」になった事実を東京地裁に行って、
地検の回答書をこの目で見て確認したことを報告しました。
 柳原氏も2016/09/09のコラム日記によると、「東京地裁14階にある記録閲覧室」に
行ってきたとか。別にすごいことでもなんでもありませんよね。閲覧するのに自称
ジャーナリスト等の、特別な資格は必要ありません。
 詳しくはこちらのサイトを参照して下さい。
 「訴訟の記録も、誰でも閲覧できます」
 http://www.daishoyasan.jp/rc/observation/fa-0108.html

 記録閲覧室に行って確認してきたことをもう一つ、紹介します。

 柳原氏は、「妙観講化する波田地グループ」(2016/09/08)と題して、
「問題は、(波田地氏が)教団を除名された後に教団を訴えた裁判における自身 の
書面の中で、本来の敵であったはずの妙観講機関紙『慧妙』の記述を、同人が肯定的
に延々と引用している事実だ。同人が昨年9月に作成した『報告書』なる 書面には、
教団を攻撃するための材料として、『慧妙』記事が2ページ以上にわたってそのまま
引用されていた」
「要するに、“敵の敵は味方”の論理で、かつて宗門対策に功績をあげたはずの人間が、
今ではその宗門側の機関紙を使って、教団を攻撃する材料として“活用”しているわけ
である」
と述べています。

 皆本さんが、
「柳原氏が裁判に弱いのは、肝心なところで記事に具体性がないからだと思います」
 http://6027.teacup.com/situation/bbs/55831
と指摘していますが、全くその通りで、柳原氏は波田地氏が引用した「慧妙」の記述が、
いつの、どんな内容だったかを全く示していません。ただ、“「慧妙」を引用した、
だから「妙観講化」した”とレッテルを貼っているだけです。

 私がこの目で確認したところ、波田地氏が引用したのは、「慧妙」(平成21年
10月 16日号)。いわゆる矢野手帖裁判において、裁判所が学会側による録音音声
データの改ざん、すなわち「証拠偽造」を認定した事実を詳しく報じた部分でした。
 全文がネットにアップされていましたので、こちらをご覧下さい。
 http://emyo.jp/164-164.html
(「慧妙」の記事をアップするのだから、載っている「慧妙」サイトを紹介するのは
当たり前。これをもって、しなのそばは「妙観講化」したなどとバカなことは言わない
で下さいね)

 この記事は大きく3つの段落から成っており、それぞれの冒頭には2行の見出しが
ついていますが、波田地氏が引用したのは、第1段落の本文4行目以降。

 「平成十七年五月、公明党OB議員会中央本部の最高幹部ら三人が、都合四回にわ
たって矢野氏宅に押し掛けた。その目的は、矢野氏が議員時代に書き留めた「黒い手帖」
などの資料を収奪することだった。そしてその際、三人は、矢野氏とのやりとりの一部
始終を、矢野氏に気付かれぬよう、密かに隠し録(ど)りしていたのである」

から、第2段落の最後の部分、すなわち、

 「訴訟になった時のために会話を隠し撮りし(高裁は、『録音結果がなごやかな雰囲
気となることを意図して、表面上強い口調や大声を出すことを避け、会話中にあえて笑
いを交えていた』とも認定)、いざ訴訟となれば、相手に直接の反証手段がないことを
確認した上で、相手を陥(おとしい)れるため、証拠偽造した音声データを平然と裁判
所に提出する――これが、今回の裁判で明らかになったOB議員側の悪らつな謀略行為
であり、しかも、彼らを弁護していたのは、学会員弁護士(副会長・新堀某、全国副青
年部長・海野某ら)だったのである」

までです。

 読めば分かるように、この2つの段落は、裁判の経緯と学会側がなぜ逆転敗訴した
かを、高裁の判決文等の資料に基づいて客観的に述べているところであり、ほとんど
判決文からの引用から成り立っていると言っていいほどです。

 柳原氏は、波田地氏が「肯定的に延々と引用している」のがけしからんと言いたいよ
うですが、この引用箇所のどこに否定的に論評できるところがあると言うのでしょうか。
学会の「証拠偽造」は紛れもない事実であり、弁解のしようのないことばかりです。
 慧妙編集部の主観が入っているのは第3段落ですが、波田地氏はこの段落を見出しも
含め、一行も引用していません。

 この「慧妙」記事を引用するに当たって、波田地氏は、創価学会が「人の道を説く宗
教団体でありながら、裁判所に偽造証拠を出していたという衝撃的事実は、マスコミ等
の格好の餌食となり、敵対関係にある日蓮正宗の機関紙『慧妙』(平成21年10月
16日号)でも、詳細に報道されました」と述べています。
 ほかのマスコミでも取り上げていますが、「慧妙」の記事ほど詳細に報じたところは
他になく、しかも、記事の引用箇所は客観的に判決文等に基づいて書かれています。

 だから 波田地氏は、自分の裁判で糾弾している対象の一つである学会弁護士グループ
のていたらくを裁判官にわかりやすく説明するための最高の材料として、「慧妙」の記事
ではあるけれども、代わるものがないので引用したものと推察されます。
 柳原氏の言うような「材料に事欠き、『慧妙』記事を裁判書類で引用」云々は全くの
見当違いであり、言いがかりに過ぎません。

 ところで、波田地氏が「慧妙」を引用したから「妙観講化」したと非難している当の
柳原氏が、長年、不倶戴天の敵対関係にある共産党の「しんぶん赤旗」をコラム日記で
肯定的に引用しているのはご存じでしょうか。

……………………………
2011/08/25(Thr)
 公明党はまだ大方針を決めていないようだ  原発問題
 昨日、公明党の斉藤鉄夫幹事長代行(前政調会長)が日本記者クラブで講演し、公明
党のエネルギー政策について語ったようだ。今日付の公明新聞に大きめの記事が掲載さ
れたほか、赤旗や一般紙にも報じられている。それらによると、月末にまとめる予定の
党のエネルギー政策において、高速増殖炉『もんじゅ』(敦賀市)の廃止を盛り込む方
針という。 また、原発問題をめぐる党の現状は『党内で20回弱、勉強会や議論を重ね
たが(見直し案を)とりまとめるに至っていない』『原子力依存を減らす大方針も、正直
申しあげて結論が出ていない』(いずれも「しんぶん赤旗」に掲載された斉藤氏の言葉)
というものらしい。
 一方、原発輸出(ヨルダンとの協定)を国会承認するために26日に予定されていた
衆院・ 外務委員会採決の日程は、『白紙』に戻った模様。ちなみに民主党代表選に出馬
を表明している前原誠司・前外相は、在任当時、原発輸出の“推進”を明言していた人
物として知られる。

 【公明新聞】   http://www.komei.or.jp/news/detail/20110825_6023
 【しんぶん赤旗】 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-08-252011082502_03_1.html
 【アサヒ・コム】 http://www.asahi.com/politics/update/0824TKY201108240405.html
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※公明新聞、赤旗のリンクは今でも有効ですが、asahi.comはすでにリンクが切れてい
ます。ただ、キャッシュが残っていましたのでこちらでご覧下さい。 https://web.archive.org/web/20120603180454/http://www.asahi.com/politics/update/0824/TKY201108240405.html)

 ここで、柳原氏は、原発問題をめぐる党の現状を記すに当たって、「赤旗」に掲載され
た斉藤氏の言葉をそのまま引用しています。赤旗の記事でも、信用するんですね(笑)
 柳原氏の論理で言えば、柳原氏は“「赤旗」を引用した、だから「共産党化」した”
ということになりますね。

 斉藤氏の件(くだん)の発言は「赤旗」にしか出ておらず代わりがないので引用した
というかもしれませんが、それなら波田地氏が、代わるものがないので「慧妙」を引用
したのと同じです。
 しかも、波田地氏の場合、「慧妙」編集部の主観が入った第3段落はカットしていま
すが、柳原氏の場合、赤旗の記事を全文、リンクを付けて紹介しています。「過去隠す
公明 自民に原発責任転嫁」という赤旗編集部の主観をもろに喧伝しているので、悪質です(笑)

 柳原氏のホンネが反原発、反安保、反自公連立政権であることはコラム日記愛読者の
よく知るとことです。これはもう完全な“隠れ共産党員”と呼ぶしかない・・・(笑)

 「大慢のものは敵に随う」との聖哲の言葉は、柳原氏にこそ向けられるべきものです。
これは、またまた、自分でキャッチ出来ないほど巨大なブーメランをお投げになったもの
ですね・・・(笑)