投稿者:河内平野 投稿日:2014年 9月18日(木)12時54分44秒 返信・引用

アメリカの著名な作家であるエリー・ヴィーゼル氏については、先日(九月八日)、鳥取でも紹介させていただいた。
氏は現代における最高峰の作家の一人といわれ、「ノーベル平和賞」を受賞(一九八六年)されている。

ヴィーゼル氏が十五歳の時、氏の一家は、多くのユダヤ人とともにアウシュヴィッツ強制収容所に送られる。
お母さんと妹さんは、無残にも、そこで殺されている。
お父さんも他の場所で犠牲になった。

氏の文学には、幼少期の記憶や体験が、大きな位置を占めているといわれる。
とくに、アウシュヴィッツでの体験は、氏に決定的な影響を与えた。
ヴィーゼル氏が、かの強制収容所から生還し、生きぬいてきた力の源泉は何か――。
氏によれば、それは、「(=収容所で起きた事実を)『証言』し、『証明』する使命があったからだ」と。

また、「『記憶すること』『忘却しないこと』は、殺された人々に対する現代の世代の責任である」と。
氏は誓った。
そして生きた。
六百万人ともいわれる犠牲者の声を代弁すること、それが「悪」に虐げられた者の使命である、と――。
《証言》が大事である。《歴史》が未来を照らす。

「ノーベル平和賞」の受賞にさいしては、「世界の不正と戦う運動は、最後に勝利する」というヴィーゼル氏の信念が、高く評価されたといわれる。

氏は叫ぶ。
「不正を前にして、無頓着な沈黙は最大の罪だ」と。

まさに、そのとおりと思う。
私も一人、真実を語りに語り、叫びに叫びぬいてきた。
御書に仰せのままに。
戸田先生の指針のとおりに。
大切な皆さまのために。

断じて、沈黙していてはならない。
叫びきってこそ、「正義」の人である。
語りぬいてこそ、「真実」に生きる人生である。

【第四十六回本部幹部会、第十九回婦人部幹部会 平成三年九月十七日(大作全集七十八巻)】