投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 9月 7日(水)12時41分36秒   通報
しかし、だからといって〝宗教のすべてがアヘンである〟というのは間違いであり、
宗教に対して正しく認識しているとはいえません。

もちろんアヘン的、迷信的、幻想的な宗教があるのは確かですが、

それをもってすべての宗教が〝迷信だ、アヘンだ〟というのは
科学的知見から分析した人間の真摯な態度とはいえない。
もし科学や実質に反する迷信を攻撃するなら、
まず自らが科学的・実質的態度をもって宗教を見るべきです。

なぜなら、

宗教が迷信や幻想であると独断すること自体、一つの迷信的思想だといえるし、
世界の知性は、現代科学をもリードする偉大な宗教を求めていたからこそ、

東洋の仏法哲学に注目したのです。

なかでも二十世紀後半から二十一世紀にかけて、東西を問わず、
大乗仏教(法華経)を世界に宣揚し、文明間対話の実践を半世紀以上も続けてきたのが池田先生です。

たとえば、

一九七〇年に欧州経済共同体(EEC)の創始者であるクーデンホーフ・カレルギー氏、
一九七二年には歴史家アーノルド・トインビー氏との本格的な対談を行うなど、

幅広く国内外の知識人や政治的要人と対話を重ねてきました。

創価学会が日本を代表する宗教となり、世界中から注目を集めるに至った原因は、
池田先生の類まれな人間力とともに〝思想・言説〟にあったことはいうまでもありません。

日蓮仏法を根本にして対話を展開する池田先生の思想は、

現実を直視し、これを変革する実践の哲学でもあります。

もちろん、経済的要因による貧困に対しては
大衆福祉の政治によって改革していくべきであり、制度的な欠陥があれば改善していくべきです。

しかし、いくら政治的改革や制度を改善しても、未だに戦争や飢餓は根絶できていません。

これは一体、何に由来しているのでしょうか。