投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 7月29日(金)16時17分32秒
うえのどのごへんじ
すだつちょうじゃごしょ
しっぴつ こうあん、p1574。
がもく、いっかんもん、おくりたまいおわんぬ、おんこころざしの、そうらへば、もうしそうらうぞ、よくふかき、ごぼうとおぼしめすことなかれ。
ほとけに、やすやすとなることのそうらうぞ、をしへまいらせそうらはん、ひとのものを、をしふるともうすは、くるまのおもけれども、あぶらをぬれば、まわり、ふねを、みずにうかべて、ゆきやすきやうに、をしへそうらうなり、ほとけに、なりやすきことは、べつのやうそうらはず、かんばつに、かわけるものに、みずをあたへ、かんぴょうに、こごへたるものに、ひを、あたうるがごとし、また、ふたつなきものを、ひとにあたへ、いのちのたゆるにひとの、せにあふがごとし。
こんじきおうと、もうせしおうは、そのくにに、じゅうにねんの、だいかんばつあって、ばんみんうえしぬること、かずをしらず、かわには、しにんを、はしとし、くがには、がいこつをつかとせり、そのとき、こんじきだいおう、だいぼだいしん、をこして、おほきに、せをほどこしたまいき。
ほどこすべきもの、みなつきて、くらのなかに、ただ、こめごしょうだにのこれり、だいおうの、いちにちの、おくごなりと、しんか、もうせしかば、だいおう、ごしょうのこめを、とりいだして、いっさいの、うえたるものに、あるいは、いちりう、にりう、あるいは、さんりう、よんりう、なんど、あまねく、あたへさせ、たまいてのち、てんに、むかわせたまいて、われは、いっさいしゅじょうの、けかちのくに、かはりて、うえじにそうらうぞと、こえをあげて、よばはらせたまいしかば、てんきこしめして、かんろのあめを、しゅゆに、ふらしたまいき、このあめを、みにふれ、かをにかかりしひと、みな、じきにあきみちて、いっこくの、ばんみん、せちなのほどに、いのちよみがへりて、そうらいけり。
がっしこくに、すだつちょうじゃと、もうせしものは、しちどひんになり、しちど、ちょうじゃとなりて、そうらいしが、さいごの、ひんのときは、ばんみん、みなにげうせし、をはりて、ただ、めおとこ、ふたりにて、そうらいしとき、ごしょうの、こめあり、いつかのかつてと、あてそうらいしとき、かしょう、しゃりほつ、あなん、らごら、しゃかぶつのごにん、しだいに、はいらせたまいてごしょうのこめを、こひとらせたまいき、そのひより、ごてんじく、だいいちの、ちょうじゃとなりて、ぎおんしょうじゃをば、つくりてそうらうぞ、これをもつて、よろづを、こころへさせたまへ。 p1575
きへんは、すでにほけきょうのぎょうじゃに、にさせたまへること、さるのひとにに、もちいの、つきににたるが、ごとし、あつはらのものどもの、かく、をしませたまへることは、しょうへいの、まさかど、てんぎの、さだとうのやうに、このくにのものどもは、おもひて、そうらうぞ、これひとへに、ほけきょうに、いのちをすつるゆへなり、まったく、しゅくんにそむくひととは、てん、ごらんあらじ、そのうえ、わづかのしょうごうに、をほくのくうじせめあてられて、わがみは、のるべきうまなし、さいしはひきかくべききぬなし。
かかるみなれども、ほけきょうの、ぎょうじゃのさんちゅうのゆきに、せめられ、じきともしかるらんと、おもひやらせ、たまいて、ぜにいっかん、をくらせたまへるは、ひんにょが、めおとこふたりして、ひとつのきぬをきたりしを、こつじきにあたへ、りだが、ごうしのなかなりし、ひえを、ひゃくしぶつに、あたへたりしがごとし、たうとし、たうとし、くはしくは、またまたもうすべくそうらう、きょうきょうきんげん。
こうあんさんねん、しわす27にち、 にちれん かおう
たいごう なんじょうときみつ。うえのどのごへんじ――。