投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 7月28日(木)02時45分5秒
うえのどのごへんじ
こう、ふこうごしょ
しっぴつ、 こうあんさんねん、やよい、ようか、p1563。
こ、うえのどの、おんきじつの、そうぜんりょう、こめ、ひとたはら、たしかに、たびそうらいおわんぬ、みほとけに、きょうしまいらせて、じがげいっかん、よみまいらせ、そうらうべし。
こうようと、もうすは、まづ、ふこうをしりて、こうをしるべし、ふこうともうすは、ゆうぼうと、いうもの、ちちをうちしかば、てんらい、みをさく、はんぷともうせしもの、ははを、のりしかば、どくじゃきたりて、のみき、あじゃせおう、ちちを、ころせしかばびゃくらいびょうの、ひととなりにき、はるりおうは、おやをころせしかば、かわかみに、ひ、いでて、げんしんに、むげんにをちにき、たにんを、ころしたるには、いまだかくのごとくのためしなし。
ふこうをもって、おもふに、こうようの、くどくのおほきなることも、しられたり、げてんさんぜんよかんは、たじなし、ただ、ふぼのこうようばかりなり、しかれども、げんせをやしなひて、ごしょうを、たすけず、ふぼのおんの、おもきことは、たいかいのごとし、げんせを、やしなひ、ごしょうを、たすけざれば、いったいのごとし、ないてん、ごせんよかん、また、たじなし、ただ、こうようの、くどくをとけるなり。
しかれども、にょらいよんじゅうよねんの、せっきょうは、こうように、にたれども、そのせつ、いまだあらはれず、こうが、なかの、ふこうなるべし、もくれんそんじゃの、ははのが きどうのくをすくひしは、わづかに、にんてんの、くをすくひて、いまだ、じょうぶつのみちには、いれず、しゃかにょらいは、おんとしさんじゅうのとき、ちち、じょうぼんおうに、ほうをといて、だいよんかをえせしめ、たまへり、ははの、まやふじんをば、おんとし、さんじゅうはちのとき、あらかんかを、えせしめたまへり、これらは、こうように、にたれどもかえって、ほとけに、ふこうのとがあり、わづかにろくどうをば、はなれしめたれども、ふぼをば、ようふじょうぶつの、みちにいれたまへり、たとへば、たいしを、ぼんげのものとなし、おうじょを、ひっぷに、あはせたるが、ごとし。
されば、ほとけといて、いわく「われ、すなわち、けんどんに、だせん、このことは、さだめて、ふかなり」うんぬん、ほとけは、ふぼに、かんろをおしみて、ばくはんを、あたへたるひと、すみさけを、おしみて、にごりさけをのませたる、ふこうだいいちのひとなり、
p1564
はるりおうのごとく、げんしんに、むげんたいじょうにおち、あじゃせおうのごとく、そくしんに、びゃくらいびょうをも、つぎぬべかりしが、よんじゅうにねんと、もうせしに、ほけきょうを、ときたまいて「このひと、めつどのおもいをしょうじてねはんにはいるといえども、しかもかのどにおいて、ほとけのちえをもとめて、このきょうをきくことをえん」と、ふぼの、ごこうようのため、ほけきょうを、ときたまいしかば、ほうじょうせかいの、たほうぶつも、まことの、こうようのほとけなりと、ほめたまい、じゅっぽうの、しょぶつも、あつまりて、いっさいしょぶつのなかには、こうようだいいちの、ほとけなりと、さだめたてまつりき。
これをもつて、あんずるに、にほんこくの、ひとは、みな、ふこうのひとぞかし、ねはんきょうの、もんに、ふこうのものは、だいちみじんよりも、おおしと、ときたまへり、されば、てんのにちがつ、はちまんよんせんのほし、おのおのいかりをなし、まなこを、いからかして、にほんこくをにらめたまふ、いまの、おんようじの、てんぺん、しきりなりと、そうしもうすこれなり、ちよう、ひびにおこりて、たいかいの、うえにこぶねを、うかべたるがごとし、いまの、にほんこくの、しょうには、たましいをうしなひ、にょにんは、ちをはく、これなり。
きへんは、にほんこく、だいいちの、こうようのひとなり、ぼんでん、たいしゃくを、をりくだりて、さうの、はねとなり、しほうの、ちじんは、あしをいただいて、ふぼとあをぎたもうらん、ことおおしと、いへども、とどめそうらいおわんぬ、きょうきょうきんげん。
こうあんさんねん、やよいようか。にちれん かおう。
しんじょう うえのどのごへんじ。