2016年8月29日 投稿者:無冠 投稿日:2016年 8月29日(月)20時50分35秒 通報 全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。 2008-1-10 【新時代第14回本部幹部会 広布第2幕第1回 全国婦人部幹部会】 ■ 一、本年もまた、よろしく! 勝利の前進を!(大拍手) 世界16カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)の同志の皆様方、ようこそ、尊き研修に来られました。 ありがとう! ご苦労さま!(大拍手) ブラジルの皆さん! 欧州の皆さん! 台湾の皆さん! シンガポールの皆さん! 韓国の皆さん! アメリカの皆さん! 本当に、ようこそ、ようこそ! ありがとう!(大拍手) 一、新出発の婦人部の幹部会も、大変におめでとうございます!(大拍手) 婦人部がいなければ、学会は成り立たない。 広宣流布は婦人部で決まる。過去も、現在も、将来も、そうである。 ますます、婦人部の皆様を大事にしよう!(大拍手) ●女性を敬い女性に学べ 一、ロシアの作家チェーホフは指摘した。 「男性は女性の存在がなければ、愚かになる」 婦人部や女子部を小バカにする人間を、絶対に許してはならない。 日蓮大聖人は、広宣流布を進めるうえで、「男女はきらふべからず」(御書1360ページ)と、男性と女性を平等に見ておられた。 どうしても日本は、島国根性で、男性が威張る。女性を下に見て、からかう面がある。とんでもない間違いである。 これまでの反逆者たちも、皆、共通して、女性に対して傲慢であった。生意気な態度で、偉ぶっていた。 そういう愚かな人間は、もはや、だれからも相手にされない。 男性が女性に対して威張る、思い上がった根性だけは、絶対に打ち砕かなければならない。そうでなければ、いかなる団体も勝利していけない。将来、永遠にわたって栄えていくことはできない。 男性のリーダーは、真に、女性のために戦うことである。 女性を大切にし、尊敬し、女性の意見に耳を傾けていけば、男性も賢くなれる。 これが、大聖人の御心であり、戸田先生の教えであった。賢者の方程式である。 尊き婦人部の皆様方、本年も、よろしくお願いします!(大拍手) ●「本当の慈悲ある幹部を育てたい」 一、師弟の歴史を、青年のために語っておきたい。 “まさかが実現”と言われた昭和31年(1956年)の「大阪の戦い」の大勝利。 「大作、行ってこい」との恩師の命を受け、私は勇んで大関西の地盤をつくった。 この時、東京の古参の幹部には、「池田君が負けたら面白い」と思い、大阪が負けて、私がさびれた姿で帰ってくるのを待っている者もいた。 冷たく、無慈悲であった。そうした悪い幹部は後に退転した。 ──一体、何の異体同心か。何の同志愛か。 戸田先生の深いお心など、何もわからず、己のことばかり気にして、いい人、勝つ人に嫉妬し、威張る。このままでは、断じていけない。 将来の学会は、悪い心根のない、本当の慈悲のある、いい幹部を育てよう──こう私は決心したのである。 戸田先生が理事長を辞任せざるをえなくなった時も、嫉妬で動く輩がいた。 表では「戸田先生」と言いながら、裏でバカにする。そういう幹部もいた。人間の心というものは恐ろしい。 私は、戸田先生に必ず第2代会長に就任していたたくのだと心に決め、命がけで道を開いた。 私が第3代会長に就任して以降も、同じように、嵐の吹き荒れた時期があった。すでに戸田先生は、おられない──。 それらのすべてと戦い、勝ち進み、何もかも整え、今日の学会にしたのは、私である。 師弟に徹することこそ、勝利の鉄則である。 体が弱く、医師から「30歳まで生きられない」と言われた私が、信心の功力(くりき)によって、本年、80歳を迎えることができた(大拍手)。 私は、あらゆる広布の戦で勝利した。仏法は勝負だ。師匠に喜んでいただく。師匠の構想通りに現実を動かしていく。これは弟子の当然の道である。 これからは若き君たちの時代だ。 現在の恵まれた環境に甘えて、それが当然のように思ってしまえば、「本物」は、まったく育たない。 まして、ずる賢く、自分だけいい子になって、要領よく振る舞うような人間は、戸田先生は絶対に信用されなかった。 戸田先生は「信用できるのは、”青年の心”だ」と言われていた。私も青年に頼みたい。 青年部の諸君、一緒に進もう! 学会における「本物」は、戸田先生と不二の弟子がつくってきた歴史であり、行動である。 青年部は、戦うのだ。 学会の本当の実相、仏法の勝利の姿を、私は示してきた。この第3代の闘争に、続いていただきたい。〈「ハイ!」と力強い返事が〉 ●“我らの対話が 人類を家族に” 一、私が、大歴史学者トインビー博士から、対談を要請する丁重な書簡をいただいたのは、1969年(昭和44年)であった。 書簡には、「現在、人類が直画している諸問題に関して、二人で有意義に意見交換できれば幸いです」と綴られていた。 この時、博士は、おいくつであったか。みずみずしい、そして若々しい80歳であった。 トインビー博士は叫ばれていた。 「私たちはこの地球上を永続的な平和と社会正義の状態におく転期にあるのかもしれない」 そして博士は、私たちが「危機の時代」に生きているなら、それを「よい方向に転ずるようにできるだけのことをすれば、私たちは黄金の時代の先駆者となる可能性が多い」と述べておられる(松本豊治編訳『歴史の教訓』岩波書店)。 そのトインビー博士が「世界的な出来事」と言って期待してやまなかったのが、私たちの創価の「人間革命」の大運動であった。 2年越しの対談の結びに、トインビー博士は、私に強く語られた。 「私たちの対話が意味するものは、人類全体を一つの家族として結束させる尊い努力です」 当時は米ソ、中ソが対立していた。 博士は、私が「日本とソ連」「日本とアメリカ」「日本と中国」の対話を重ねていくならば、ソ連とアメリカ」「ソ連と中国」の対話へと発展していくであろうと期待して下さった。 私は、この博士の言葉通りに、世界を対話で結び、人類の連帯を築いてきた。 創価の対話は”世界の最も偉大な模範””現代の閉塞状況を打ち破る鍵”──このように、今、最高峰の知性が信頼を寄せてくださっている。 私への、トインビー博士の第一声は、「さあ、語り合いましょう!」であった。 今年も、世界中に「対話の旋風」を巻き起こしてまいりたい。 ●皆、健康で! たゆまず進め 一、ドイツの大詩人ゲオルゲを、ご存じだろうか。 かつて、この詩人の展示会をSGIのドイツ総合文化センターで行った。その際、統一ドイツのヴァイツゼッカー初代大統領が、会館を訪れてくださったことは忘れ得ぬ歴史である。 今、世界の多くの指導者や識者が学会の人間主義の運動に賛同し、高い評価を寄せてくださっている。 私は、これまで世界平和のために、あらゆる手を打ってきた。決して簡単なことではなかった。それが今、大きく花開いている。 戸田先生は私を本当に大切にしてくださった。私は、先生の不二の弟子として、世界広布を前進させてきた。すべて先生のおっしゃるとおりにやってきた。 真実の師弟ほど、荘厳なものはない。偉大なものはない。 どこの世界でも、大きな団体でも、こうした”根幹”がしっかりしているところは強い。歴史に残る存在となっている。 ドイツの詩人をはじめ、私は青春時代から多くの詩や文学に親しんできた。 戸田先生からも「今、何を読んでいる?」「何が書いてあった?」「感想を言ってみなさい」としょっちゅう聞かれた。 飛行機でも列車の中でも、すべてが教育の場だった。ほっとするひまなどなかった。 ともあれ、ゲオルゲは、こう綴っている。 「滔々と流れぬ限り水はともすれば濁るのだから/私たちの精神はしばしばおのれの限界を突破する」富岡近雄訳『ゲオルゲ全詩集』郁文堂) 停滞は、よどみを生む。戦わなければ、私たちの精神は濁ってしまう。常に前へ、前へと進みゆくことだ。 以上でスピーチを終わりたい。 新年の幹部会、ありがとう!(大拍手) 皆、健康で、成長して、勝利者になっていただきたい。私もー生懸命に祈っていきます。諸君も頼むよ! 〈ここで名誉会長の導師で唱題を行った〉 長時間、本当にご苦労さまでした。 いい1年間でありますように! 勝利の年に! きょうは、本当にありがとう!(大拍手) (2008・1・10) ※編集部として、名誉会長の了承のもと、時間の都合で省略された内容を加えて掲載しました。 Tweet