投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2016年 8月15日(月)00時01分16秒   通報 編集済
■戦争は残酷 戦争は悲惨

八月になると思い出すのは、戦争のことである。きょう十五日は「終戦記念日」である。
戦争は、あまりにも残酷である。悲惨である。
多くの民衆が、地獄の苦しみを、いやというほど味わった。
私は五男である。わが家は、働き盛りの四人の兄が戦地にとられ、いちばん上の兄は戦死した。
父も病に倒れ、私自身は肺病。空襲では逃げ回り、強制疎開で、立派だった家を壊された。疎開先の馬込(東京。大田区)の家も、建てたばかりで空襲に遭い、焼け出された。

どれほど多くの家族が、人生をめちゃくちゃにされ、悲しみに暮れたことであろう。
私は戦争を憎む。人々を悲劇へと追いやった指導者たちを憎む。

愚かな指導者たちのもとにいる民衆ほど、不幸なものはない。これは小説『人間革命』にも記したが、断じて忘れてはならない二十世紀の教訓である。

権力は魔性だ。だからこそ、民衆が強くなり、賢明になるしかない。権力を厳しく監視していかねばならない。

わが学会の初代会長牧口先生、第二代会長戸田先生は、国家主義と命がけで戦いぬかれた。その誉れの直系が、私たちである。

一人たりとも不幸な人を出さない。悲しませない。皆を喜ばせ、楽しませ、幸福にしていく。それが、二十一世紀の指導者であらねばならない。

池田大作全集96巻、関東代表協議会 (2004年8月15日)より