投稿者:無冠 投稿日:2016年 7月31日(日)22時10分4秒   通報
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2007-5-24 【新時代第7回本部幹部会】

●  平和と文化の 連帯のために
一、私が皆様を代表して受けた世界の大学等からの「名誉博士」「名誉教授」等の称号は、まもなく「215」となる。
決定通知が届いている大学も含めると「232」である。
「名誉市民」の称号は、まもなく「530」。ちなみに妻は「166」である(大拍手)。

『栄光の創立77周年 我らの正義は厳然』
『生命の勲章は創価の同志に』

世界の大学等での講演は、アメリカのハーバード大学をはじめ、モスクワ大学、北京大学、フランス学士院等々で、これまで32回行った。
さらに、人類の議会・国連、そして、世界中の大学からも、講演をしてほしいと強い要請をいただいている。
また、世界の識者との対話は1600回。
イギリスのチャールズ皇太子、アン王女、2度お会いしたサッチャー首相との語らいも懐かしい。
南アフリカのマンデラ大統領とも2度。中国は、周恩来総理から先日の温家宝総理まで、歴代の指導者と会談している。
すべて平和と文化を広げゆく連帯である。謹んで皆様方 にご報告させていただきたい(大拍手)。

●信心の世界は 「法」が根本
一、ここで、「社会的な肩書や学歴は、成仏や功徳に関係ない」ということを、申し上げておきたい。
権威で傲った人間が、退転してしまう。そういう例を、私は見てきた。 逆に、学歴や肩書がないからといって、卑屈になってはいけない。
信心の世界は、すべて「人間」「生命」が中心である。「法」が根本である。
地位で幸福になれるのなら、高い地位の人は、全員が幸福になっているはずだ。しかし現実は、そうではない。
学歴や肩書がなくても、人間は人間である。
生命が幸福になればいいのだ。それが仏法である。
この考えが失われて、地位や学歴がなければ不幸だ、というような考えが蔓延したら、その組織は、おかしくなる。誤った人間をつくってしまう。
生命が幸福になり、生命が永遠の福運をもつようになっていくのは、あくまでも仏法しかない。これが根本なのである。
そのうえで、それぞれ、学歴や地位があることによって、得をする場合も、損をする場合もある。いずれにしても、決定的な問題ではない。

●広宣流布を成し遂げるのは庶民
一、私は若き日、苦境の戸田先生を支えるために、夜学も断念した。そのかわりに、”戸田先生の大学”で学ばせていただいた。これが、私の無上の誉れである。
学会のリーダーは、学歴や社会的地位などに、微塵も左右されてはならない。
一番大切なのは、庶民である。また、さまざまな事情によって、学びたくても学べない人たちである。
庶民の味方として立ち上がり、戦って、はじめて、広宣流布は成し遂げることができる。肩書だけの見栄っ張りに、広宣流布はできない。
一番、折伏をしているのは、婦人部の皆さんである。ゆえに、婦人部が尊いのだ(大拍手)。
学問の目的も、本来は、民衆の幸福である。それを、学歴を鼻にかけて道を外れ、落ちぶれていく。そういう人間が身につけている学問など、本物の学問ではない。自分のために、知織を利用しているだけである。
地位に溺れ、信心を失い、堕落していった者には、「師弟」の精神がなかった。そして結局、団結を乱す「破和合僧」の動きになっていった。
そんな人間は、清浄な学会の組織から追い出すことだ。役職は、あくまでも方便である。
要するに結論は、社会的地位や学歴は、信心とは全く関係ない。
信心のある人が、日蓮大聖人に、また釈尊に、一番、ほめられるのであり、幸福である。

■ 御書には、「国を滅ぼし、人を悪道に堕とすものは、悪知識に過ぎるものはない」(同8ページ、通解)と、明快に記されている。
また、「謗法の者を防いでいきなさい。(法華経にある)『悪知識を捨てて、善友に親しみ近づきなさい』とは、このことである」(同1244ページ、通解)と戒められている。
悪を追放し、戦い抜かなければ、悪知識とともに地獄に堕ちてしまう。
どんなことがあっても、悪知識とは戦わねばならない。
善知識であるべき幹部の存在も、慢心や堕落によって、悪知識になるおそれがある。気をつけることだ。
善知識を守り、悪知識と戦う。これが、これから創価学会が発展できるか、できないかを決める。
御書に照らして、明快な基準をもって進んでいかなければならない。

■ 今、海外の皆様の深き「信心の志」を、大聖人が、どれほど讃嘆なさっておられるか。その功徳は計り知れない。
とともに大聖人は、別の御手紙で、鎌倉で留守を守る金吾夫人の日限女に真心の励ましを綴っておられる。
「このように乱れた世に、この殿(金吾)を佐渡まで遣わされたあなたの真心は、大地よりも厚い(中略)大空よりも高い」(同1115ページ、通解)と。
夫を送り出し、しっかりと留守を守る夫人の信心を、大聖人は、最大に讃えていかれた。
目に見える部分だけではない。
目に見えないところで健気に頑張っている人が偉い。功徳も大きい。境涯も大きく開かれていく。
それが仏法の世界である。
どうか、帰国されましたら、皆様を送り出し、留守をがっちりと守ってくださった大切なご家族や同志に、くれぐれも宜しくお伝えしていただきたい。
海外のすべての皆様のご健康とご多幸を祈りつつ、「海外の同志の方々、万歳!」と声高らかに宣言したいのである(大拍手)。

●同志のために 労を惜しむな
一、ここで恩師の戸田先生の大切なご指導を学び合いたい。
戸田先生は言われた。
「幹部になれば、皆もー応は尊敬してくれる。それで、いい気になり、私利私欲のために、会員を利用したりするならば、即刻、解任せよ!」
また「(恩知らずの幹部に対しては)厳しく、遠慮なく叱りなさい。どんどん、自分の真実の思いを言い切っていきなさい」とも厳命された。
会員利用、学会利用の卑しい人間を絶対に幹部においてはならない。
また、幹部になって威張る人間も必要ない。
謙虚に、誠実に、同志に尽くしていける人が必要なのだ。
学会の幹部は、「会員奉仕」が根本である。
「会員への奉仕」が「広宣流布への奉仕」となるのだ。
「会員は私の大切な命だ!」「広宣流布に走りゆく同志のために、労を惜しむな!」
これが戸田先生の遺言であった。
一、相手が坊主であれ、だれであれ、広布を破頓する仏敵とは容赦なく戦われた。
「私は断固、戦うつもりだ! 君たちはついてくるか!」「最後まで師匠を裏切らないか!」
命を揺さぶられるような先生の気迫であった。
厳粛な空気のなかで、青年たちは、「師匠とともに戦います!」と心の底から叫んだのである。
一、戦時中、軍部によって投獄された先生は、生涯、「権力の魔性」と対決し抜いていかれた。
「元来は、民衆に奉仕すべき政治が、いつしか民衆を苦しめる魔力と化す──それが現実である」
「この不幸な歴史の流転を、断じて変えていかねばならない。
そのために、民衆が強くなるのだ! 学会が強くなるのだ!」
この戸田先生のご指導の通りに私は学会をつくってきた。

■〈ここで、名誉会長を導師に、参加者全員で厳粛に題目を唱えた〉
一人一人の勝利、そして、ご家族の方々の健康と幸福を、真剣に祈念しました。
きょうは本当にありがとう!
長時間、ご苦労さま!
とくに海外の皆様、ありがとうございました。
皆さん、お元気で! また、お会いしましょう!(大拍手)