投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 7月26日(火)15時01分54秒   通報
■五、魔の為すところゆえに病む。

これは〝魔〟のしわざによって病が起こるという意味です。

止観には「陰魔・煩悩魔・死魔・天子魔」の四つの魔を挙げており

「魔の病というのは、鬼の病とは質が違う。鬼の病はただ身を病(なや)まして身を殺す。
しかし、魔の病は心を破り思想を破る。

これは邪念を起こして人の功徳を奪う鬼の病とは違い、
魔はさまざまな衣服、飲食、七つの珍しいものや、雑物を現す。

これらを受け取って歓喜すれば、魔はその心に入り病を起こす。この病は治りにくい(趣意)」とあります。

四魔(陰魔・煩悩魔・死魔・天子魔)によって起こる病はじつに深刻で
この病の最大の特徴は〝正法の実践〟を妨げることにあります。

「陰魔(おんま)」とは五陰魔ともいい、物質的な側面や
六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)から受ける心的作用、またそれによって
心に浮かべた意思や欲求を通して、信仰者の身体に病気を起こして信心を迷わせることをいいます。

たとえば、

信心や他の事は一切そっちのけで〝ポケモンGO〟に夢中になりすぎて、
事故に巻き込まれたり体調を崩したりすることもその一つです。

また「煩悩魔」の根本は、三毒(貪・瞋・愚)の煩悩のことを言います。

たとえば、お金もないのに遊びほうけて借金してでも高級ブランドを買いあさったり、
外面を気にするあまり過度のダイエットをしたり、

ギャンブルやストーカーなど何かに依存している状態も仏法では病気と説いています。

「死魔」は文字通り、自分自身が死ぬことによってその人の信心活動を停止させ、
また身近な人が亡くなることによって信心を迷わせる働きです。

「天子魔」は他化自在天ともいい、魔のなかでは最強の魔です。
これは一切の魔の働きを生む根源の魔で〝第六天の魔王〟のことです。

つまり、多くの民衆から仏のように敬われている者が正法を迷わせ、
正法の信仰者に迫害を加えることによって〝心や体〟に起こる病です。

要するに、魔は衆生の心を悩乱させる働きをすることから、
本能的欲望や感情が乱れることによって起こる病気と考えられます。

以上が魔(四魔)のしわざによって起こる病です。