投稿者:虹と創価家族 投稿日:2016年 4月 9日(土)21時56分20秒   通報
【北国の華】新・人間革命  師恩 三十一 (3258)

〝不幸な人に幸福の道を教えたい。妙法の哲理で人びとを救うジャンヌ・ダルクになりた
い″
 それが、嵐山春子の決意であった。
「友の幸福のために、尽くした分だけ、人は確実に偉大になる」(注)とは、マハトマ・
ガンジーの信念である。
 嵐山には人間としての哲学の〝芯″があった。その〝芯″をさらに確固不動のものとし
ようと、求道の炎を燃やし、広宣流布の師に、真っすぐに向かっていった。
 山本伸一が北海道に行くたびに、嵐山は必ず、「こうなりました」という勝利の報告を
もって訪ねて来た。そしてまた、指導を求めるのである。
 伸一は、追悼の一文をこう結んでいた。
「一瞬に永劫の未来を込め、私は再び爽やかな告別の歌を、新生の、地涌の讃歌を送りた
い。
 嵐山さん、どうかおすこやかに。そしてまた、悲しみのなかから毅然と立った春子さん
のおかあさん、妹さん、弟さん、お元気で――。
 あなたは再び〝生″ある人として、広布の第二章の戦列へ、欣然と加わっていることだ
ろう。かたみを宿す嵐桜は、永遠に、北海道の妙法回天の旅路を見続けることであろう」
 本のタイトルは『北国の華』であり、ライラックの花を思わせる清楚な紫色の装丁とな
った。
 そして、十三回忌法要のこの日に、発刊されたのである。
 伸一は、嵐山春子に限らず、広宣流布の途上に逝いた弟子たちのことを、決して忘れる
ことはなかった。
 日々、追善を重ね、その功績を顕彰し、後世永遠に伝え残すことに心を砕いた。
 この日の法要で、彼は訴えた。
「嵐山さんと私たちとは、広宣流布という使命に結ばれた同志です。その崇高な目的ゆえ
に、われらの絆は尊く、強く、深い、のであります。
 私どもは、同志として嵐山さんの志を受け継ぎ、広宣流布の大道を走破し抜いていかな
ければならない。
 それが、故人に報いる追善であり、また、あとに残った私たちの義務であり、使命であ
ります」
 最後に、皆で題目を三唱した。
 師弟の天地たる北海道に、広布誓願の唱題が厳かに響いた。

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祈:「嵐桜」が、心ある弟子の手により、どこかに移植されているように。

【北国の華】 ~嵐慧子さんを偲ぶ~
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