投稿者:コモンセンス 投稿日:2016年 4月 1日(金)11時01分36秒   通報
「私は、○○川さんに、ちょっとした望みを抱いているんです」
「ほお」
「大体、○○川さんっていう人は、典型的な“風見鶏”と見ています」
「“風見鶏”?」
「いえ、“風見鶏”って、普通は悪い意味に使われますが、その時、風がどちらに吹いているか見定めるためには欠かせないものなんですよ。その点、○○川さんは、実に、的確な方向性を示してくれる方だと思っています」
「へえ?」
「あなたも知っていることでしょうが、辞任した先生を、自動車から途中で降ろされたことを怒った○○川さんが、土下座して先生に謝ったという感動的な話がありましたよね」
「恐らく知らぬ人はいないでしょう」
「しかし、それを綴ったファックスを、○○川さんは、ずっと時間が経ってから『怪文書』と言って、全てを否定したじゃありませんか」
「そう、そう、私も聞いています」
「確かに、ウソっぱちのファックスだったのかも知れませんが、○○川さん、また、やってくれたな、と私などは思いましたよ」
「どういうこと?」
「本部職員の女性たちは創友会と言われていますね。かつて、創友会の会合と言えば、○○川さんが、よく担当されたと聞いています」
「そうでしたね」
「○○川さんから先生の話を聞いて、皆、感動して帰宅するんですよ」
「先生の話ですから、当然のことでしょうね」
「ところが、夜になると、決まって、区なり、本部の責任者から連絡が入るんですよ。○○川さんから『今日の話は、しないように』って、ちょっとした箝口令がしかれるんですよ」
「箝口令……。他の人にしゃべっちゃいけない?」
「そうらしいんです。それも、一度や二度どころか、毎度のことなんですよ。創友会の先輩に聞けば、誰でも知っていることです。もし、聞いていない、という方がいたとしたら、連絡を受けた中心者が、もう、皆に、伝えちゃったわよ、と連絡すらしなかったんでしょう。ハ、ハ、ハ」
「周りの空気を読んで、すぐ保身を考えちゃうんですかね。皆が、感動したエピソードですら『怪文書』と切って捨てしまう。変わり身が早い、とでも言うのでしょうか」
「情勢が動き出し、我が身が危ない、と思ったら、あの方は、強い力のある方にコロッと変わると思います。とても頭がよく、敏感な方なのでしょうから。そうなると、あの方は強いですよ」
「強い?」
「さすが、秋谷さんには、面と向かって言うだけの勇気はないと思いますが、結構、言うんじゃないですか。『●田君!先生の了解なんて取っていないじゃないか。そのことは、私が一番知っている!』『八▽っ!六法全書より、因果の理法の方が強いことを知らないのか!君は!』『ヒロシ!ウロチョロするな!』なんてね。そしたら、拍手喝采ですね。ハ、ハ、ハ。ま、その程度の期待なんですがね。ハ、ハ、ハ」
「ハ、ハ、ハ」
「コロッと変わる人は、あまり信用出来ません。コロッと変われば、また、コロッと反転しかねないからです」
「なるほど」                           (つづく)