投稿者:ジョーカー 投稿日:2016年 3月14日(月)00時33分21秒   通報 編集済

如何なる組織も、時代の変化に対応できなくなってきた時、崩壊が始まる。もちろん創価学会も例外ではなく、変われなければ滅びるだけである。激動の21世紀の現代、あらゆる組織が生き残りをかけた壮絶な戦いを展開している。そして一番危険なのは、それなりの勝利を収めて来て、過去の成功事例に執着してしまうことである。これもっとも変わることのできない人の特徴である。生半可な自信と自負心こそが、組織を崩壊させる元である。

創価学会は、「貧乏人と病人の集まり」と呼ばれていたが故に、功徳論を表に戦いを展開した。これ、20世紀の戦いかたである。貧乏と病気という切羽詰まった状況では、理論よりも現実の功徳が重要であり、その功徳の実証により、爆発的に広宣流布が進んだ。牧口先生は罰論を根本とされたが、戸田先生は時代を読み、功徳論で勝負したからこそ、学会は発展しました。では、21世紀はどのような時代なのか。

21世紀とは、物が溢れている時代であり、便利な世の中です。インターネットの普及やインフラの整備の進行がもたらしたものは、「快適が当たり前」という状況です。とくにネットの普及は、「情報」が20世紀とは比較にならない程、手に入りやすくなり、政治家や有名人等の、ちょっとした一言でも、即時に全国・全世界へと拡がり、周知の事実となり、場合によっては政治家生命・有名人生命が絶たれることになる。納得のできないことや、理不尽なことには、批判や非難が加えられ、それらに対応できなければ滅びていく。そういう時代です。

創価学会の根本は、組織や幹部がいかにおかしかろうと、「自分が変われば回りが変わる」という理念の下、それらを突き抜けて、自身の戦いを展開するところにある。これはいわば、組織と自分とのダブルスタンダードの状態で広宣流布を推進していくことになる。だが、一番の理想は組織と自分が一致していることである。20世紀まではダブルスタンダードでも何とかなった。しかし、21世紀はもう一歩バージョンアップしなければ、組織は滅びます。その一番の理由は「少子化」だからです。

組織が官僚主義・組織主義に陥っていて、その中で自分は功徳論を展開し、会員に功徳を受けさせても、残念ながら、組織の体質そのものを変えることは困難です。私は昔、理不尽な幹部に追い込まれ、「成果を出せない自分が悪い」と自分を責めました。全部自分の責任だと思っていましたし、それが正しい考えだとも思っていました。しかし、どんどんおかしくなっていき、親にストップをかけられた程です。その時、ある先輩に相談したところ、「幹部が悪い」と言ってくれ、しかも手を打ってくれました。後日、理不尽な幹部が謝罪してきて、そこからガラッと変わり、頭脳もやる気もフル回転になり、結果的に、組織を何倍も発展させることができたのです。

然るべき立場の人間が、現実に手を打つことがどれだけ大事か。リーダーに官僚主義、組織主義を打ち砕く覇気がなければ、いつまで経ってもダブルスタンダードの創価学会のままである。功徳論で引っ張るのは大事ですが、同時に、組織の問題(人災)を放置してはならない。加速度的に少子化が進む流れの中、ダブルスタンダードの土壌では、今まで通りの人材しか輩出できない。それでは少子化で数が減る分、ジリ貧である。

皆が納得のいくように手を打つのが、幹部の役割です。全部自分持ちにさせ、手を打てば改善する人災を放置することがどれほど危険か、私は身をもって知っています。具体的に手を打たないこと自体が組織主義であり、傲慢な幹部を増長させるだけです。これでは極一部の人間しかついていけない学会になってしまう。もうワンランク上にバージョンアップするのか、それともこれまで通りでいくのか。今が勝負の分かれ目といったところです。