2015年3月23日 投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2015年 3月23日(月)19時12分51秒 通報 御書と師弟 和合僧団より① 御聖訓「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや」 「信心の団結」は無敵なり 断固立て 勇猛(ゆうみょう)みなぎる 千万の 地涌の友の 勝ちどき確かと 我れらの勝利の要諦は何か。 それは強き祈りと団結です。 恩師・戸田城聖先生は、遺言なされました。 「われわれは、未曾有の広宣流布のために、地から涌き出た、地涌の菩薩である。どれほど尊貴であり、使命があるか。この使命に生ききることが最高の人生である」 「勇気を盛りおこし、たがいに怨嫉することなく、一団となって、勝利の大道を進もうではないか!」 わが創価学会の団結は、利害による結びつきではありません。日蓮大聖人の仰せのままに、人類救済という最高唯一の大目的に前進しゆく、崇高な使命の連帯なのです。 「諸法実相抄」には、こう宣言されております。 「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや」 未来永遠の広宣流布を展望なされた、壮大な御聖訓であります。私たちの戦いの一切は、この御金言の方軌に則った地涌の大行進なのであります。 学会創立80周年を目前に控えた今、私どもは、あらためてこの「地涌の義」を深く心肝に染め、万代にわたる広宣流布へ出発してまいりたい。 「諸法実相抄」は、大聖人が52歳の御時、文永10年(1273年)5月に佐渡で 認したた め、最蓮房に与えられました。この御文では、末法の民衆を救う極理中の極理である南無妙法蓮華経を、ただ御一人から唱え出された大聖人に続き、「二人・三人・百人と次第に」唱え伝えていく。未来もまた同じ方程式であり、これが「地涌の義」である──こう仰せです。 この「地涌の義」を、私たちの実践的な面から拝したい。 まず第一に、「日蓮一人」から開始なされた大闘争に、報恩の一念で続きゆく弟子の決心が肝要となります。 師匠とは先覚者の異名です。いかなる分野でも、師匠ありてこそ、人間の成長の道が開かれる。なかんずく、仏法は、三世永遠にわたって生命の闇を照らす根本の法です。この根本法を説き明かされた大聖人こそ、人類の大師匠であられます。 この師匠の大恩を感じ、その大恩に報いゆく戦いを、自らも「一人」から開始する。これが真正の弟子であります。 「一人立つ」輝く闘士が無数の眷属と共に出現 御本仏の未来記に呼応し、20世紀の日本に出現したのが、初代会長・牧口常三郎先生、第2代会長・戸田先生の師弟でありました。そして、仏勅の和合僧団・創価学会であります。 戸田先生は「私たちは、大正法を広宣流布して、仏恩に報い、一切衆生を三悪道の流転より救出せんと誓願して、起ち上がっているのである」と、誇り高く叫ばれました。 「一人立つ」地涌の闘争を貫かれた両先生への報恩感謝を、私たちは決して忘れてはならない。永遠に失ってはならない。 私は、この一心で、両先生の正義と真実を世界中に叫び、宣揚してきました。師匠への報恩の心で一人立つ!これが「地涌の義」の第一であります。 第二に、「地涌の義」とは、一人から二人、三人、百人と、尊極の仏菩薩の大生命を、次々に呼び覚ましていく戦いであります。 地涌の菩薩とは、法華経の涌出品第15で、大地から躍り出て、釈尊のもとへ集う無量無数の菩薩たちです。 悠久の大河ガンジスの砂粒の数。その無尽の数のさらに6万倍と形容されるほど多くの光り輝く菩薩が、それぞれ無数の眷属(仲間)を率いて、縦横無尽に、しかも見事な団結の陣列で大地の底から登場してきたのです。 「次第に唱へつたふる」とは、この地涌の菩薩のように、自行化他の実践で、妙法を唱える友の水かさを増しゆくことです。それは、一人から一人へ、友から友へ、仏法の正義を語り伝え、人々の内なる仏菩薩の生命を呼びあらわす大言論運動の拡大であります。 我と我が友の胸中に、地涌の大生命よ、湧き上がれ! この一念で、あらゆる人々と出会い、語らい、心を結んでいくのです。私も、いずこにあっても、そうしてきました。 内外を問わず、縁するすべての人々の魂を揺さぶり、相手の仏性を呼び起こす思いで、大誠実の対話を重ねてきました。今もまったく変わりません。 真剣な祈り、そして勇気の対話こそ、万人の胸中から、地涌の生命を引き出す要諦です。そのためには、朗々と題目を唱えて、わが胸中の地涌の大生命力を奮い起こすことです。 「口に妙法をよび奉れば我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ、梵王・帝釈の仏性はよばれて我等を守り給ふ」と説かれる通りです。 また、妙法を「唱へつたふる」使命を帯びた地涌の大生命には、人と人を結びつける偉大な力が漲っています。 皆様が、家族に、地域の同志に、そしてあらゆる友人たちに語りかける声の響きこそ、一人一人の胸中の仏の生命を発動させゆく最高の仏縁となります。これが地涌の対話の力です。 地涌の大連帯も、一対一の心の結合から始まる。これが「地涌の義」の大切な側面です。 私が対談した世界的な宗教学者であるコックス博士(ハーバード大学教授)は、「宗教(レリジョン)とは、本来、『再び結び付けること』を意味します。人と人との絆を、もう一度、取り戻すこと。そこにこそ、現代における宗教の果たすべき役割もあると思います。その達成こそ、私がSGI(創価学会インタナショナル)に強く希望することの一つなのです」と語られておりました。 Tweet