投稿者:信濃町の人びと  投稿日:2015年 2月21日(土)12時49分13秒    通報
第二回神奈川県支部長会 (1988. 7.19)

インドにおいて仏教が衰退した原因について、「民衆からの遊離」に、その最大の理由があったことは、以前にも申し上げた。こうした事情は、中国の天台宗にも、そのまま当てはまる。
その一例として、いわゆる「暗黒時代」のある天台座主は、ひたすら山中にあって、 静寂を求めた。自身の世界に閉じこもり、人間社会の現実と積極的に関わろうとしなかった。
民衆の大地から離れ、民衆に根を張りゆく労苦を忘れてしまえば、もはや発展も、繁栄も、絶対にありえないのは道理である。