投稿者:真実  投稿日:2014年12月 7日(日)22時37分55秒    通報
重川渉外部長が暗躍

10月に再任されたばかりの創価学会の原田稔会長追い落とし劇はさらに陰湿になってきた。
本紙先月号で詳報した通り、『週刊現代』を使って池田大作名誉会長の「金庫番」だった中西治雄・元聖教新聞社専務理事が学会と対立関係にある日蓮正宗の信徒に〝復帰〟した問題で、これを阻止出来なかった原田会長の責任を追及したのに続き、今度は『週刊文春』の10月27日号に「担当していた元看護師が語る池田大作『厳戒病室』本当の病状」との記事を掲載させ、池田名誉会長の病状をよそに、名誉会長の〝お言葉〟や指示などと言って、学会運営の主導権を握る原田会長の〝ウソ〟を告発したのである。
しかし、原田会長周辺では、名誉会長のニカ所の脳梗塞、車イス、夜も病室の電気を消せない理由などの『週刊文春』の記事は、八年前の『週刊新潮』6月19日号に掲載された「怪文書『池田先生の病状について』の犯人探し」の記事の〝焼き直し〟と見破り、しかも雑誌発売数日前に記事で池田名誉会長が入院していたとされる信濃町南元センターを撮影する、同会の重川利昭渉外部長の姿が学会職員らに現認されており、一連の原田会長追い落とし劇は重川部長の〝親分格〟で、原田会長との衝突が表面化している八尋頼雄副会長らの〝策謀〟と受け取られているようだ。
当の八尋副会長は、先頃発売された矢野絢也・元公明党委員長による『乱脈経理』(講談社)の中で、九〇、九一年の国税庁による創価学会への特別調査の際に、矢野氏に〝国税封じ〟を依頼した内容が微細にわたって暴露され、「矢野との裁判で、我が方が有利に動いているので、矢野側は焦って出した(出版した)のだろう」と言い訳するのが精一杯で、代わって重川部長が実行部隊として暗躍していると学会内ではみられている。

アクセンチュアヘの契約料問題

また八尋副会長が目下急接近中で、二〇一三年に会長への昇格がほぼ既定路線となってきた谷川佳樹副会長は、本紙九月号で告発した、谷川氏の女性スキャンダルを知る学会本部職員の座を追われたいわゆる「波田地問題」に大きく動揺しているといわれ、このため谷川擁護派は「原田会長も北海道での女性問題がありながら会長になれたので次期会長就任には全く問題はない」と〝中央ジャーナル隠し〟に躍起になっているとか。
そして谷川副会長も会長昇格に向けて身辺整理に動き出し、中でも最大のネックと見られていた経営コンサルータント会社「アクセンチュア」を使った、業務形態・組織改革も、突然来年三月でアクセンチュアとの契約を打ち切り、中止されることになったという。  アクセンチュアによる改革の「負の遺産」となった学会の関連会社として創設された信濃建物総合管理株式会社の職員らによる谷川副会長への〝逆襲〟の動きを察知してか、谷川氏が先手を打ったようだが、これまでにアクセンチュアに支払った数百億円もの契約料問題が今後谷川副会長の命取りになりそうだ。

副会長への昇格サプライズ人事

こうした〝内部分裂〟状態の中で、原田会長が再任を受けて直ちに、十一月四日副会長への昇格人事を断行。サプライズ人事となったのが学会の弁護士グループを束ねる八尋人脈からの起用を見送り、代わって傍流の宮山雅行・八王子常勝区副区長(六九)が抜擢され、事実上「ポスト八尋」に指名された格好となり、八尋「法匪」グループに衝撃を与えている。
また谷川副会長のライバル・正木正明理事長率いる創価大人脈に連なる、元全国男子部長、青年部長を歴任した四十七歳の杉山保・総神奈川長が〝飛び級〟で副会長に起用され、谷川会長新体制をにらんでバランスをとったものとして、中堅・若手からも驚きを持って迎えられている。
さらに池田名誉会長の「長期不在」で創価学会と公明党の権力移行を外部から見誤ったのが、公明党の高野博師元参院議員の内閣府参与(外交担当)への起用である。
野田首相らは八尋副会長に極めて近い外務省出身の高野氏の起用で、公明党を取り込み、ねじれ国会を有利に進める狙いがあった。しかし〇七年の参院選での落選後、米ハーバード大学国際研究所の客員研究員に転じ、党のみならず学会からも離反していたことが、今回公明党から「想定外」の反発を招くことになり、学会の権力闘争に今後も政局は大きく振り回されることになりそうだ。

『中央ジャーナル』平成23年11月25日発行