2014年12月7日 投稿者:河内平野 投稿日:2014年12月 7日(日)08時51分14秒 通報 法華経薬王品には「閻浮提に広宣流布して、断絶して、悪魔、魔民、諸天、龍、夜叉、鳩槃茶等に、其の便を得せしむること無かれ」(開結六〇六頁) ――この大法を全世界に広宣流布して、断絶させることなく、悪魔、魔民、諸天(第六天の魔王など)、悪い龍、夜叉、鳩槃茶(人の精気を吸う変幻自在の悪神)などに、つけ入るスキを与えてはならない――と。 「断絶させてはならない」「魔につけ入らせてはならない」と法華経は説く。 師から弟子へという「師弟の道」「後継の道」を断絶し、分断し、切断しようと、魔は働く。 また、その分断のスキ間に悪鬼は働くのである。 ゆえに「二陣三陣つづきて」と仰せの「つづきて」(後継)に意味がある。 その「不二」への一念、精神と行動の脈々たる連続性に「全世界広宣流布」の生命がある。 核心がある。これが法華経と御書の教えである。 また、大聖人は先の「天台・伝教にもこえよかし」の御文に続けて、次のように断じておられる。 「わづかの小島のぬしらがをどさんを・をぢては閻魔王のせめをばいかんがすべき、仏の御使と・なのりながら・をくせんは無下の人人なり」(御書九一一頁) ――日本のようなわずかの小島の主たち(権力者)がおどすのを恐れていては、死後、閻魔大王の責めをどうして耐えられようか。仏の御使いと名乗りながら迫害を恐れて臆する者は、最低の人々である――と。 このように、門下を大慈大悲のお心で叱咤され、励ましておられる。 一国の権力者をも「小島の主」と見おろして、「前へ進め!」 「後に続け!」と、大聖人は先陣を切られた。 その御境界は人類の永遠の指標である。 その大境界を深く拝し、全世界に「正法」を弘め、全人類のための「平和」と「幸福」の大道を開いているのが、わがSGIである。 この永遠の誉れの大道を、私とともに、また私の後を継ぎ、SGIの青年部が進みぬいていただきたい。 この万感の《魂のバトン》を信頼する諸君に贈り、意義ある「第一回SGI世界青年部幹部会」のスピーチを終わります。 【第一回SGI世界青年部幹部会 平成三年七月十日(全集七十七巻)】 Tweet