2014年10月6日 投稿者:河内平野 投稿日:2014年10月 6日(月)12時10分12秒 通報 日蓮は、罪人という扱いを受け、島流しにあった佐渡の地にあっても、勇敢に広宣流布の戦いを実践していたのです。 この時期に著された御書は、代表的なものでも 「開目抄」、「観心本尊抄」、「生死一大事血脈抄」、「佐渡御書」、「諸法実相抄」、「祈祷抄」、「如説修行抄」、「当体義抄」、「法華行者逢難事」などがあります。 いかにこの佐渡期において、日蓮が未来を志向して、数々の指針や法門を弟子たちに教え、激励していたのかがわかります。 そして、弟子も本気になって師匠を求め、 師匠と同じく「法華経の行者」としての実践を貫いていくのです。 しかし、それは同時に弟子たちにも「三類の強敵」が競い起こることが必至であることを意味します。 佐渡の地にあった日蓮は、難に耐え、信仰を貫く弟子たちの「心」を敏感に感じ取っていました。 そこで、日蓮の重要な法門の一端を初めて明かします。 それは、三大秘法の名目を初めて明かした「法華行者逢難事」です。 この御文の内容は、非常に厳しく、熱原法難期に著された「聖人御難事」とそっくりです。 ともに、門下一同に与えています。 「法華行者逢難事」の中で日蓮は、 「各各、我が弟子たらん者は、深く此の由を存ぜよ。 設い身命に及ぶとも退転すること莫れ」(九六五頁)と、厳しく不退転の覚悟を求めています。 そして、「法華行者逢難事」で三大秘法の名目を示し、「聖人御難事」で出世の本懐を示し、ともに「法華経の行者の受難」を示しました。 Tweet