投稿者:ジョーカー 投稿日:2018年12月 1日(土)22時34分44秒   通報
池田大作全集70巻 P500より

「戦時中の最高幹部であり、戸田先生とともに入獄しながら、耐えきれずに退転した人がいた。昭和二十二年秋、西神田の旧学会本部での法華経講義の終了後である。その人が、夫人とともに戸田先生のもとにお詫びにきていた。入信まもない私は、その光景をじっと見守っていた。夫妻は戸田先生に、深々と頭を下げた。
『信仰を裏切ったことは、どうかお許しください。それを思うと苦しくてなりません。これからは、新しい決心で広宣流布のために働きます』と。
その反省の姿に、先生は、優しい言葉をかけられるかと思っていた。しかし戸田先生の言葉は意表を衝いて厳しかった。
『信仰することは自由である。しかし、これからの学会には、さらに厳しい弾圧の嵐があろう。そのときになって、また裏切り、臆病な行動をとるのであれば、幹部として学会の邪魔になる』と。
二人は、厳父のごとき戸田先生の指導がクサビになったのであろう。ほそぼそながら信仰を全うしている―。
以上の話を、この席であえて紹介したのは、皆さまに、敗北と後悔の人生だけは、断じて歩んでほしくないと願うからである。」

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54年の状況を戸田先生がご覧になっていたら、「幹部として学会の邪魔になる」と、激怒されていたに違いない。所謂54年組には、指導者としての資格は、ないといってよい。存分に敗北と後悔を噛みしめ、後世のための戒めとして生きていけばいい。クサビが打たれなければ、また同じ過ちを繰り返すであろう。